
福岡東・篠栗No.771★★地図で見る →
南蔵院
〜篠栗の涅槃像で知られる寺〜
福岡市の東、渓流が刻んだ谷に境内を広げる高野山真言宗の寺。ブロンズ製では世界最大級とされる釈迦涅槃像で知られる。篠栗四国霊場の第一番札所であり、何よりもまず祈りの場として営まれている。
- 起点博多駅
- 約25分JR+徒歩3分
- 降車城戸南蔵院前駅(JR福北ゆたか線)
- 徒歩
- 南蔵院
狙い目
九州じゅうから参拝者が来る有名な寺で、穴場ではない。それでも境内が落ち着いているのは、寺自身が静けさを求め、撮影を制限し、露出の多い服装を断っているからだ。その約束を守って歩けば、観光客の群れというより参拝者の列のなかにいる感覚になる。
場所
福岡のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 山門と石段総本寺の名を刻んだ石柱と、両脇に立つ二体の青銅の布袋像
- 本堂日々の勤めの中心で、24時間いつでも参拝できる祈りの場
- 七福神隧道岩をくり抜いた明かりのある通路。入口には注連縄が掛かる
- 釈迦涅槃像高さ11メートルの横たわるブロンズ像。像の下には仏舎利を納める部屋
- 鐘楼涅槃像のたもと、白い基壇の上に建つ鐘つき堂
実際の行き方
- 博多駅→城戸南蔵院前駅(JR福北ゆたか線・快速で約20分)。
- 城戸南蔵院前駅→寺の入口(徒歩約3分)。
- 山門→本堂→七福神隧道→釈迦涅槃像と下り、同じ谷を戻る。
- 博多駅からJR福北ゆたか線
- 博多駅→(JR福北ゆたか線・快速で約20分)→城戸南蔵院前駅。ホームから寺の入口までは徒歩3分ほどなので、駅から境内まで全体で30分ほどの計算になる。普通列車だと停車駅が増えるぶん時間がかかる。
- 城戸南蔵院前駅から戻る
- 帰りも同じ小さな駅から博多方面へ戻る。夕方以降は本数が減り、涅槃像側は暗くなる前に閉まるので、明るいうちに帰りの時刻を決めておきたい。谷を上がる前に、ホームの発車案内を一度見ておくと安心だ。
どんな場所か
寺は福岡市の東どなり、山あいの町・篠栗の谷をまるごと使っている。境内は渓流に沿って延び、入口の石段から本堂、小さな社、岩をくり抜いた隧道へと続く。谷の下手に横たわるのが釈迦涅槃像で、全長41メートル、重さはおよそ300トンのブロンズ像だ。南蔵院はこの一帯の山に八十八の札所が散らばる篠栗四国の総本寺にあたる。白衣のお遍路が今も歩いている場所で、境内を動かしているのは観光の時間割ではなく日々の勤めのほうだ。
おすすめの楽しみ方
午前のうちに着いて、山門と本堂を先に、それから隧道を抜けて涅槃像へ下る。谷の造りに沿った順番なので歩きやすい。涅槃像側は夕方に閉まり、最終受付は16時30分。本堂側はそのあとも夜通し参拝できる。服装の決まりは宿を出る前に確認したい。肩と膝は隠しておくこと。
歴史・背景
篠栗四国は江戸期に開かれたが、明治の廃仏毀釈のあおりで霊場廃棄の命令が出た。地元の人々が十数年にわたって嘆願を重ね、1899年に高野山から南蔵院を招いて総本寺とすることで存続が認められた。時代が下って、寺はミャンマー国仏教会議から釈迦とその二人の弟子の仏舎利を贈られる。この仏舎利を安置する場所として建立されたのが釈迦涅槃像で、1995年に完成した。
行く前に
- 現金
- 涅槃像側は拝観券が要り、本堂と谷の下側の参拝には要らない。料金と受付時間は公式サイトに掲示されているので、出発前に確認しておきたい。授与所や売店では小銭があると早い。駅は小さな無人駅だ。
- 知っておきたいこと
- 個人の記念撮影を超える撮影は事前の許可が必要で、自撮り棒・スタビライザー・三脚は使えない。境内での飲食、大声での会話も禁じられている。谷沿いの道は勾配があり、日が落ちると照明がない。
- 別ルート
- 福岡市中心部から車なら、国道201号を東へ走っておよそ30分で篠栗に入る。寺は入口近くに無料の駐車場を用意しているが、大型・小型を問わずバスは利用できない。
- 降りたあと
- 城戸南蔵院前駅を出たら渓流の方へ渡り、道を東へ3分ほど。石段の下に立つ石柱が寺の入口だ。