筥崎宮
実写(ライセンス済み)そらみみ / CC BY-SA 4.0

福岡北東・箱崎No.1083★★地図で見る →

筥崎宮

history穴場——実はすごい

福岡市の北東、街ではなく博多湾のほうを向いて建つ八幡宮。参道は清めの砂を採る浜からはじまり、異国の降伏を願う扁額を掲げた楼門で終わる。

  1. 起点博多駅
  2. 箱崎宮前駅から徒歩3分地下鉄箱崎線
  3. 降車箱崎宮前駅(福岡市地下鉄箱崎線)
  4. 徒歩
  5. 筥崎宮

狙い目

筥崎宮は福岡を代表する神社のひとつで、九月の放生会には街ごと人があふれる。つまり穴場ではない。見落とされているのは場所ではなく、向きのほうだ。多くの人は社殿の裏手にあたる駅から入ってきて、この神社が正面に据えた参道を一度も歩かないまま帰っていく。

場所

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見どころ(歩く順)

お潮井浜Hirho / CC BY-SA 4.0
  1. お潮井浜参道の海側の端にある浜。清めの「お潮井」を採る場所として今も使われている
  2. 石鳥居背の低い石の鳥居。この地の名をとって筥崎鳥居と呼ばれる形をしている
  3. 楼門檜皮葺の屋根を枡組で受ける門。海に向く面の高いところに扁額が掛かる
  4. 拝殿と本殿漆塗りの流造で、屋根は檜皮葺。左右には車寄せがつく
  5. 湧出石と筥松触れると運が開くと伝わる石と、社の起源の伝説を伝える松

実際の行き方

  1. 博多駅→箱崎宮前駅(福岡市地下鉄・中洲川端で乗り換え)。
  2. 1番出口から参道を海側へ下り、博多湾のお潮井浜まで出る。
  3. 向きを変えて内陸へ戻り、石鳥居をくぐって楼門まで歩く。
  4. 拝殿に参拝し、湧出石と筥松を見てから帰る。
博多駅から地下鉄で
博多駅から福岡市地下鉄空港線に乗り、中洲川端で箱崎線に乗り換えて箱崎宮前で降りる。どちらの線も日中は本数が多い。運賃はICカードか券売機で払える。
箱崎宮前駅か箱崎駅から戻る
来た道をそのまま箱崎線で戻り、中洲川端で空港線に乗り換えれば博多駅に着く。境内の反対側にはJR箱崎駅があり、こちらは鹿児島本線に乗れる。九月の放生会の夜まで残るつもりなら、終電の時刻だけは先に見ておきたい。
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どんな場所か

筥崎宮は、宇佐・石清水と並んで日本三大八幡宮に数えられる。ただしこの一社だけは港の神社だ。福岡の北東、平坦な箱崎の町に鎮まり、社殿は背後の街並みではなく博多湾のほうを向いている。だから参道は、町を縦に貫く長さになる。お潮井浜の砂地からはじまり、大通りを渡り、石の鳥居をくぐって楼門へ。浜の砂は「お潮井」と呼ばれ、いまも清めのために持ち帰られている。地元では「筥崎さん」と呼ばれ、海から社殿までの一本の線が、まとめてひとつの場所として扱われている。

おすすめの楽しみ方

九月十二日から十八日までは放生会で、参道に数百軒の露店が並び、界隈は夜まで動きつづける。それ以外の日はふつうの町の道で、浜から楼門までの歩きは、博多での午前中に足せる程度の距離だ。午後遅くなると、光は海の側から参道をまっすぐ射してくる。楼門が向いているのは、その方角である。

歴史・背景

創建は神託によると伝わり、延長元年(923年)にこの海辺の地へ遷ったとされる。楼門に掲げられた「敵国降伏」の四文字は、蒙古の船団が博多湾に迫り、朝廷がこの社に祈りを命じた時代のものだ。いま建っている社殿はそれよりのちのものになる。本殿と拝殿は1546年に大内義隆が、楼門は1594年に小早川隆景が建てたもので、どちらも国の重要文化財に指定されている。参道の石鳥居は1609年、黒田長政が寄進した。

行く前に

現金
境内そのものに入るのに払うものはない。境内の花庭園は別の入口で扱われ、料金は季節によって変わるので、あてにするなら公式サイトで先に確かめておく。放生会の露店は現金が基本になる。
行く前に
参道は屋根のない広い道で、雨をしのげる場所は少ない。浜と石鳥居のあいだには、交通量のある大通りを渡る区間がある。九月の放生会のあいだは参道が露店と人でうまるから、狙うにせよ避けるにせよ日程は先に決めておきたい。花庭園は季節ごとの開園になる。
別ルート
JR鹿児島本線の箱崎駅は博多から一駅で、境内までは徒歩約8分。ただしこちらは社殿の裏手から入ることになり、参道を歩かないまま着いてしまう。
降りたあと
箱崎宮前駅の1番出口から参道に上がったら、社殿とは逆、海のほうへ下って浜まで出る。反対に向かえば、二、三分で石鳥居と楼門に着く。