
佐賀北西部・有田No.508★★地図で見る →
有田 内山の町並み
〜日本磁器発祥の地〜
日本で最初に磁器が焼かれた、佐賀西部の谷あいの町。内山の重要伝統的建造物群保存地区を貫く旧街道沿いに、窯元と商家、窯の廃材でできたトンバイ塀の路地が並び、二つの駅のあいだを歩き通せる。
- 起点博多駅
- 約1時間30分JR特急・1日16往復
- 降車上有田駅(JR佐世保線)
- 徒歩
- 有田 内山の町並み
狙い目
有田はうつわの名前として世界に知られていて、町そのものも隠れてはいない。それでも静かなのは、カレンダーのおかげだ。5月初めの一週間、陶器市で街道は人で埋まるが、残りの一年は窯元と店と住人の日常が動いているだけの、ふつうの通りに戻る。
場所
佐賀のほかの記事 14件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 泉山磁石場磁器の原料となる陶石が見つかった採石跡。国の史跡に指定されている
- 大公孫樹(口屋番所跡)旧街道沿いの巨木。かつて藩の番所が置かれていた場所に立つ
- トンバイ塀の裏通り登り窯の耐火レンガと窯道具を赤土で固めた塀が続く、上幸平の小路
- 陶山神社磁器の鳥居・狛犬・玉垣。踏切を渡って石段を上る
- 有田陶磁美術館保存地区の石蔵を使った館。明治期を中心に地元の窯のしごとを見せる
実際の行き方
- 博多→有田(特急みどり/ハウステンボス・JR佐世保線)。
- 有田→上有田(佐世保線の普通で東へ一駅)。
- 上有田駅→泉山磁石場→トンバイ塀の裏通り→陶山神社(徒歩・西へ)。
- 有田陶磁美術館の前を通り、坂を下って有田駅へ。
- 博多から特急、そこから普通で一駅
- 特急「みどり」は途中まで「ハウステンボス」を併結して走り、博多〜佐世保を約1時間50分で結ぶ。有田駅は停車駅で、1日16往復が設定されている。有田で降りて佐世保線の普通に乗り換え、東へ一駅の上有田駅で降りると、旧街道の上手側に出る。有田駅からそのまま坂を上って歩きはじめてもいい。
- 有田駅から帰る
- 町並みを西へ歩き通すと有田駅に出るので、来た道を戻る必要がない。同じ特急が博多方面へ走り、松浦鉄道西九州線もこの駅が終点だ。窯元のギャラリーは最終列車よりずっと早く閉まるので、見て回るつもりなら夕方の時刻を先に確かめておきたい。
どんな場所か
有田は佐賀県西部の山あい、細長い谷に開けた町だ。17世紀初め、藩に召し抱えられた朝鮮人陶工が泉山で陶石を見つけて以来、ここで磁器が焼かれてきた。商いは一本の街道沿いに育ち、そのうち内山地区を通る区間は、いま国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。窯元の建物、商家、白壁の蔵、ギャラリーが軒を接して続く。その裏手を走るのがトンバイ塀の小路で、登り窯を解体したときの耐火レンガと窯道具を赤土で塗り固めた塀が、路地の両側に立っている。ここで焼かれたうつわは伊万里の港から積み出され、そのため長く「伊万里焼」の名で海を渡った。
おすすめの楽しみ方
上有田駅から泉山磁石場までは徒歩約15分、陶山神社までは約20分。そこから先は谷をゆるやかに下るだけなので、後半は楽だ。有田陶磁美術館は9時から16時30分まで開いている。年に一度、4月29日から5月5日までは街道全体が有田陶器市になり、同じ道が端の見えない市場に変わる。
歴史・背景
街道を見下ろす位置に建つ陶山神社は、1658年ごろの創建とされ、応神天皇とともに、泉山の陶石を見つけた陶祖・李参平を祀っている。大鳥居は石ではなく磁器で、染付の青が入っている。境内には窯元が奉納した磁器の狛犬、大水瓶、玉垣も並ぶ。参道は佐世保線の踏切を渡る。鉄道が神社の入口をかすめて敷かれたためだ。街道をさらに下ると有田陶磁美術館があり、こちらは保存地区に含まれる石蔵をそのまま使っている。
行く前に
- 現金
- 街道も裏通りも神社も無料。有田陶磁美術館は大人120円、高校生以下は無料。窯元は自社の建物で直接売っているので、小さな店ほど現金があると早い。
- 行く前に
- 有田陶磁美術館は月曜休館(祝日の場合は翌日)と年末年始。街道自体は公道なので時間の制限はないが、店はふつうの営業時間で閉まる。遅い時間に着くと、建物は見られてもうつわは見られない。
- 別ルート
- 同じ佐世保線を佐世保側・長崎側からたどっても着く。有田駅は伊万里からの松浦鉄道西九州線の終点でもある。上り坂を歩いて戻りたくないときは、町内を回る有田町コミュニティバスが均一運賃で使える。
- 降りたあと
- 上有田駅からは坂を下ってすぐ旧街道に出る。そこを西へ折れると保存地区が始まり、谷に沿って有田駅の方向へ続いていく。