厚岸の牡蠣
実写(ライセンス済み)yoppy / CC BY 2.0

道東・厚岸No.961★★地図で見る →

厚岸の牡蠣

〜道の駅コンキリエが玄関口〜

food穴場——実はすごい

汽水の厚岸湖と厚岸湾のあいだで育ち、冬だけでなく一年を通して出荷される牡蠣。港を見下ろす高台の道の駅が、それを買い、焼き、生で味わえる町の窓口になっている。

  1. 起点釧路駅
  2. 約1時間JR花咲線
  3. 降車厚岸駅(JR花咲線)
  4. 徒歩
  5. 厚岸の牡蠣

狙い目

ここは知られていない場所ではない。道の駅は道東でも指折りの立ち寄り先で、国道44号を走る車で賑わう。一日を変えるのは、鉄道で来るという選び方のほうだ。花咲線の本数はごくわずかで、そのぶんホームから坂を上ると、団体の波と波のあいだに着くことになる。

場所

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見どころ(歩く順)

道の駅から見下ろす厚岸の町yoppy / CC BY 2.0
  1. 魚介市場大きさと数を選んで牡蠣を買う売り場。ここが道の駅の起点になる
  2. 炭焼 炙屋上階の屋内バーベキュー。市場で買った貝をそのまま炭にかけられる
  3. オイスターバール生牡蠣のカウンター。地元の厚岸ウイスキーを一垂らしして供される
  4. 展望室貝を模した建物の最上部。港とその先の海を見渡せる
  5. 厚岸大橋眼下に架かる全長456.5mの橋。北海道で最初の海上橋として湖と湾の両岸を結ぶ

実際の行き方

  1. 釧路駅→厚岸駅(JR花咲線・根室方面、およそ1時間)。
  2. 厚岸駅→跨線橋で線路を渡る。
  3. 坂を上って高台の道の駅へ。
  4. まず魚介市場で選び、それから上階の炭火へ持って上がる。
JR花咲線・釧路駅から直通
釧路駅→(JR花咲線・根室方面、およそ1時間)→厚岸駅。1日の本数が限られているので、旅程のほうを時刻表に合わせることになる。JR北海道は車窓のよい区間で速度を落とす運転をしており、厚岸へ入る手前は海沿いを走る。
厚岸駅から戻る
釧路方面へ戻る列車も1日数本で、最終は夜になる。食べ始める前に、どの列車で帰るかを決めておきたい。あとから拾える便はない。厚岸駅には駅員がいるので、窓口で帰りの時刻を確かめられる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

厚岸は北海道の東、太平洋に面した町だ。別寒辺牛川が浅い厚岸湖に注ぎ、その湖が厚岸湾へと開いている。川が淡水を、潮が塩分を運び込み、養殖はその差を使う。カゴを冷たい湖と湾のあいだで動かし、そのときどきに合う水に貝を置く。厚岸の牡蠣が冬のひと季節に集中せず、一年を通して出荷されるのはそのためだ。背後に広がる湿地は「厚岸湖・別寒辺牛湿原」としてラムサール条約に登録され、その面積は5,277ヘクタールにおよぶ。貝の形をした町の道の駅は、港を見下ろす高台に建っている。水揚げが旅行者の側に出てくるのは、この建物だ。

おすすめの楽しみ方

順番は、買ってから焼く。魚介市場が道筋の入口で、上階の炭火がその目的地になる。牡蠣といえば冬だが、通年で出荷される町なので夏に来ても妥協にはならない。違うのは貝ではなく、高台の風のほうだ。花咲線は1日数本しかないので、最初の殻を開ける前に帰りの列車を決めておきたい。

歴史・背景

この湾の牡蠣の記録は古い。1643年、オランダ東インド会社の船カストリクム号が厚岸湾に入り、貝についての記述を残している。養殖はいったん衰えたところから立て直され、町は1999年にカキ種苗センターを整えて、翌年にシングルシード方式の牡蠣を初出荷した。そこから生まれたのが、一粒ずつカゴで育てる「カキえもん」であり、2016年に加わった「弁天かき」だ。湾には別の歴史も上陸している。1804年に蝦夷三官寺のひとつとして開かれた国泰寺の跡は、国の史跡として守られている。

行く前に

現金
花咲線で駅員のいる駅は釧路・厚岸・根室の3つだけで、厚岸はそのひとつ。切符も帰りの時刻も窓口で片づけられる。道の駅のなかは市場・炭火・カフェ・食堂がそれぞれ別に運営されていて、支払いも別々になる。カードだけでなく現金も持っておきたい。
行く前に
道の駅の休館日は月ごとに案内される。遠回りして寄るなら事前に確かめたい。道東の冬は厳しく、高台は湾からの風が当たる。館内の炭火や生牡蠣のカウンターは、建物の開館時間のなかでそれぞれの営業時間で動く。
別ルート
車なら釧路から国道44号を東へ。根室まで続く道で、道の駅は道路から案内が出ており、広い駐車場がある。車で来るなら厚岸大橋や湖側の岸辺と組み合わせられる。列車の時刻に縛られると徒歩では回りにくい場所だ。
降りたあと
厚岸駅からは跨線橋で線路を渡り、坂道を上る。道の駅は真上の高台に建っていて、展望塔はホーム側からも見える。