
北海道・釧路No.1146★★地図で見る →
ザンギ
〜北海道の下味づけの唐揚げ〜
北海道で唐揚げを指す言葉であり、作り方の名でもある。醤油・生姜・にんにくのタレに漬けてから揚げる。発祥は釧路とされ、駅のすぐ横の和商市場にこの街の食が並ぶ。
- 起点釧路駅(JR根室本線)
- 徒歩数分釧路駅から徒歩
- ザンギ
狙い目
ザンギは発見でも何でもない。道内のどこの店にもあるし、言葉そのものが日常語だ。見落とされやすいのは、これが釧路の料理であり、釧路がいまもそれを自分のものとして扱っているという点のほうだろう。揚げたてにタレをかけて出す食べ方を、北海道の観光公式サイトは「釧路ザンギ」の特徴として挙げている。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 駅側の入口釧路駅にいちばん近い角にある、ゆるいアーチの正面。壁に青と赤の市場章が掲げられている
- 鮮魚の並び釧路港に揚がった魚が並ぶ一角。この市場が立ち上がったのも、もとはこの商いから
- ご飯の売り場勝手丼はここから始まる。まず白飯を買い、丼を持って場内を回る
- 惣菜と揚げ物の側鶏と揚げ物の店が、手づくり惣菜の店と並んで火を使っている一帯
- 青果と乾物の通路八百屋、昆布や干物、菓子や漬物が奥のほうまで続く
実際の行き方
- 札幌または帯広→釧路駅(JR根室本線)。
- 駅を街側に出て、南西へ二、三分歩き和商市場へ。
- 白飯の売り場で丼を買い、場内を回ってネタを盛ってもらう(勝手丼)。
- 鶏と揚げ物の店でザンギを探し、場内の休憩所で店じまい前に食べる。
- 釧路駅を出てすぐ
- 釧路駅はJR根室本線の駅で、札幌からは帯広を経由して着く。市場は駅前から見て南西の角に立つ、白い低い建物だ。曲がり角を覚える必要もない平坦な道を、二、三分歩けば着く。空港からのバスも駅前に降りるので、街に入って最初に立ち寄る場所にできる。
- 駅へ戻る
- 駅までは歩いて数分なので、帰りの段取りを組む必要はない。日中は帯広・札幌方面の列車が走っているが、夕方以降は本数が減る。出るときではなく着いたときに発車標を見ておきたい。市場のほうは夕方前に閉まるので、最終の列車を気にする場面にはならない。
どんな場所か
ザンギは北海道で唐揚げを指す言葉で、同時に作り方そのものを指している。農林水産省の解説によれば、生姜とにんにくを効かせた甘辛い醤油ダレに鶏肉を漬け込み、小麦粉をまぶして揚げる。この漬け込みが、素の唐揚げとの分かれ目になる。同省はこの料理の出どころを釧路・末広の歓楽街にあった鶏料理店とし、一羽をぶつ切りにして骨付きのまま揚げたのが始まりだと記す。名前は中国料理の炸鶏(ザーギー)に、運が付くようにと一文字足したという説で語られることが多い。そこから道内へ広がり、いまでは釧路から遠く離れた店の品書きにも、唐揚げの代わりにこの三文字が並ぶ。
おすすめの楽しみ方
市場が動くのは午前から昼過ぎにかけて。公式サイトは月曜から土曜を8時から17時とし、日曜は月ごとに違うと書いている。夕食のあとに寄る場所ではなく、昼前に組み込む場所だ。揚げ物は持ち帰りで売られ、場内には腰を下ろせる休憩所もあるので、勝手丼と揚げたてをその場で食べられる。テーブルで熱いザンギを出す店をあたるなら、農林水産省が発祥地として挙げる末広の飲み屋街のほうへ足を向けたい。
歴史・背景
釧路和商市場の始まりは1954年(昭和29年)12月。駅前の通りでリヤカーを引いて商っていた人々が集まり、「和して商う」を掲げて組合をつくった。市場の名はそこから来ている。現在の駅そばの建物に移ったのは1970年代の後半だ。ザンギが生まれたのもほぼ同じ戦後の数十年で、農林水産省は昭和30年ごろと書き、数年遅れとする説もあって、正確な年はいまも釧路で議論が分かれている。
行く前に
- 現金
- 市場に入るのは無料。並んでいるのは一軒ずつ独立した小さな店なので、カードが使える前提で行かず現金を持っていきたい。勝手丼は店ごとの会計で、白飯は白飯の売り場、ネタはそれを出した店で払う。まとめて一度に支払う形にはならない。
- 行く前に
- 日曜の営業は月によって変わり、公式サイトがカレンダーを出している。日曜に組み込むなら先に日付を確認したい。掲示されている時間は確認時点のもので、店ごとの開け閉めもそれぞれだ。鮮魚の並びが最も充実するのは早い時間のほうになる。
- 別ルート
- 車なら、市場は自前の駐車場を持ち、公式サイトは大型バスやキャンピングカーにも対応すると書いている。釧路湿原や阿寒へ東に向かう前の、最初の一軒として都合がいい。釧路空港とはバスで駅前が結ばれているので、朝着の便からそのまま寄ることもできる。
- 降りたあと
- 釧路駅を街側に出て、駅前広場を渡る。右手の角に立つ白い低い建物が和商市場で、駅に向いた面にゆるいアーチの入口がある。平坦な道で、歩いて二、三分の距離。