京漬物
実写(ライセンス済み)Katie from USA / CC BY-SA 2.0

京都北・大原No.990★★★地図で見る →

京漬物

〜千枚漬・すぐき・しば漬の里〜

food王道を、いちばんいい形で

京の三大漬物は市中のどこででも買える。だがそのうちのしば漬だけは、色のもとになる赤紫蘇の産地を名指しできる。市街の北、大原の盆地では、その紫蘇がただの作物として青菜の隣に並ぶ。

  1. 起点国際会館駅
  2. 約20分京都バス19・17系統
  3. 降車野村別れ(京都バス)
  4. 徒歩
  5. 京漬物

場所

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見どころ(歩く順)

大原の里kajikawa / CC BY 3.0
  1. わいわい朝市日曜の朝、国道の東側に生産者が自分で並べる露天の市
  2. 大原ふれあい朝市里の駅の構内に立つ日曜の市。野菜と漬物、餅などが並ぶ
  3. 旬菜市場大原の農家が自分の棚に並べる、通年開いている直売所
  4. もちの館同じ敷地に併設された、餅をつくる加工場
  5. 大原の赤しそ畑盆地の底と山裾に散る小さな畑。しば漬の色はここから来る

実際の行き方

  1. 京都駅→国際会館駅(地下鉄烏丸線)。
  2. 国際会館駅→野村別れ(京都バス19系統・大原方面・約二十分)。
  3. 信号を静原方面へ折れ、数分歩いて里の駅大原へ。
  4. 日曜なら国道沿いの市を先に見て、それから構内の朝市と旬菜市場へ。
国際会館駅から京都バス19系統
京都駅から地下鉄烏丸線で国際会館駅へ。駅で京都バスの19系統・大原方面に乗り換え、約二十分乗って「野村別れ」で降りる。走っているのは市バスではなく京都バスで、事業者が別である点に注意したい。
野村別れから帰る
同じ停留所から国際会館駅の方へ戻れるほか、出町柳や京都駅へ向かう京都バスの便もここを通る。帰りの時刻は、市を見終わってからではなく着いたときに停留所の時刻表で確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

京都の漬物は野菜から育った文化で、名を並べて語られるのが千枚漬・すぐき・しば漬の三つだ。千枚漬は聖護院かぶらを透けるほど薄く削り、昆布と重ねる。長く保たせるためではなく、早く食べるための漬物である。すぐきは上賀茂のかぶらの一種を塩で漬け、温めた室に入れて乳酸発酵させ、酸味を出す。しば漬はなすなどの夏野菜を赤紫蘇の葉とともに塩漬けにしたもので、その紫蘇を作っているのが大原だ。大原は盆地で、他所の系統の花粉が入りにくい。同じ種を自分たちで採り、播き直すことを八百年続けてきた結果、大原の赤紫蘇は原品種にもっとも近いと言われる。

おすすめの楽しみ方

早起きの価値がある場所だ。里の駅の構内に立つ日曜の朝市は六時から九時まで、国道沿いの市はもう少し遅くまで続く。市の立たない日も直売所は日中ずっと開いていて、七月なら赤紫蘇が束のまま売られている。

歴史・背景

三つのうち最も古い話を持つのはしば漬だ。平家が滅んだのち大原の寂光院に隠棲した建礼門院に、里の人が夏野菜と紫蘇の漬物を献じた。その鮮やかな色から「紫葉漬」と名づけたと伝わる。すぐきは桃山期の上賀茂の社家に始まり、漬け方は門外不出の秘伝として長く外に出さなかった。千枚漬は三つのなかでは新しい。御所の台所に仕えた料理人が考案し、のちに自分の店を構え、明治23年に京都で開かれた博覧会で名を上げた。

行く前に

現金
直売所と朝市なので、払うのは買ったぶんだけだ。支払い方法は旬菜市場と日曜の露店とで違い、台の上で売っている生産者には小銭や少額紙幣のほうが渡しやすい。用意しておくとよい。
行く前に
定休日は月曜で、月曜が祝日にあたる場合は翌平日が休みになる。直売所は日中で閉まり、日曜の朝市も午前のうちに終わるので、日曜の午後に着くと露店はもう無い。
別ルート
別の入り方もある。出町柳から谷沿いの同じ道を走る京都バスの便があり、京都駅からの系統もこの停留所を通る。どちらでも「野村別れ」に着く。
降りたあと
「野村別れ」で降りたら、信号を静原の方へ折れて数分歩く。右手にその直売所があり、JA京都中央の大原支店の斜め向かいにあたる。裏手が駐車場になっている。