福井・越前海岸No.412★★★地図で見る →
越前がに
福井の船が獲り、港でタグを打たれてから出荷される雄のズワイガニ。その玄関口にいちばん近いのが越前海岸の道の駅で、ミュージアムと海鮮マーケット、海を望む露天風呂が一か所にまとまっている。

越前がにという名前には決まりがある。名乗れるのは福井の船が水揚げした雄のズワイガニだけで、脚に留めた黄色いタグが産地を示す。このタグ付けを全国で最初に始めたのが越前町で、のちに日本海側の各産地がそれぞれの色で真似ていった。雌はひとまわり小さく、福井ではセイコガニと呼んで別に売られる。漁場は沖合だから、陸には指させるものがない。その代わりに越前町が海沿いの国道に一か所つくったのが、この道の駅だ。県産ブランドを並べたアンテナショップ、越前がにミュージアム、海鮮マーケット棟、そして海に面した露天風呂が、ひと続きの敷地に収まっている。
歴史・背景
この海岸でズワイガニが揚がってきた歴史は長いが、茹でてしまえばどこの船のものか分からない時代が続いた。1997年、越前町の漁協が一杯ずつの脚にタグを留め始める。産地と船の名を殻の上で読ませる仕組みで、全国で最初の試みだった。やがて日本海側の各産地が色違いのタグで後を追う。この敷地に建つミュージアムは、そのタグが指し示す漁そのものを見せるために後からつくられた。
見どころ(歩く順)

- 道の駅「越前」アンテナショップ
- バス停の目の前に建つ、越前ブランドの品を集めた売店
- 越前がにミュージアム
- トンネル水槽・深海300mのジオラマ・漁船シミュレーターなど、カニと漁を見せる7つのゾーン
- 海鮮マーケット棟
- 入場無料で入れる市場棟。この海岸の魚と干物が並ぶ
- 越前温泉露天風呂「漁火」
- 同じ敷地の海側にある温泉の露天風呂。湯船から日本海が正面に見える
おすすめの楽しみ方
雄の漁期は11月6日から翌年3月20日まで。雌のセイコガニに至っては11月6日から年末までしかなく、この短さが晩秋の海岸を予約でいっぱいにする。季節を外してもミュージアムは9時から17時まで開いており、マーケット棟も露天風呂も通常どおり動いている。カニ目当てで来たなら、食べる前にタグを見るとよい。それを読むことが、この名前のすべてだからだ。
実際の行き方
- 福井駅→武生駅(ハピラインふくい・下り普通)。
- 武生駅→道の駅「越前」(福鉄バス越前海岸線・かれい崎行、約65分)。
- 道の駅「越前」→越前がにミュージアム・海鮮マーケット棟(同じ敷地内、徒歩1〜2分)。
- 帰りのバスまでの時間で、海側の露天風呂に入る。
- 武生駅から福鉄バス
- 武生駅(ハピラインふくい)→(福鉄バス越前海岸線・かれい崎行)→道の駅「越前」、約65分。降りたところが敷地なので、着いてからの徒歩はない。武生駅へは福井駅からハピラインふくいの下り普通で。北陸新幹線の越前たけふ駅は別の駅で、少し離れている。
- 道の駅「越前」から戻る
- 同じ越前海岸線で武生方面へ戻る。この海岸路線は1日に数便しかないので、着いたらまず停留所の時刻表を読み、食事に入る前に帰りの便を決めておきたい。乗り逃すと山越えのタクシーしかない。
行く前に
- 現金
- 道の駅とアンテナショップ、海鮮マーケット棟は入場無料。越前がにミュージアムは大人500円・小人300円で、障害者手帳の提示で半額、20名以上は団体料金。露天風呂の入浴料は別。
- 定休
- ミュージアムの休館は火曜。ただし11月〜3月は第2・第4火曜だけ、夏休み期間は無休になる。最終入館は閉館の30分前。冬の海岸道路は日本海からの風と雪をまともに受けるが、その荒れた海がカニを連れてくる。
- 別ルート
- 車なら鯖江ICから約50分、敦賀ICから約45分。広い駐車場があり、越前海岸をドライブで回るならこちらが現実的だ。
- 降りたあと
- 道の駅「越前」の停留所は国道305号沿い、敷地の正面にある。ショップ・ミュージアム・マーケット棟・露天風呂はいずれも敷地内で、互いに1〜2分の距離。