
福岡南部・八女No.930★★地図で見る →
八女福島 白壁の町並み
福岡県南部、旧往還道路ぞいに白壁の商家が肩を並べる国選定の保存地区。通りに面した公開施設をのぞきながら歩けば、そのまま小さな博物館めぐりになる。
- 起点西鉄福岡(天神)駅
- 約90分電車+路線バス
- 降車福島バス停(西鉄・堀川バス)
- 徒歩
- 八女福島 白壁の町並み
狙い目
国が選んだ保存地区であって、隠れ家ではない。静かなのは鉄道が通っていないからだ。かつての支線は数十年前に廃線となり、いまは路線バスがその役目を担っている。例外は9月下旬、燈籠人形の公演で八幡宮の境内が人で埋まる数日間だ。
場所
福岡のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 福島八幡宮通りの東端に鎮座し、秋には境内に燈籠人形の屋台が組まれる神社
- 横町町家交流館江戸末期の造り酒屋を活かした無料の案内所。八女茶のカフェを併設
- 堺屋(旧木下家住宅)酒造業で栄えた商家。市の文化財に指定された離れ座敷を公開している
- 八女伝統工芸館仏壇、提灯、手すき和紙、石灯ろう、竹細工が並ぶ無料の展示館
- 八女民俗資料館釘を一本も使わない三層の燈籠人形屋台を、高さ8メートルの原寸大で複製展示
実際の行き方
- 西鉄福岡(天神)駅→西鉄久留米駅(西鉄天神大牟田線)。
- 西鉄久留米のバスセンター→福島バス停(堀川バス・久留米線)。
- 福島バス停→保存地区(徒歩)。
- 福島八幡宮から西へ、横町町家交流館・堺屋を経て、八女伝統工芸館と民俗資料館まで歩く。
- 西鉄で久留米へ、そこから堀川バス
- 西鉄福岡(天神)駅→(西鉄天神大牟田線・約30分)→西鉄久留米駅。駅そばのバスセンターで堀川バスの久留米線に乗り換え、約40分で福島に着く。バスは電車ほど本数が多くないので、乗り継ぎには余裕を見ておきたい。
- 福島バス停から戻る
- 帰りは同じ久留米線で西鉄久留米のバスセンターまで戻り、電車で天神へ。夕方は便数が減るため、着いたときにバス停の時刻表を先に見ておくと安心だ。福島の待合所(乗車券販売所)はバスより早く閉まり、日曜は休みになる。
どんな場所か
八女福島は福岡県の南部、筑後平野の内陸にある。保存地区の広さは約19.8ヘクタール。往還道路と福島城の堀にはさまれた町人地が、短冊状の地割のまま残っている。町家の造りは「居蔵(いぐら)」と呼ばれ、妻を通りに向けた入母屋の屋根に、白い漆喰で厚く塗り込めた大壁を立ち上げる。江戸時代を通して大火が続き、燃えにくい土蔵造りへ建て替えられていった結果だ。そしてこの通りは今も現役で、茶舗、味噌屋、和菓子屋、仏壇店、提灯店が日々の商いを続けている。
おすすめの楽しみ方
八幡宮の側から西へ歩き、通りかかった公開施設に寄っていくのがいい。いずれも17時に閉まり、月曜は休みと案内されているので、平日の午前か昼過ぎに当てると全部まわれる。9月下旬、秋分の日をはさむ数日だけは通りの表情が変わり、八幡宮に燈籠人形が奉納される。
歴史・背景
町の骨格をつくったのは福島城の城下町だ。関ヶ原ののち筑後を得た田中氏が支城として大修築し、堀に沿って町人地を配した。城そのものは早くに廃されたが、町人地はむしろその後に伸び、久留米藩でも最大級の在郷商家町へと育つ。国が重要伝統的建造物群保存地区に選んだのは2002年。もうひとつの肩書きはさらに古く、福島八幡宮に奉納される燈籠人形が国の重要無形民俗文化財に指定されたのは1977年のことだ。
行く前に
- 現金
- 通りを歩くこと自体にお金はかからない。横町町家交流館・堺屋・八女伝統工芸館は、いずれも入場無料と案内されている。バス運賃は降りるときに支払う方式なので、小銭を用意しておきたい。
- 行く前に
- 公開施設は月曜休館。八女伝統工芸館は月曜が国民の祝日なら開館し、翌日が休みになる。年末年始も閉まる。通り自体は公共の道路でいつでも歩けるが、一日の使える時間を決めるのは各館の開館時間のほうだ。
- 別ルート
- JRなら鹿児島本線で羽犬塚へ出て、羽犬塚と矢部を結ぶ堀川バスに乗る。この路線も福島を通る。車なら九州自動車道・八女インターから約10分で、八女伝統工芸館に広い駐車場がある。
- 降りたあと
- 福島バス停から保存地区までは徒歩10分ほど。八女市も福岡県観光連盟も、交流館・工芸館まで同じ所要を案内している。便によっては西唐人町で降りることもあり、こちらは茶のくに観光案内所まで同じくらい歩く。