
北海道・トマムNo.1145★★地図で見る →
雲海テラス
〜トマム山の雲上の展望デッキ〜
トマム山のゴンドラ山頂駅にある展望デッキ。暖かい季節の早朝だけ開き、眼下の盆地が雲で埋まる朝のために作られている。雲は約束されたものではなく、その不確かさごと早起きするのがこの場所の楽しみ方だ。
- 起点札幌駅
- 約1時間40分JR特急・1日10本
- 降車トマム駅(JR石勝線)
- そこから
- 雲海テラス
狙い目
北海道でもよく知られた絶景で、隠れた場所ではない。かわりに、時計と空が人を選ぶ。営業は早朝だけで、しかも雲は毎朝出るわけではない。暗いうちに起きて、確率のほうを受け入れて行くしかない。だからこそ、そこにいる人はみな、それを承知で来ている。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 山頂駅の展望デッキゴンドラを降りた駅舎の屋上。盆地が初めて開ける最初の一点
- 雲Cafe同じ高さにある屋内の一室。温かいものを前に、光が回るのを待つ場所
- クラウドウォーク雲の形をした展望台。斜面の外へ弧を描き、足もとが切れ落ちる
- コンターベンチ等高線をなぞって延びる長いベンチ。座面はすべて盆地のほうを向く
- クラウドプール尾根道の奥、斜面の上に張られた網のハンモック
実際の行き方
- 札幌駅→トマム駅(JR特急おおぞら・とかち、約1時間40分。全席指定)。
- トマム駅→リゾート(無料送迎バスで約5分。来ていなければホームの電話で呼ぶ)。
- 前夜のうちにゴンドラの運行状況と翌朝の雲海予報を確認し、起きたらもう一度見る。
- 早朝のゴンドラで上がり、山頂駅から尾根のデッキを順にたどる。
- JR特急・札幌駅からトマム駅へ
- 札幌駅→(JR特急おおぞら・とかちで約1時間40分)→トマム駅。JR北海道の時刻表では、下りで1日10本がトマムに停まる。この特急は全席指定なので、乗ってから買うことはできない。乗る列車を決めて先に押さえておく。
- トマム駅から戻る
- 帰りも同じ石勝線の特急で札幌方面へ。日中を通して本数がある。全席指定で、しかもトマムは小さな駅なので、山に上がる前に帰りの席まで取っておくほうが確実だ。テラスは午前で終わるため、午後はまるごと移動にあてられる。
どんな場所か
テラスがあるのは、冬にスキー客を運ぶゴンドラの山頂駅、標高1,088メートルの場所だ。眼下に雲がたまる道筋はひとつではない。太平洋から流れてきた海霧が日高山脈を越えてくることもあれば、風のない夜に冷えた空気が盆地にたまることもある。どちらも朝の出来事で、日が高くなればほどけていく。山頂駅からは尾根沿いにカフェと展望デッキが点々と続いていて、雲を待つ時間そのものが過ごし方になっている。まったく雲の出ない朝は、かわりに山並みがよく見える。
おすすめの楽しみ方
動いているのは早朝だけで、最初のゴンドラは日の出より前に上がる。当日の朝に決めるのではなく、前夜のうちに起きる時刻を決めておくことになる。雲が出るかは夜のうちに決まり、公式サイトには翌朝の雲海予報とゴンドラの運行状況が並んで出る。早起きを決める材料はこの二つだ。山上は真夏でも冷えるので、下では要らないと思う一枚を持って上がりたい。
歴史・背景
この山のゴンドラは、もともと下のスキー場のために架けられたものだ。それを夏の顔にしたのが、山頂駅に据えた一枚のデッキと、日の出前から動かすという発想だった。雲の中を通り過ぎるのではなく、雲を見下ろす。雲海テラスとして開いたのは2006年のこと。2021年の改修で斜面の外へせり出すデッキが加わり、その後も尾根沿いに展望スポットが増えている。ゴンドラは冬になれば、いまも本来の仕事に戻る。
行く前に
- 現金
- 山上へ行くにはゴンドラの乗車券が要る。券は山麓の乗り場で買う。料金と運行時間はシーズンを通して固定されているわけではなく、その日の案内が公式サイトに出る。鉄道は乗車券と特急券の両方が必要。上がってしまえば、デッキも尾根の道もそれ以上はかからない。
- 行く前に
- 季節営業で、初夏から秋までのあいだだけ動く。それ以外の時期は開いていない。風や雨、視界の悪さでゴンドラは止まり、その判断は当日の朝に出る。ゴンドラの運行状況と、翌朝の雲海予報が公式サイトに出るので、目覚ましをかける前にどちらも見ておきたい。
- 別ルート
- 新千歳空港に着いたなら、札幌まで戻らず南千歳駅で同じ特急に乗るほうが早い。トマムまでは1時間あまり。なお冬に来る場合、スキー場が動いていてもテラス自体は暖かい季節のものだという点は押さえておきたい。
- 降りたあと
- トマム駅には列車に合わせてリゾートの無料送迎バスが来る。リゾートまでは約5分。バスが見当たらないときは、ホームに置かれた電話で呼べる。リゾートからゴンドラ乗り場までは案内が出ていて、そこから上がる。