
北海道・南富良野No.963★★地図で見る →
幾寅駅
〜映画『鉄道員』の幌舞駅〜
映画のために「幌舞駅」に化けたまま、元に戻らなかった北海道中央部の木造駅。走っていた鉄道はもうないが、駅舎も、駅前のセットも、気動車の前頭部もそのまま置かれている。
- 起点富良野駅
- 約1時間ふらのバス・1日6便
- 降車幾寅駅前(ふらのバス西達布線)
- そこから
- 幾寅駅
狙い目
列車が通らなくなった以上、ここを偶然通りかかる人はいない。広場に立っている人は全員、来ようと思って来ている。穴場ではなく、ロケ地としてはよく知られていて、訪れる人も途切れない。それでも落ち着いて見られるのは、バスの本数が到着を一日に散らしてくれるからだ。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 「幌舞駅」の看板実在の駅舎の入口に、映画の架空の駅名が掲げられたまま残る
- 旧駅事務室町が展示室として使う部屋。小道具や撮影写真、出演者のサインが並ぶ
- だるま食堂撮影のために建てられた食堂の外観。隣の商店の店構えと並んで広場に面する
- キハ40 764劇中の車両として仕立てられた気動車の前頭部。セットの脇の台座に載る
- ホーム跡根室本線が走っていた線路際。敷地のいちばん奥で静かになる場所
実際の行き方
- 富良野駅→幾寅駅前(ふらのバス西達布線・約1時間)。
- 広場に降りたら正面を見る。入口に出ているのは実際の駅名ではなく、映画の駅名だ。
- 左手の食堂と商店のセットを抜けて気動車の前頭部へ。そのままホーム跡の縁まで歩く。
- 帰りのバスまでの時間で、旧駅事務室の展示を見る。
- ふらのバス西達布線・富良野駅から直通
- 富良野駅→(ふらのバス西達布線・約1時間)→幾寅駅前。停留所は駅舎の目の前にある。鉄道の廃止に合わせて路線が幾寅まで延伸され、1日6往復に増便された。富良野駅発は朝・昼過ぎ・夕方に分かれているので、往復どちらの組み方でも日帰りになる。
- 幾寅駅前から戻る
- 富良野方面へのバスは、行きと同じ駅前の停留所から出る。早朝から夜まであるが、午後の半ばに長い空きがある。便数の限られたローカル路線なので、着いたらまず帰りの時刻を決めてしまうのがいい。停留所の時刻表で確かめておきたい。
どんな場所か
幾寅は、北海道のほぼ中央、南富良野町の空知川上流にある集落だ。平屋の木造駅舎は映画『鉄道員(ぽっぽや)』のために手を入れられ、架空の終着駅「幌舞」の名を与えられた。撮影のために建てられたセットは、そのあと取り払われなかった。駅前広場に面して「だるま食堂」の店構えと隣り合う商店の外観が並び、そのあいだに、劇中で走った気動車の前頭部がコンクリートの台に載っている。谷を通る鉄道が廃止されたあと、町はJR北海道から駅舎を譲り受け、展示を続ける道を選んだ。駅であることをやめ、映画のまま残った建物だ。
おすすめの楽しみ方
富良野発は朝7時16分と10時26分、幾寅発の戻りは12時05分と15時50分。組み合わせれば半日で余裕をもって回れる。順番は、まず屋外のセット、次に展示室、最後にホーム跡。バスを降りた位置から自然にその順になる。雪が積もると景色は別物になるので、冬と夏は別の場所として考えたほうがいい。
歴史・背景
高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』は1999年に公開され、幾寅駅は作中の終着駅として撮影に使われた。2016年8月の台風で根室本線が被災してからは列車が止まり、バスによる代行が続いた。富良野〜新得間は2024年3月31日限りで廃止となり、幾寅は駅としての役目を終えた。南富良野町はそのあと駅舎をJR北海道から譲り受け、映画の展示を続けている。
行く前に
- 現金
- 幾寅にはもう切符売り場がなく、西達布線の運賃は車内で払う。カードをあてにせず現金を持っていきたい。駅前に並ぶ建物は営業している店ではなく映画のセットなので、飲食物は富良野か道の駅南ふらので調達してから向かうことになる。
- 行く前に
- 内陸の北海道で、駅前広場に遮るものはない。冬は雪が深く、冷え込みも強い。旧駅事務室の展示は独自の開室時間で運用されているため、そこを軸に一日を組まず、現地で確かめるのが確実だ。屋外のセットとホームは広場から眺められる。
- 別ルート
- 特急の停まるJR石勝線トマム駅からは、南富良野町営バスと占冠村営バスが落合を経て幾寅駅前まで来ている。どちらも1日3往復で、村営便は日曜運休。旭川・富良野と新得・帯広を結ぶ都市間バス「ノースライナー」も駅から少し離れた道の駅南ふらのに停まる(予約制)。
- 降りたあと
- 幾寅駅前の停留所は駅前広場そのものにあり、歩く距離はない。降りると正面が「幌舞駅」の看板を掲げた木造の正面で、セットと気動車の前頭部は左手に並ぶ。