礼文島
実写(ライセンス済み)hoge asdf / CC BY 2.0

北海道北部・礼文島No.720★★地図で見る →

礼文島

nature穴場——実はすごい

北海道の北西端沖に浮かぶ、草地と海食崖が細長く連なる島。涼しい夏と絶え間ない風のせいで高山植物が海抜近くまで下り、本来なら山の上にあるはずの花が海沿いの遊歩道の脇で咲く。

  1. 起点稚内港
  2. 約1時間55分稚内からハートランドフェリー
  3. 降車香深港フェリーターミナル(ハートランドフェリー)
  4. そこから
  5. 礼文島

狙い目

礼文島は国内では有名で、花の時期にはフェリーが混む。穴場ではない。海外向けの案内で抜け落ちがちなのは、旅の組み立て方のほうだ。ここの見どころはほぼすべて徒歩で、所要半日ほどのコースとして番号がふられている。制約になるのは距離ではなく、その入口へ運んでくれるバスの本数だ。

場所

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見どころ(歩く順)

桃岩OKJaguar / CC BY-SA 4.0
  1. 桃岩展望台コース港の上手から尾根伝いに歩き、西海岸の桃岩と向き合う展望台へ至る道
  2. 礼文林道コース港の北へ延びる林道。初夏、白いレブンウスユキソウがこの沿道で咲く
  3. 礼文岳コース島の最高点への往復路。まとまった登りがあるのはこのコースだけ
  4. 岬めぐりコース島の北端の岬まで、海沿いと草地を長くつないで歩く道

実際の行き方

  1. 稚内港フェリーターミナル→礼文島・香深港(ハートランドフェリー・約1時間55分)。
  2. ターミナル内の観光案内所で、島内バスの時刻表とコースの地図を受け取る。
  3. 宗谷バスで西または北へ向かい、選んだコースの入口で降りて歩き出す。
  4. 午後の便に間に合うよう香深へ戻る。もしくは一泊し、翌朝の始発で島を出る。
稚内からハートランドフェリー
稚内はJR宗谷本線の終点で、フェリーターミナルは港のそばにある。ハートランドフェリーで礼文島・香深港まで約1時間55分。便によっては途中で利尻島の鴛泊に寄港する。二つの島をひと続きの旅にできるのは、この寄港便があるからだ。
稚内への復路
帰りも同じ航路。夏の時期を外すと便数が大きく減り、荒天では欠航する。帰りの船を先に固定し、歩く行程はその内側で組む。逆にすると読み違える。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

礼文島は稚内の西、利尻島の北の日本海に横たわる。利尻とともに、対岸のサロベツ原野を含めた利尻礼文サロベツ国立公園を構成している。利尻が急峻な円錐の島なら、礼文は低く細長い島だ。フェリーの着く港と集落は風の当たりにくい東側にあり、西側は海食崖が延々と続く。記録されている花はおよそ300種。「花の浮島」と呼ばれるゆえんだ。歩く価値のある道は車道ではなく尾根に通っていて、ここでは歩くこと自体が目的になる。

おすすめの楽しみ方

二つの時刻表で組み立てる。まずフェリー、次にバスの順だ。名の知られた花が開くのは初夏で、短いコースなら半日で歩ける。つまり日帰りなら、往復の船と1コースでちょうど一日になる。一泊すれば、コースが2本と早朝の便が加わる。

歴史・背景

先に花があり、守る仕組みは後からついてきた。西海岸に横たわる桃の形の岩・桃岩の一帯は、その高山植物群落が国の天然記念物に指定され、島全体はのちに利尻礼文サロベツ国立公園へ組み入れられた。よく知られる花のうち二つは島の名を背負っている。礼文林道沿いで初夏に咲く白い綿毛のレブンウスユキソウと、淡い色の袋状の花をつけるレブンアツモリソウだ。後者の群生地は通年開放ではなく、時期を区切って公開されている。

行く前に

現金
トレッキングコースも展望台も無料。フェリーとバスの運賃はそれぞれの事業者が公開している。コースの地図や当日の道の状態は、香深港の観光案内所で確かめられる。保護された群生地は公開時期が限られるので、向かう前にここで聞いておきたい。
行く前に
風の島だと思っておいたほうがいい。とくに桃岩の尾根は強い風と濃い霧に見舞われ、公式のコース案内自体がその点を明記している。花は初夏から夏にかけてのもので、その時期を外すと尾根は緑か枯れ草の色になる。冬の航路はあてにできない。
別ルート
ハートランドフェリーには利尻島・鴛泊と香深を直接結ぶ航路もあり、稚内からでなく南から入ることもできる。もう一つ、知っておくと効く事実がある。観光協会が明言しているとおり、この島にはヒグマもヘビもいない。北海道の他の場所を歩くときには、まず言えないことだ。
降りたあと
香深港フェリーターミナルが島の玄関にあたる。観光案内所がここにあり、島内のバス路線もこの港から出る。乗り換えを重ねる必要はなく、降りたところがそのまま起点になる。