
岡山・倉敷No.608★★地図で見る →
大原美術館
倉敷川のほとりに建つ私立美術館。西洋絵画を集める館が国内にほとんど無かった時代に、それを柱として開かれた。列柱の石造の正面が川に向き、一枚の券で美観地区に点在する複数の建物を巡ることができる。
- 起点倉敷駅(JR山陽本線)
- 約15分JR倉敷駅から徒歩
- 大原美術館
狙い目
岡山でいちばん名の通った美術館で、観光地のただ中にある。穴場ではない。見落とされやすいのは建物の構成のほうだ。一枚の券で複数の建物に入れること、分館が長期休館中であること、児島虎次郎記念館が正門の外に建っていること——このどれかを知らないまま、本館だけ見て美術館を後にすることになりやすい。
場所
岡山のほかの記事 14件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 倉敷川畔柳並木と白壁の蔵が続く水辺。その突き当たりに列柱の正面が立つ
- 本館石造の玄関と古典様式の列柱。エル・グレコ《受胎告知》を掲げる一室がある
- 工芸・東洋館本館の奥に続く工芸の各室と、東洋・エジプトの古美術
- 児島虎次郎記念館旧銀行の建物を改めた、収集を担った画家のための一館
- 有隣荘正門から川をはさんだ向かいに建つ邸宅。特別公開のときだけ中に入れる
実際の行き方
- 岡山駅→倉敷駅(JR山陽本線・普通または快速)。
- 倉敷駅南口→倉敷川畔。アーケードの商店街をまっすぐ南へ徒歩。
- 川に面した正面から本館へ入り、そのまま奥の工芸・東洋館へ。
- 正門の外へ出て、児島虎次郎記念館まで足を延ばす。
- JR倉敷駅から歩く
- 岡山駅から倉敷駅までJR山陽本線が結んでおり、普通・快速とも日中の本数は多いので、時刻表を細かく調べる必要はない。倉敷駅南口を出たら、アーケードの商店街をまっすぐ南へ。徒歩約15分、アーケードが切れたところで倉敷川に出る。山陽新幹線から入る場合は新倉敷駅で同じ山陽本線に乗り換えれば、ひと駅ぶんの距離だ。
- 倉敷駅へ戻る
- 来た商店街を北へたどれば倉敷駅に戻り、JR山陽本線で岡山方面へ抜けられる。日中の本数は多い。美観地区で夕食まで過ごすなら、遅い時間の便を当て込まず、ホームの発車案内で最終を確かめておきたい。
どんな場所か
大原美術館は、白壁の蔵と柳並木が続く倉敷美観地区の入口にあたる位置に建つ。本館は建築家・薬師寺主計の設計で、ギリシャ神殿を思わせる列柱の玄関をもち、この一棟が町並み全体の芯になっている。奥には工芸・東洋館があり、少し離れた旧銀行の建物には、収集を担った画家・児島虎次郎の記念館が入る。収蔵はエル・グレコ、モネ、ルノワールから日本近代絵画、さらにエジプトや中国の古美術にまで及ぶ。
おすすめの楽しみ方
開館は9時。閉館は3月から11月が17時、12月から2月は15時と早まるので、冬に訪ねるなら午後からではなく朝から動きたい。本館を出たあと、正門の外の記念館まで歩く時間を残しておくといい。参道沿いの別棟なので、意識していないとそのまま通り過ぎてしまう。
歴史・背景
開館は1930年。倉敷の実業家・大原孫三郎が創設した。収集の中心を担ったのは画家の児島虎次郎で、大原の支援を受けて渡欧を重ね、エル・グレコの《受胎告知》をはじめとする作品を持ち帰った。大原はその収集を収めるために館を建て、西洋美術を主軸とする日本で最初の美術館となった。児島虎次郎記念館は、美観地区の入口に建つ旧銀行の建物を改修して2025年に再び開いている。
行く前に
- 現金
- 確認時点の入館料は一般2,000円、18歳以下の学生500円、就学前は無料。この一枚で現在開いている3館に入れる。窓口は現金のほか、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応している。
- 行く前に
- 休館は毎週月曜日。月曜が祝日の場合は開館し、年末年始は休みになる。分館は長期休館中なので、そこを組み込んだ順路は立てられない。
- 別ルート
- 広島方面からは山陽新幹線を新倉敷で降り、JR山陽本線に乗り換えて倉敷へ。岡山空港からは倉敷駅までバスがあり、駅からの歩きは同じ道になる。
- 降りたあと
- 倉敷駅は南口を出る。アーケードの商店街をまっすぐ南へ歩き続けると、アーケードの切れたところで倉敷川が開ける。川に面して、列柱の玄関がこちらを向いて建っている。