
岡山北・津山No.618★★地図で見る →
津山城東の町並み
〜旧出雲街道沿いの商家町〜
津山城の東側、旧出雲街道の一本の通りに、江戸期の商家がそのまま残っている。白い漆喰が菱に走るなまこ壁、軒下の格子窓、そして道と平行に伸びる屋根の棟。城下町の東半分が、通りごと生き延びた。
- 起点津山駅
- 約15分津山駅から市内循環バス
- 降車東新町バス停(ごんごバス市内循環)
- 徒歩
- 津山城東の町並み
狙い目
隠れた通りではない。国の重要伝統的建造物群保存地区で、観光案内所もあり、市のバスが端まで運んでくれる。それでも落ち着いているのは、ここが人の暮らしている場所だからだ。公開されている家より、公開されていない家のほうがずっと多い。だから、全戸が店になった保存町並みのような混み方にはならない。
場所
岡山のほかの記事 14件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 旧出雲街道地区の背骨となる一本の通り。城下町の備えとして何度か鋭く折れる
- 城東むかし町家内部を歩ける商家。通りの店から奥へ、部屋と蔵が継ぎ足されて伸びた造り
- 箕作阮甫旧宅洋学者が生まれた平屋の町家。国の史跡に指定されている
- 津山洋学資料館この町が生んだ蘭学者・洋学者をたどる資料館。通りから北へ少し入る
実際の行き方
- 岡山駅→津山駅(JR津山線)。
- 津山駅→東新町(市内循環バス「ごんご」・約15分)。
- 旧出雲街道に降り立ち、そのまま西へ歩く。
- 学者の旧宅と資料館の前を過ぎ、なお西へ。通りは城山のほうへ続いていく。
- 津山駅からごんごバスで
- 津山駅→東新町(市内循環バス「ごんご」で約15分)。降りたところがもう保存地区の東端だ。津山駅はJRの三つの路線が集まる駅で、多くの人は岡山から津山線で着く。この線には快速「ことぶき」が走っている。
- 津山駅へ戻る
- ごんごバスは循環路線なので、駅方向へ戻る停留所は降りた場所とは限らない。降りたところで待たず、案内板を確かめたい。歩いて戻るのも悪くない。保存地区と駅は旧城下の両端にあり、その道は城の下を通る。
どんな場所か
出雲街道は岡山の北の山あいを越えていく道で、津山の城下町はその街道に沿って広がった。生き残ったのは東側だ。およそ8ヘクタール、一本の通りに商家が連なり、そこから小路が左右に落ちていく。歩いていると同じ意匠が繰り返し現れる。黒い瓦に白漆喰が菱に走るなまこ壁、二階に据えられた虫籠窓、そして一軒から次の一軒へ途切れずに続く下屋の瓦。道もまっすぐではない。何度か鋭く折れる。城下町が備えとして仕込んだ癖で、いまはただ、通りが自分の終わりを隠し続けているように見える。
おすすめの楽しみ方
まず何処にも入らず、端から端まで一度歩いてほしい。ここの見どころは家の並び方そのもので、最初に開いていた戸口で足を止めると、その連なりが切れてしまう。ひととおり歩いてから、公開されている二、三軒へ引き返せばいい。バスが東端で降ろしてくれるので、歩く向きは自然と西になる。保存地区が終わっても、通りはそのまま城山のほうへ続いていく。
歴史・背景
津山は江戸時代の城下町として育ち、町は城の東へ、出雲街道に沿って伸びていった。この一帯に住んだのは武士ではなく商人で、だから通りに面しているのは門や塀ではなく、店と蔵だ。商いだけの町でもなかった。幕府のもとで西洋の書物を読み、訳し、洋書の研究所で教えた箕作阮甫は、この通りの一軒に生まれている。その家はいま国の史跡になっている。町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは2013年のことだ。
行く前に
- 現金
- 通りを歩くだけなら無料だ。公開されている家はそれぞれ別に運営されていて、共通券があるわけではない。東寄りの観光案内所で、その日どこが開いているかを先に聞いておくと組み立てやすい。
- 行く前に
- ここは野外博物館ではなく、人が住んでいる町だ。公開している家も、それぞれの休みと時間で動いている。出かける前に循環バスの最終便を確かめておきたい。午後に着いたなら、まず通りを歩き、家のなかは次の機会に回すほうがいい。
- 別ルート
- 車なら中国自動車道の津山インターチェンジから約15分。路上に停めるのではなく、地区の観光駐車場を使う。
- 降りたあと
- 東新町の停留所は保存地区の東端、旧街道の上にある。数歩のところに保存地区の標識が立つ。西を向けば、あとは通りが一直線に伸びているだけだ。道に迷う余地がない。