
秋田・羽後町西馬音内No.1266★★地図で見る →
西馬音内の盆踊
8月16日から18日の三夜、秋田県羽後町は西馬音内の本町通りに篝火を焚き、夜更けまで踊る。踊り手は顔を隠して舞い、ユネスコ無形文化遺産「風流踊」の一つにも数えられている。
- 起点湯沢駅(JR奥羽本線)
- 車で約15分湯沢駅からタクシー・路線バス
- 西馬音内の盆踊
狙い目
隠れた祭りではない。国の重要無形民俗文化財で、通り沿いの有料席は前もって売り出される。見落とされがちなのは、時間と、祭り以外の季節のほうだ。宵の口は子どもの踊りが中心で、大人の踊り手が通りを埋めるのは夜が更けてから。普段の日でも、同じ本町地内の会館に衣装と映像が残されている。
場所
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- 西馬音内盆踊り会館踊りの会場と同じ本町地内の会館。古い踊り衣装、踊りを再現した人形、200インチの大画面映像
- 本町通り踊りの舞台となる通り。祭りの夜は道沿いに篝火が並ぶ
- 囃子の櫓通りに組まれる高い囃子場。笛や太鼓、唄い手がここに陣取る
- 宝泉寺西馬音内の寺町にある寺。亡者踊りの伝承にゆかりがある
- 西馬音内御嶽神社もとは蔵王権現。伝承で踊りの始まりの地とされる社
実際の行き方
- 東京→大曲駅(秋田新幹線こまち)、JR奥羽本線に乗り換えて湯沢駅へ。
- 湯沢駅→西馬音内(タクシーで約15分/羽後交通西馬音内線で「橋場」下車)。
- 本町の西馬音内盆踊り会館から歩き始める。
- 祭りの夜は大人の踊り手がそろうまで通りに残り、帰りはシャトルバスか予約したタクシーで湯沢駅へ。
- 湯沢駅からタクシーか路線バス
- 最寄り駅はJR奥羽本線の湯沢駅。東京からは秋田新幹線こまちで大曲駅へ行き、奥羽本線に乗り換えて湯沢駅へ。湯沢駅からはタクシーで約15分。日中は羽後交通の西馬音内線が湯沢駅前から「橋場(西馬音内)」まで20〜25分ほどで結ぶが、1日数本で、土日祝やお盆の期間はさらに本数が減る。
- 踊りのあとの帰り道
- 路線バスは夕方までに終わり、踊りの時間帯には走っていない。祭りの夜には羽後町観光物産協会がJR湯沢駅利用者向けのシャトルバスを運行した年があるので、その年の案内を確かめておきたい。なければタクシーを予約するか、近くに宿を取っておく。
どんな場所か
西馬音内は、秋田県南部の内陸にある羽後町の中心部だ。盆踊りの夜は本町通りから車が締め出され、道沿いに篝火が焚かれる。通りに組まれた櫓の上では、笛、大小の太鼓、三味線、鼓、鉦の囃子が鳴る。女性の踊り手がまとうのは、絹の端切れを何枚も縫い合わせた端縫い衣装か、藍染めの浴衣だ。顔は半月形の編み笠で隠すか、目元だけが開いた黒い彦三頭巾ですっぽり覆う。顔を見せないその姿は、亡者を表すとされる。踊りは、ゆったりと流れる「音頭」と、テンポが速く物悲しい「がんけ」の二つだ。
おすすめの楽しみ方
踊りは初日と2日目が19時30分〜22時30分、最終日は23時まで。宵の口は子どもの踊りが中心なので、大人の踊り手が通りを埋めるまで残って見たい。昼に訪れるなら会館(9時〜17時)で衣装を間近に見られ、毎月第2土曜には予約制の実演もある。
歴史・背景
踊りの始まりを記した記録は残っておらず、起源は伝承で語られてきた。鎌倉時代の正応年間(1288〜93年)、修行僧の源親が蔵王権現(現在の西馬音内御嶽神社)の境内で豊年祈願の踊りをさせたのが始まりという。1601年に滅んだ西馬音内城主・小野寺一族を偲んで宝泉寺で踊られた亡者踊りが、のちにこれと合わさったとも伝わる。1935年、東京での全国郷土舞踊民謡大会への出演を機に振りと衣装が整えられ、今の形になった。1981年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2022年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。
行く前に
- 現金
- 会館は確認時点で入館無料。祭りの駐車場と通り沿いの観覧席は有料で、当日販売の席は現金のみ。羽後交通のバスは現金のほか、一部のQRコード決済が使える。
- 行く前に
- 雨で通りが使えないときは会場が羽後町総合体育館に移り、その判断は当日に告知される。会館は月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始が休館。
- 別ルート
- 空路なら、秋田空港からリムジンバスで秋田駅へ出て、JR奥羽本線で湯沢駅へ南下する。車なら湯沢横手道路の湯沢ICで降り、国道398号を北へ。
- 降りたあと
- 湯沢駅からタクシーかバスで西馬音内へ。会館は踊りの会場と同じ本町地内にあり、祭りの日は当日販売の観覧席も館内で売られる。