
北海道西・京極No.885★★地図で見る →
京極 ふきだし公園
〜名水百選の湧水公園〜
羊蹄山に降った雨と雪が、地下を通って京極の斜面から戻ってくる。町はその湧き出し口のまわりを公園にした。水温は一年を通して変わらず、誰でもその場で汲んでいける。
- 起点札幌駅
- 札幌から半日JR倶知安駅+道南バス
- 降車京極バスターミナル(道南バス)
- そこから
- 京極 ふきだし公園
狙い目
知られていない場所ではない。国の選定を受け、園内に道の駅があり、観光バスも入ってくる。人が散るのは地図のせいだ。京極は後志の内陸にあって、自前の鉄道を持たない。この地方を通る旅行者の流れは、片側のニセコと、もう片側の洞爺湖へ向かっていく。曲がる場所は、たいてい通り過ぎられる。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 名水プラザ(道の駅)公園の入口にある売店と食堂。京極の特産品が並ぶ
- 湧き出し口斜面の裾の何か所からも同時に水が地表へ出てくる一帯
- 湧水採取スペース容器に汲むために用意された場所。持ち帰りはここから
- 園内の散策路湧き出し口と、その水がつくる池のあいだを縫っていく道
- 展望台湧水を見下ろす高み。背後に羊蹄山が立っている
実際の行き方
- 札幌駅→倶知安駅(JR函館本線・小樽乗換)。
- 倶知安駅→京極バスターミナル(道南バス・伊達紋別行き/喜茂別行き/御園行き)。
- ターミナルから西へ歩いて公園の入口へ。
- 名水プラザ→湧き出し口→採取スペース→散策路→展望台の順に。
- 札幌からJRで倶知安、そこから道南バス
- 札幌駅から函館本線で小樽を経由して倶知安へ。ここから先は道南バスで、伊達紋別行き・喜茂別行き・御園行きのいずれも京極バスターミナルに停まる。札幌駅前から高速バスで倶知安十字街まで出て、同じ路線に乗り継ぐ手もある。本数は多くない。行きを決める前に、帰りの時刻を先に見ておきたい。
- 倶知安へ戻り、小樽経由で札幌へ
- 帰りも同じ道南バスで倶知安へ出て、函館本線に乗り継ぐ。この一帯の路線バスは夕方にかけて細くなっていく。滞在の長さを決めるのは、最終列車ではなく最終のバスのほうだ。
どんな場所か
羊蹄山はこの平野にひとつだけ立っている。降った雨も雪も、表面を流れ下りはしない。火山の岩を抜けて地下へ入り、長い歳月をかけて移動し、東側の低い斜面から地表に戻ってくる。それが京極だ。ここで湧き出す量は1日およそ8万トンにのぼる。町はこの一帯を囲い込まなかった。湧き出し口のあいだに歩道を通し、上に展望台を置き、水はもとのまま流れさせている。近隣の自治体の水源になり、ミネラルウォーターとしても売られているが、公園で目にするのはもっと素朴な光景だ。斜面と、石についた苔と、絶えず届いてくる水。
おすすめの楽しみ方
空のボトルを持っていくといい。汲んで持ち帰れることがこの場所の本題で、採取スペースはそのために用意されている。午前の遅い時間に着けば、湧水とあわせてプラザも開いている。短い立ち寄りが、ちゃんとした滞在になる。冬は周囲が雪の下に消えても湧き出し口だけは動き続けていて、一年中変わらない水温という言葉の意味が、そこでいちばんよく分かる。
歴史・背景
環境庁(現在の環境省)が全国の名水を100か所選んだのは1985年のことで、京極の湧き出し口も「羊蹄のふきだし湧水」の名で選ばれた。選ばれたからといって、地面の側は何も変わっていない。公園は水の湧く斜面を覆うのではなく、そのまわりに敷かれている。今もその形のままだ。以後もいくつかの選定が続いたが、指しているのはどれも同じ一帯の斜面である。
行く前に
- 現金
- 公園に入るのは無料で、水も自由に汲める。道の駅には売店と食堂があり、近くの京極温泉は入浴料がかかる。カードが通る前提では動かないほうがいい。現金を持っていくこと。
- 行く前に
- 京極町観光協会の掲載では、名水プラザは9時から17時まで、水曜が休館、12月30日から1月3日まで休み。大型トイレは24時間開いている。遊具は5月から降雪までの営業で、雪の深い時期の園路にはそれなりの靴が要る。
- 別ルート
- 車なら、札幌から中山峠を越えて喜茂別へ下り、北上して京極に入る。倶知安からは道道478号京極倶知安線が西から入ってくる。どちらも園内に駐車できる。洞爺湖やルスツは同じ道の南側にあるので、走っている途中の休憩地点としても収まりがいい。
- 降りたあと
- 京極バスターミナルは町の中心にあって、公園はそこから西へ1kmあまり。道はまっすぐで、起伏もない。ただし水を汲む容器を持っているなら、この徒歩区間が計画の要になる。ターミナルから車かタクシーを拾えば、その問題は消える。