
福岡北東・北九州No.755★★地図で見る →
小倉城と旦過市場
最上階が下の階より張り出した天守と、そこから東へ歩いてすぐの屋根つきの市場。北九州が台所と呼ぶ通りまで、平らな道が一本つながっている。
- 起点小倉駅
- 約10分JRで一駅
- 降車西小倉駅(JR鹿児島本線・日豊本線)
- 徒歩
- 小倉城と旦過市場
狙い目
どちらも隠れてはいない。天守は北九州の絵はがきで、市場は地元の案内には必ず出てくる。飛ばされるのは町のほうだ。多くの人は小倉で乗り換えて博多へ行ってしまう。この二つを並べる意味はそこにある。城と、いまも商いを続けている市場が、歩いて続けられる距離にある。しかもその町は、どちらのためにも訪ねられていない。
場所
福岡のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 堀から見る天守石垣の上に白と黒で立つ天守。北側の水面ごしがいい
- 天守の最上階下の階より外へ張り出した層。屋根に破風がない
- 小倉城庭園城域の東にある塀に囲まれた庭と書院
- 旦過市場のアーケード魚・野菜・肉・惣菜が続く細い屋根つきの通り
- 旦過青空市場火災のあと隣接地に建てられた区画。いまは同じ商いの続き
実際の行き方
- 小倉駅→西小倉(JR鹿児島本線・一駅)。
- 南へ歩いて堀を渡り、城域に入って天守へ。
- 城域を東へ抜けて小倉城庭園へ。
- 町の中心を東へ歩き、旦過市場のアーケードと隣の青空市場へ。
- 小倉駅から西へ一駅
- 西小倉は鹿児島本線で小倉の次、西隣の駅だ。城はそこから南へ歩いてすぐ。列車を待つくらいなら歩いてもよく、小倉駅から町の中心を抜ければ十五分ほどで同じ場所に着く。
- 小倉駅へ戻る
- 市場からは北へ歩けば小倉駅に出る。旦過駅からモノレールで二駅という手もある。小倉は新幹線の駅なので博多方面も本州側も遅くまで動くが、先に閉まるのは市場のほうだ。
どんな場所か
小倉の天守は唐造、または南蛮造と呼ばれる作りをしている。最上階が下の階よりも幅を持ち、外へせり出す。屋根には飾りの破風がない。結果として、下より上のほうが重く見える天守になった。日本のほとんどの城と逆だ。町の中心を東へ横切って歩くと、地面が下がったところに旦過市場がある。魚、野菜、肉、惣菜が続く屋根つきの通りで、北九州の人はここを自分たちの台所と呼ぶ。二つは平らな道の両端にあって、続けて歩けてしまう。それがこの駅で降りる理由になる。
おすすめの楽しみ方
城の公開は9時から20時までとされていて、天守としては遅い。市場は逆で、朝のほうが濃い。賑わいを見たいなら市場を先に、天守を静かに見たいなら城を先にするといい。市場には、店ごとではなく市場全体に属する食べ方がある。白飯だけの丼を買って通りを持ち歩き、店先で指したものを載せてもらうやり方だ。
歴史・背景
細川忠興が十七世紀のはじめに城を築き直し、あの張り出した天守を与えた。天保八年(1837年)に焼け、慶応二年(1866年)には長州との戦のさなかに藩自身が火を放って、天守は残らなかった。いま建っているのは1959年に鉄筋コンクリートで建てられたものだ。町の反対側の市場はもっと若く、はじまりの日付を持たない。大正のころ、川の荷揚げ場に魚が揚がるところから、少しずつ通りになった。
行く前に
- 現金
- 天守は有料で、庭園にも別の料金がある。額は城の公式サイトに出ている。堀の外側は無料で歩ける。市場は現金を持っていったほうがいい。カードが使えるかどうかは店ごとに違う。
- 行く前に
- 城の開場時間は季節や催しで動くので、夕方に行くなら先に暦を見ておきたい。市場は2022年の二度の火災のあと段階的に建て直しが進んでいて、区画の並びが年ごとに変わる。仮囲いのままの区間もあるが、その分の商いは隣の青空市場が引き受けている。
- 別ルート
- 市場から始めることもできる。小倉駅からモノレールで旦過まで一駅乗り、アーケードを先に歩いて、城を終点にする。同じ道を逆から歩くだけだが、朝の店に間に合わせたい日はこちらが早い。
- 降りたあと
- 西小倉駅は城域の北西の角にあたる。南側に出て道を渡ると、もう目の前が堀と石垣で、天守は歩くあいだずっと見えている。城から市場へは、町の中心を東へ抜ける平らな道が一本。