加賀温泉郷
実写(ライセンス済み)Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0

石川・加賀No.1152★★地図で見る →

加賀温泉郷

onsen穴場——実はすごい

日本海から少し内陸に入ったところに並ぶ四つの湯町を、ひとつの名前とひとつの新幹線駅がまとめている。どの町にも日帰りで入れる総湯があり、山代では明治の総湯を復元した一軒が現役の総湯と並んで建つ。

  1. 起点金沢駅
  2. 約40分新幹線+路線バス
  3. 降車加賀温泉駅(北陸新幹線)
  4. そこから
  5. 加賀温泉郷

狙い目

ここは名の通った温泉地で、穴場ではない。週末の宿は埋まる。見落とされているのは、泊まり客でなくても湯に入れることのほうだ。総湯は各町の中心にある共同浴場で、料金も銭湯並み、旅館のチェックイン時刻よりずっと早くから開いている。

場所

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見どころ

片山津温泉 総湯663highland / CC BY-SA 4.0
  1. 山代温泉 古総湯明治の総湯を復元した一軒。九谷焼のタイルとステンドグラス、そしてカランのない浴室
  2. 山代温泉 総湯向かいに建つ現役の共同浴場。加水なしの源泉と、九谷焼作家の手描きタイル
  3. 湯の曲輪総湯を囲むように旅館と商店が輪をつくる、藩政期からの町割り
  4. 山中温泉 菊の湯男湯と女湯が別棟で建つ総湯。漆器店の並ぶゆげ街道に面している
  5. 鶴仙渓こおろぎ橋から続く川沿いの遊歩道と、弧を描くあやとりはし
  6. 片山津温泉 総湯谷口吉生が設計したガラスの浴舎。湯船が柴山潟の湖面とひと続きに見える

実際の行き方

  1. 金沢駅→加賀温泉駅(北陸新幹線)。
  2. 加賀温泉駅南口→山代温泉(北鉄加賀バス温泉山中線、またはキャン・バス山まわり線)。
  3. まず総湯で体を洗い、広場を渡って古総湯で浸かる。共通券はどちらの窓口でも買える。
  4. 山まわり線で山中温泉へ足を延ばして菊の湯と鶴仙渓へ、あるいは海まわり線で片山津へ向かう。
北陸新幹線で加賀温泉駅へ、そこからバス
金沢駅→(北陸新幹線、列車によって15〜20分ほど)→加賀温泉駅。南口に出て、北鉄加賀バス温泉山中線の2番のりば、または加賀周遊バス「キャン・バス」の山まわり線に乗り、山代温泉で降りる。どちらも総湯の目の前に着く。
山代温泉から戻る
同じ路線で加賀温泉駅へ戻れるが、本数が多いわけではないので、湯に入る前に停留所の時刻を見ておくとよい。金沢行きの列車は夜まである。並走するIRいしかわ鉄道の普通列車は安いが、所要はかなり長くなる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

加賀温泉郷はひとつの町ではなく、二つの市にまたがる四つの湯町の総称だ。山代、山中、片山津、粟津。看板はもちろん旅館だが、どの町にも宿が寄り集まる核になった総湯が残っていて、そこは通りすがりの客も受け入れる。なかでも山代は変わっていて、小さな広場をはさんで総湯が二軒向かい合う。新しい総湯は源泉のまま、カランもシャワーもそろった洗い場つき。隣の古総湯には洗い場がなく、かけ湯をして湯に浸かるだけ、という明治の入り方をそのまま残している。

おすすめの楽しみ方

総湯の扉が開くのは朝6時。金沢からの日帰りでも、朝食前にひと風呂という組み方ができる。順番は総湯で洗ってから古総湯で浸かる、が正しい。古総湯には洗い場がなく、共通券はそのために用意されている。山中まで足を延ばすなら、鶴仙渓の川床は春から秋にかけて出ている。

歴史・背景

四つのうち西端の粟津は泰澄が開いたと伝わり、718年にさかのぼる。加賀温泉郷でもっとも古い湯だ。山代と山中にも同じ奈良期の開湯伝説があり、山代には烏が僧を湯へ導いたという話が残る。遅れて生まれたのが片山津で、源泉が柴山潟の湖底にあったため、明治になって技術が届くまで町の形にならなかった。山代の古総湯は、その明治期に建っていた総湯を、九谷焼のタイルと湯船を照らすステンドグラスまで含めて建て直したものだ。

行く前に

現金
古総湯は確認時点で大人700円、隣の総湯との共通券が1,000円。古総湯では石けんもシャンプーも使えないので、体を洗ってから浸かりたいなら共通券を買うことになる。バス用の小銭も用意しておきたい。
行く前に
山代の総湯・古総湯は12月から2月にかけて開閉が早まり、おおむね7時から21時の営業になる。どちらも第4水曜の午前は休み。冬は雪が積もる土地で、季節を問わず夕方以降はバスの本数が落ちる。
別ルート
小松空港からはキャン・バスの小松空港線が通じていて、金沢を経由せずに直接この一帯へ入ることもできる。
降りたあと
加賀温泉駅では南口へ。北鉄加賀バスののりばは駅前、キャン・バスはショッピングセンター側の緑色の「1」の看板が目印で乗り場が別になっている。「山代温泉 総湯・古総湯」で降りれば、広場はすぐそこだ。