
福井・坂井No.1091★★地図で見る →
丸岡城
坂井平野を見下ろす低い丘に立つ、木造のままの天守。屋根には瓦でなく、石を彫った板が葺かれている。この形はもう北陸にここしか残っていない。いまは閉めきらず、人を入れたまま修理が進む。
- 起点福井駅
- 約50分京福バス・福井駅から直通
- 降車丸岡城バス停(京福バス)
- 徒歩
- 丸岡城
狙い目
ここは穴場ではない。福井を代表する史跡で、観光バスも来る。変わったのは看板のほうだ。長いあいだ「現存最古の天守」と呼ばれてきたが、部材の調査でその説は退いた。おかげで、現存天守を巡る人の流れは犬山や彦根ほど濃くない。そこへ修理工事が重なって、人はさらに減っている。あとで来るより、いま来る理由はそこにある。
場所
福井のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 霞ヶ城公園の登り口丘をぐるりと囲むソメイヨシノ。日本さくら名所100選に入る
- 野面積みの石垣割らない自然石をそのまま積み上げた、日本の城で最も古い積み方
- 石瓦の屋根彫り出した瓦およそ6,000枚。うち2割ほどが福井産の笏谷石
- 天守の階段一階から二階が65度、二階から三階が67度。手繰るためのロープが下がる
- 三階の望楼天守のいちばん上をぐるりと回る高欄。坂井平野がどの向きにも開ける
実際の行き方
- 福井駅西口から京福バスで丸岡城へ。約50分(31・32・36・39系統)。
- 丸岡城バス停で下車。公園の入口が道の正面にある。
- 石垣沿いの石段を上って本丸へ。その日の公開範囲は掲示で確かめる。
- 天守のあとは一筆啓上 日本一短い手紙の館へ。共通券で入れて、上の部屋から天守を見返せる。
- 福井駅から直通バスで
- 京福バスが福井駅西口から城の前まで直通で走る。所要は約50分。この区間には四つの系統が入っていて、36と39は1番乗り場、31と32は2番乗り場から出る。乗り場でなく系統番号で確かめるほうが確実だ。降車停留所には城の名前が付いていて、公園の入口はその正面にある。
- 同じ停留所から福井駅へ
- 帰りは道の町側にある同じ停留所から。夕方に向けて本数は減っていくし、城のほうが先に閉まる。実際に乗れる最終は思うより早い。着いたときに停留所の時刻表を見ておくと、帰りぎわに慌てずに済む。
どんな場所か
丸岡城は坂井平野の城下町のはずれ、低い丘の上に立つ。この天守は、建て直されずに残った全国十二の天守の一つだ。外から見れば二重だが、中に入ると三階ある。一階が上の二階分をまるごと支える造りになっている。土台は、割らない自然石をそのまま積み上げた石垣だ。目を引くのは屋根で、石を一枚ずつ彫って葺いてある。雪の深い土地に建つ城の答えがこれだった。ほかは飾り気のない建物なので、その分だけ屋根の異様さがまっすぐ届く。
おすすめの楽しみ方
門が開くのは8時30分、入場券の販売は閉まる30分前の16時30分で止まる。夕方に着くと思ったより余裕がない。修理のあいだは天守の中に入れない日が数日単位でまとまって出るが、予定は月ごとに前もって出る。つまりこれは現地で確かめる話ではなく、出発前に済ませておく話だ。中に入れない日でも、下の城下町を歩けば二時間ほどは埋まる。
歴史・背景
織田信長の重臣・柴田勝家の甥にあたる柴田勝豊が、一向一揆への備えとして1576年にここへ城を築いた。いま残る天守は長くその初代の櫓だと考えられてきたが、坂井市が部材を調べた結果、2019年に発表された見解は江戸初期の寛永年間の建築というものだった。1948年の福井地震で天守は全壊する。倒れた材をできるかぎり拾い直して組み直し、十年とかからずにまた立った。国の重要文化財である。
行く前に
- 現金
- 入場料は丸岡城と一筆啓上 日本一短い手紙の館の共通券で、大人450円、小中学生150円。団体割引と障害者手帳の割引がある。城の駐車場と手紙の館横の駐車場はどちらも無料で、大型バスは館の横に停める。
- 行く前に
- 天守は2027年までの予定で保存修理が続いている。足場が組まれて幕に覆われる期間があり、本丸の一部は立入禁止になる。天守の中へ入れない日がまとまって出ることもある。坂井市が月ごとに予定を公表していて、確かなことはそこにしか書いていない。雪国なので、冬は本丸へ上がる石段が滑る。
- 別ルート
- 芦原温泉駅からは京福バスの86・87系統が城まで来て、そのまま永平寺へ抜ける。禅の大本山と天守を一日にまとめたいときはこちら。福井駅からハピラインふくいで丸岡駅まで行き、そこで京福バスに乗り換えるという鉄道併用の行き方もある。
- 降りたあと
- 丸岡城バス停は公園のすぐ下の道沿いで、入口は道の向かい側にある。あとは石垣に沿った石段を少し上がれば本丸と天守だ。