石手寺
実写(ライセンス済み)CT-May / CC0

愛媛・松山道後No.1087★★地図で見る →

石手寺

history穴場——実はすごい

松山の東のはずれに立つ四国霊場の札所。小さな店が並ぶ参道の先に、国宝の二王門が構える。門のほかにも、国指定重要文化財の建物が6つ残る。

  1. 起点JR松山駅
  2. 約25分伊予鉄市内電車+徒歩
  3. 降車道後温泉駅(伊予鉄市内電車)
  4. 徒歩
  5. 石手寺

狙い目

ここは隠れた寺ではない。松山市の公式観光サイトにも載っているし、日本有数の温泉街のすぐ隣にある。違うのは知名度ではなく質感のほうで、石手寺は展示物ではなく、いまも札所として使われている。だから見えるものは季節より、入る時間帯で変わる。

場所

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見どころ(歩く順)

三重塔Jeremy Hall / CC BY 2.0
  1. 二王門参道の突き当たりに構える二階建ての門。この寺の国宝
  2. 本堂鎌倉時代後期の重要文化財。五間四方、入母屋造・本瓦葺の堂
  3. 三重塔三間三重、鎌倉の特色を伝える塔。こちらも重要文化財
  4. 訶梨帝母天堂重要文化財。安産と子宝の祈願がいまも続く堂
  5. マントラ洞窟境内から続く、長さ約160mの閉じた通路

実際の行き方

  1. JR松山駅→道後温泉駅(伊予鉄市内電車・道後温泉行き、約25分、終点)。
  2. 道後温泉駅→石手寺(温泉街を抜けて東へ徒歩。伊予鉄バス「石手寺前」なら寺の前に着く)。
  3. 参道→二王門→本堂・三重塔→訶梨帝母天堂→マントラ洞窟の順に回り、来た道を戻る。
JR松山駅から伊予鉄市内電車
JR松山駅前の電停から道後温泉行きの市内電車に乗り、終点まで。伊予鉄公式も道後温泉公式も約25分としている。終点なので降り損ねる心配はなく、日中は続けて走っているため時刻表を細かく調べる必要もない。
道後温泉駅から戻る
来た道を戻り、道後温泉駅から市内電車に乗る。始発の電停なので座って帰りやすい。ただし夜は本数が減るので、湯に浸かってから帰る予定なら、電停の発車案内を先に見ておくとよい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

石手寺があるのは松山市の東、道後温泉の一角から東へ歩いた石手の集落だ。四国八十八ヶ所霊場の51番札所で、真言宗豊山派、本尊は薬師如来。参道は整えられた並木道ではなく、遍路用品や名物の焼きもちを売る小さな店が続く生活の道になっている。白装束の遍路がそこを通って出入りしていくので、境内は保存された史跡というより、いまも使われている道具のように見える。

おすすめの楽しみ方

別々に組むより、道後とひと続きにしたほうがいい。温泉街を歩いてから東へ抜け、石手寺で締める順にすると移動が短く済む。宝物館は寺の公式サイトも県の観光サイトも8時から17時と載せていたので、午後の半ばに着いてもまだ間に合う。洞窟は入口の見た目より時間を食うから、そのぶんを見ておく。

歴史・背景

創建時の寺号は安養寺だった。寛平4年(892年)、四国遍路の元祖とされる衛門三郎の伝説――弘法大師を追って四国を巡り、「衛門三郎再来」と刻まれた石を握って生まれ変わったという話――にちなんで石手寺と改めたと伝わる。正面の二王門が建て替えられたのは文保2年(1318年)、地元の領主・河野通継の手による。松山市はこれを全国の楼門でも屈指の作と記す。門内の金剛力士像は運慶一門の作と伝えられている。

行く前に

現金
境内を歩くだけなら支払いは要らない。寺の公式サイトも県の観光サイトも、料金として挙げているのは宝物館だけで、確認時点では大人200円だった。市内電車は現金でもキャッシュレスでも乗れるが、伊予鉄の案内ではキャッシュレスのほうが運賃が安いので、ICカードを持っておくといい。
行く前に
境内は屋外で、マントラ洞窟は閉じた通路になっている。宝物館は独自の時間で動いていて夕方には閉まるため、遅く着くと建物は見られても収蔵品までは見られない。
別ルート
松山市駅からでも同じ市内電車で道後温泉へ行ける。所要は約20分。松山市の公式観光サイトによれば、伊予鉄バスの「石手寺前」停留所は寺のすぐ前にあるので、雨の日は歩かずに寄る手もある。
降りたあと
終点の道後温泉駅で降り、温泉街を抜けて同じ道を東へ進むと石手の集落に入る。店の並ぶ参道が横から現れ、その突き当たりが二王門だ。