
愛媛・双海海岸No.548★★地図で見る →
下灘駅
伊予灘に真正面から向いた無人駅のホーム。屋根とベンチ、そして水平線しかない。JRのキャンペーンポスターに何度も選ばれてきた海辺の駅だ。
- 起点松山駅
- 約50分JR普通・海回り
- 降車下灘駅(JR予讃線)
- 徒歩
- 下灘駅
狙い目
ここは知られていない場所ではない。伊予市の公式ページ自身が、JRの青春18きっぷのポスターに何度も採用され、映画・ドラマ・CMの撮影でもたびたび使われてきたと書いている。静かなのは無名だからではなく、時刻表のせいだ。海回りの本数は限られていて、列車と列車のあいだにホームは空になる。
場所
愛媛のほかの記事 29件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- ホームとベンチ伊予灘に向かって据えられた、屋根とベンチだけの吹きさらしのホーム
- 駅名標海を背にしてホームの端に立つ、JRの「下灘」の標識
- 駅舎ホームの背後に立つ小さな木造の建物。窓口も売店もコインロッカーもない
- 眼下の夕やけこやけライン線路と波のあいだ、埋め立て地に敷かれた海沿いの国道と護岸
実際の行き方
- 松山駅から下灘駅へ。JR予讃線の普通列車で、内子経由の山回りではなく海回りに乗る。
- ホームに降りる。ここが目的地そのもので、屋根もベンチも駅名標も数歩のうちにある。
- 眼下の夕やけこやけラインと護岸を見る。線路と波のあいだに道が通っている。
- 控えておいた一本で、同じ海回りの線を松山へ戻る。
- JR予讃線・松山から海回りで
- 伊予市の観光公式サイトはJR松山駅から普通列車で約50分、愛媛県の公式観光サイトは1時間以内としている。松山を出た予讃線は向井原で内子経由の山回りと海回りに分かれ、下灘に停まるのは海回りだけだ。乗る前に行き先の表示を確かめること。
- 同じ海回りで松山へ戻る
- 帰りも同じ海沿いの線を北へ。ここは本数の多い区間ではなく、駅員もいないので、その場で聞ける相手がいない。松山を出る前にJR四国の下灘駅の時刻表で帰りの一本を控えておくこと。乗り逃すと、待ち時間は短くない。
どんな場所か
下灘駅は愛媛県伊予市双海町大久保、JR予讃線の海沿い区間にある。ホームは一面きり。背後にはすぐ山が迫り、前は伊予灘――瀬戸内海の西の広がりで途切れる。伊予市の観光公式サイトは、晴れた日中は空の青と海の青だけが広がり、夕刻には一面がオレンジに染まると書いている。駅員はおらず、窓口も売店もない。あるのは立つ場所と水平線だけで、だからこそ写真を撮る人が絶えない。
おすすめの楽しみ方
この海回りの区間は列車の本数が限られる。だから訪問は「行きの一本と帰りの一本」を決めるところから始まる。JR四国が出している下灘駅の発車時刻を先に確かめて、ホームで待つ時間そのものを目的にしてしまうといい。光が水面に降りる午後遅くがこの駅のいちばんの表情で、伊予市は毎年9月にホームを舞台にした野外コンサートを開いている。待つより乗って眺めたいなら、観光列車「伊予灘ものがたり」がここに停まり、降りて写真を撮る時間をとってくれる。
歴史・背景
かつてこの線路は波打ち際すれすれを走り、写真家たちは下灘を「日本一海に近い駅」と呼んだ。それが変わったのが1990年代。駅前の海が埋め立てられ、ホームと波のあいだに国道378号が通った。伊予市も道路側の記録も、いまはその呼び名を過去形で書いている。新しい海沿いの道には、当時の公募で「夕やけこやけライン」という愛称がついた。一方でJRの青春18きっぷのポスターはこのホームに何度も戻ってきて、映画やドラマの撮影隊もそれを追った。
行く前に
- 現金
- ホームに立つこと自体は無料。JR四国の駅情報では、下灘駅にみどりの窓口も駅窓口も売店もコインロッカーもない。切符も飲み物も松山側で用意して、現金を持って向かうのが確実だ。
- 行く前に
- ホームは屋根が一つあるだけの吹きさらしで、風も雨もそのまま入る。伊予市は駅周辺の路上駐車を禁じ、坂の上の市営臨時駐車場へ回るよう案内している。JR四国も、駅の駐車場は送迎用で観光目的の利用は控えるよう記している。
- 別ルート
- 南から入るなら、同じ海回りの線が伊予大洲・伊予長浜から北上して下灘に着く。大洲側を起点にする旅程ならこちらが早い。JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」も、この海沿いを走って下灘に停車する。
- 降りたあと
- 歩く距離はない。列車を降りればそこがホームで、屋根もベンチも海も数歩の範囲にある。駅舎と海沿いの道へ下りる出口は、ホームの山側にある。