
香川・牟礼No.1166★★地図で見る →
イサム・ノグチ庭園美術館
彫刻家イサム・ノグチが牟礼に構えた仕事場を、展示施設に作り替えずにそのまま公開している。入館は週3日・完全予約制で、見学のほとんどは石の間を歩く屋外だ。
- 起点高松築港駅
- 約50分ことでん・瓦町乗換
- 降車八栗駅(ことでん志度線)
- 徒歩
- イサム・ノグチ庭園美術館
狙い目
無名の場所ではない。日本でもっとも知られた作家の家のひとつだ。それでも混まないのは運用のためで、週3日・決まった開始時刻に、限られた人数しか入れない。当日券もないので、敷地が人であふれることがない。
場所
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- 石壁サークルとアトリエ花崗岩を積んだ円い塀が囲う、生前の作業場
- 展示蔵本人が選んで移築させた古い蔵。晩年の大作を収める
- イサム家住まいとして使われた家屋。石垣を上がった一段高い場所に建つ
- 彫刻庭園晩年に手を入れた敷地そのもの。全体でひとつの作品として扱われる
- 五剣山村の背後に立つ五つ峰の岩山。斜面には採石場が白く切り込まれている
実際の行き方
- 出発前に公式サイトの予約フォームで枠を押さえる。入館は完全予約制で、開くのは火・木・土のみ。
- 高松築港駅→瓦町で志度線に乗り換え→八栗駅(390円)。
- 八栗駅から北へ徒歩約20分で受付へ。開始時刻より前に着いておく。
- 見学のあとは東へ歩き、石を扱う町並みを抜けて高松市石の民俗資料館へ。道具と採石の側から同じ石を見られる。
- ことでん・瓦町で乗り換え
- 高松築港駅はJR高松駅から歩いてすぐ。数分で瓦町に着いたら志度線に乗り換え、22分で八栗に着く。通し運賃390円。志度線は日中およそ24分おきに走っている。
- 八栗駅から戻る
- 瓦町方面も日中は同じ間隔で、八栗発の最終は夜遅い。見学が終わるのは午後なので、帰りの便を気にする必要はほとんどなく、明るいうちに動ける。
どんな場所か
牟礼は、卓状の屋島と岩肌の五剣山にはさまれた、庵治石を切り出す土地だ。イサム・ノグチがここに構えたのは展示室ではなく仕事場で、美術館はその配置をそのまま残している。アトリエを囲う石壁のサークル、自分で選んで移した蔵、住まいとしたイサム家、そして晩年に手を入れた彫刻庭園。敷地には150点を超える作品が置かれ、未完のまま止まっているものも多い。美術館はこの一帯そのものを、個々の作品の陳列ではなく、ひとつの大きな彫刻として説明している。
おすすめの楽しみ方
開始時刻は決まっていて、数も少ない。1〜6月と9〜12月は10時・13時・15時の3回、7〜8月は10時と11時30分の2回だけになる。15時の回は低い光が立石とその影を横から照らし、夏なら最初の回がいちばん涼しい。枠に合わせて一日を組むほうがよく、前後は周辺の石の町にあてておくと無駄がない。
歴史・背景
ノグチが牟礼を初めて訪れたのは1956年。村の背後の山から切り出される庵治石に惹かれてのことだった。1969年からはこの地にアトリエと住居を構え、ニューヨークと行き来しながら、石の作家・和泉正敏とともに20年余りを制作に費やす。1988年に世を去るまで、その往復は続いた。この場所が後進の芸術家や研究者に使われ続けることを望んでいたため、1999年に美術館として公開された。
行く前に
- 現金
- 窓口での当日払いはできない。公式サイトの予約フォームから、希望時間の前日までに申し込みと支払いを済ませる。入館料は2026年9月時点で一般・大学生3,300円、高校生以下は無料と案内されている。ことでんはIruCaのほか、ICOCAやSuicaなど全国相互利用の10種類の交通系ICカードが使える。
- 行く前に
- 開館は火・木・土のみで、開始時刻も決まっている。冬期と夏期には休館日が加わる。見学の大半は屋外なので、歩きやすい靴で。館内では写真・動画の撮影、飲食と喫煙、作品に触れることが遠慮を求められている。付近に気象警報が出た場合は見学を見合わせることがある。
- 別ルート
- 志度線は途中で琴電屋島駅・古高松駅も通る。午前を屋島の上で過ごしてから、高松へ戻らずにそのまま牟礼へ流れることができる。
- 降りたあと
- 八栗駅から集落の道を北へ徒歩約20分。右手にはずっと五剣山が見えている。看板の目立つ施設ではないので、積み上げた花崗岩の長い塀と小さな受付棟を目印にする。