
福井・越前市No.1081★★地図で見る →
越前打刃物
〜タケフナイフビレッジの共同工房〜
越前市の東、山際の余川町にある共同工房。越前打刃物の職人が同じ床で仕事をし、その上に架かるスロープが無料で開放されている。階下には組合各社の包丁や鎌が並ぶ売り場もある。
- 起点福井駅
- 約1時間電車+路線バス
- 降車味真野神社前バス停(福鉄バス入谷線)
- そこから
- 越前打刃物
狙い目
知る人ぞ知る場所ではない。国の産業施設ガイドにも載っているし、観光バスも来る。違いが出るのは曜日のほうだ。日曜・祝日は職人が休むと組合が公表しているので、火の入った鍛冶場を見るか、静かな建物を見るかは、行く日を選んだ時点で決まっている。
場所
福井のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 見学スロープ共同工房の上に架かる通路。無料で常時開放されている
- 鍛冶場の床ベルトハンマーと火床。二枚重ねの刃を裏表から打ち広げる工程が見える
- 研ぎの台刃を付け、手作業で地肌を仕上げていく回転砥石まわり
- 売り場組合各社の包丁・鎌・鉈・刈り込み鋏が一堂に並ぶ
- 教室の部屋予約制の包丁教室・ペーパーナイフ教室に使われる一角
実際の行き方
- 福井駅→武生駅(ハピラインふくい・敦賀方面)。
- 武生駅前→味真野神社前(福鉄バス入谷線・入谷方面)。
- 味真野神社前→タケフナイフビレッジ(徒歩3分ほど)。
- まず鍛冶場を見下ろすスロープを歩き、それから階下の売り場と研ぎの窓口へ。
- ハピラインふくいで武生へ、乗り換えて入谷線バス
- 福井駅→(ハピラインふくい・敦賀方面)→武生駅。武生駅前のバス停から福鉄バス入谷線の入谷方面に乗り、味真野神社前で降りる。本数の絞られた田舎路線なので、停留所で悩む前に事業者の時刻を確かめておきたい。時間が合わないときは、武生駅からタクシーでも同じ場所に着く。
- 味真野神社前から戻る
- 入谷線のバスで武生駅方向へ戻り、そこでハピラインふくいに乗り換えて福井へ。田舎の路線バスは夕方には終わってしまうので、帰りの時刻は帰りたくなってからではなく、着いたときに標柱で読んでおく。逃したときは工房から電話でタクシーを呼べる。
どんな場所か
工房があるのは越前市の東のはずれ、田んぼが山にぶつかるあたりの余川町だ。ここは博物館ではなく、いまも火の入る共同工房である。14社の刃物会社が一つの敷地を分け合い、職人たちは仕切られた小屋ではなく同じ床で仕事をしている。その床の上を渡すようにスロープが架かっていて、作業を邪魔せずに端から端まで見渡せる。階下には各社の刃物を置く売り場、研ぎ直しを受け付ける窓口、そして予約制の教室に使う部屋がある。敷地には新しい棟も加わった。
おすすめの楽しみ方
組合の案内では9時から17時。日曜・祝日は職人が休むため、仕事を見たい人には平日が向く。研ぎ直しや修理は窓口で受け付けており、教室はいずれも事前予約が要る。国の産業施設ガイドによれば英文チラシと館内の英語表記があるので、案内役がいなくても工程の順番は追える。
歴史・背景
始まりは、京都から府中(いまの越前市)へ移り住んだ刀鍛冶・千代鶴国安だと伝えられる。14世紀の初め、刀を打つかたわら近隣の農民のために鎌をこしらえたのが越前打刃物の原点とされる。その鎌は、諸国をまわって漆を採る職人たちが道具として買い、注文を持ち帰ったことで全国へ広がっていった。1979年、越前打刃物は刃物としては日本で初めて国の伝統的工芸品に指定され、包丁・鎌・鉈・刈り込み鋏がその対象になった。
行く前に
- 現金
- 工房の見学とスロープは無料で、越前市観光協会も国の産業施設ガイドも「無料」と記している。ハピラインふくいの武生駅には券売機とIC改札がある。福鉄バスはICOCAなどの交通系ICカードが使え、現金なら後ろのドアで整理券を取って前で払う。車内の両替機は高額紙幣に対応していない。
- 行く前に
- ここは展示ではなく仕事場なので、見えるものは日によって変わる。職人が休むのは日曜・祝日。休館日の書き方は組合のページ内でも揺れがあるため、遠くから向かうなら電話で確かめておくといい。最後の道は日よけのない田舎道だ。
- 別ルート
- 北陸新幹線の越前たけふ駅からは、タクシーか駅のシェアサイクルで余川へ直行できる。東京・金沢方面から入る人にはこちらが早い。車なら北陸自動車道の武生インターから約10分で、駐車場は敷地内にある。
- 降りたあと
- 味真野神社前は味真野神社のわきにある。工房まではそこから余川側へ、バスと同じ県道沿いに徒歩3分ほどだ。