越前大野城
実写(ライセンス済み)Keisuke MAEDA / CC BY-SA 4.0

福井東・大野No.1080★★地図で見る →

越前大野城

history穴場——実はすごい

福井県の東、山に囲まれた盆地の城下町。その西端の亀山に復興天守が立つ。車では上がれず、誰もが歩いて登ることになる。寒い季節の朝、盆地が雲に沈むと、山だけが島のように残る。

  1. 起点福井駅
  2. 約55分JR九頭竜線・1日8本
  3. 降車越前大野駅(JR九頭竜線)
  4. そこから
  5. 越前大野城

狙い目

福井県内ではよく知られた城で、秋の雲海の展望地には撮影の人が集まる。それでも混みきらないのは、時刻表のせいだ。谷を上る鉄道の本数は少なく、多くの人は昼間に車で来る。だから朝の山は、歩いて登った人のものになる。

場所

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見どころ(歩く順)

亀山の天守くろふね / CC BY-SA 4.0
  1. 七間通り駅と亀山を結ぶ線上にある、城下町の商いの通り
  2. 亀山の登り口山をとり巻く遊歩道の入口。車は天守まで上がれない
  3. 野面積みの石垣自然石をほとんど加工せずに積んだ、戦国期のままの石垣
  4. 武者登り本丸の内側に切られた石段。守り手が駆け上がるための道
  5. 天守石垣の上に建つ2層4階の復興天守。盆地を見渡せる

実際の行き方

  1. 福井駅→越前大野駅(JR九頭竜線・約55分/1日8本)。
  2. 越前大野駅→亀山の麓(城下町と七間通りを抜けて西へ歩く)。
  3. 登り口から本丸へ登る。途中に野面積みの石垣と武者登りがある。
  4. 雲海を狙う朝は、代わりに夜明け前に谷の向かいの犬山へ登る。
福井駅からJR九頭竜線
福井駅→(JR九頭竜線・約55分)→越前大野駅。この区間は1日8本しかないので、着いてから調べるのではなく、福井を出る前に乗る列車を決めておく。駅から城のある亀山までは西へ1kmあまり、城下町を抜けた先だ。
福井へ戻る
帰りの本数も行きと同じように少なく、夜は早く終わる。帰る段になってからではなく、着いたときにホームの時刻表を見ておきたい。並行する京福バス大野線は鉄道の隙間を埋めるダイヤで走っているので、逃したときの受け皿になる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

大野は福井県の東、四方を山に閉じられた盆地にある。町の西端に立つ亀山は標高249mで、城はその頂上にある。山を登る道は四本、車では天守まで上がれないので、誰もが同じように歩いて登ることになる。頂上近くの石垣は、戦国期に自然石をほとんど加工せず積み上げた当時のものだ。その上に建つ木造の天守は現代の再建で、麓には城下町がそのまま広がっている。歩いて抜けながら登れる距離だ。

おすすめの楽しみ方

雲海が出るのは明け方で、午前9時ごろには消える。天守が開くのもちょうど同じ時刻だから、ひと続きの訪問で両方は見られない。雲海を狙うなら、城の西へおよそ1kmの犬山(戌山城跡)へ暗いうちに向かい、道路から15〜20分の山道を登る。出やすいのは10月から4月末ごろ、なかでも11月で、前日が暖かく湿り、その夜が冷えて風のない朝に現れる。

歴史・背景

天正3年(1575年)、織田信長は家臣の金森長近に大野郡の三分の二を与えた。長近は翌年から亀山に城を築きはじめ、完成までに四年をかけている。いま頂上に立つ天守は、その長近のものではない。昭和43年(1968年)、旧士族の萩原貞氏の寄付によって建てられた鉄筋の復興天守だ。本当に古いのは足元の石垣のほうで、十六世紀のまま残っている。

行く前に

現金
山道も城跡まわりの公園も料金はかからない。有料なのは天守だけで、確認時点の大野市の案内では大人400円、中学生以下は無料。山あいの小さな町なので、現金を持っておくとよい。
行く前に
天守は12月の頭から3月末まで閉まる。雪が深く積もる期間だ。開いている時期でも山に照明はないので、その日最後の登りは閉館時刻に余裕をみて始めたい。
別ルート
京福バス55系統大野線は福井駅西口ターミナル5番乗り場から出て、城下町の「大野六間」まで約1時間10分。鉄道の駅よりも城に近いところで降りられる。
降りたあと
越前大野駅からは、城下町を西へ抜けて亀山の麓の登り口まで歩く。登り口から天守までは徒歩およそ20分。