
西伊豆・西伊豆町No.741★★地図で見る →
堂ヶ島
〜西伊豆の海食洞と潮の道〜
白い凝灰岩を波が刳り抜いた西伊豆の海岸。いちばん大きな洞窟は天井が抜け落ちていて、そこから光が差し込む。この「崩れた」ことこそが、この場所の名を立たせている。
- 起点修善寺駅
- バス停から徒歩1分東海バス・修善寺駅から
- 降車堂ヶ島(東海バス 西海岸線)
- 徒歩
- 堂ヶ島
狙い目
隠れているものは何もない。遊覧船は何十年も洞窟に入っているし、その上の岬は案内板つきの散策路だ。ただ、多くの人はどちらか一方だけを選んで帰る。上から見るのは、真上から光の当たった水面。下から見るのは、洞窟のなかに座って、その光が落ちてくるのを見上げる時間。まるで別物で、両方やっても1時間ほどしかかからない。
場所
静岡のほかの記事 16件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 岬への遊歩道海岸道路から白い低い岬へ入る舗装路。バス停から1分ほど
- 天窓地面にぽっかり開いた柵つきの穴。真下の洞窟と、通り抜ける船が見える
- 堂ヶ島マリンの桟橋岬の反対側の入り江にある乗船券売場と船着き場
- 三四郎島岸のすぐ沖に固まって浮かぶ白い岩の島。海鳥が張りついている
- 瀬浜のトンボロ大潮の干潮に現れる幅30mほどの石の道。いちばん近い島まで続く
実際の行き方
- 三島→修善寺駅(伊豆箱根鉄道)。
- 修善寺駅→堂ヶ島(東海バス・松崎方面の西海岸路線)。
- 岬の遊歩道を歩き、柵のある天窓の展望へ。
- 下の桟橋から洞くつめぐりの船に乗り、同じバス停へ戻る。
- 東海バスで西海岸を南下
- 三島から伊豆箱根鉄道で終点の修善寺駅へ。そこから東海バスの特急・快速が西海岸を松崎方面へ下り、堂ヶ島に停まる。予約は取らず特急料金も要らないが、同じ理由で混む日は座れる保証もない。バス停は岬の真上、海岸道路の上にある。
- 堂ヶ島バス停から戻る
- 同じ海岸路線が修善寺へ折り返し、南へ向かう便は松崎まで続く。一日の便数は多くなく、北行きの最終はかなり早い時間に出てしまう。着いたらまずバス停の時刻表を撮り、それに合わせて船の時間を決めるほうが安全だ。
どんな場所か
堂ヶ島は、伊豆半島の西側にある短い白い海岸だ。岩は凝灰岩。このあたりがまだ海底火山だったころに降り積もった火山灰と軽石が固まったもので、東海岸の黒い溶岩に比べると、波に対してはるかにあっけなく崩れる。結果として残ったのが、歩ける範囲にぎゅっと集まった洞窟と岩門と沖の岩礁だ。いちばん大きな洞窟は、岩を貫く平行な断層に沿って海から147mも奥へ入り込んでいる。その途中で天井が崩れ落ち、空へ抜ける穴が開いた。
おすすめの楽しみ方
洞窟へ入る船は所要20分。時刻表ではなく、人が集まり次第、日中に随時出ていく。静岡県の観光ガイドが挙げているのは正午前後の時間帯で、太陽が高くなって天窓から光が届き、洞内の水が青く染まる。まず岬を歩いておくと、船から見上げるものが何なのか分かった状態で乗れる。券を買うのはそのあとでいい。
歴史・背景
この洞窟が国の天然記念物に指定されたのは1935年8月27日、断層・洞穴・侵食現象の区分でのことだった。国の記録の書きぶりは具体的だ。西側に入口が二つあり、内部は横穴で連結し、右側の洞は幅が広く長い。その途中に、天井が陥落してできた縦の孔がある。左側はもっと狭く暗く、頼朝穴という名で記録された支洞が分かれていく。沖の島々のほうは、指定ではなく物語を持っている。源頼朝の家臣「伊豆の三四郎」にちなむ名で、渡りにまつわる悲恋の言い伝えが土地に残る。
行く前に
- 現金
- 岬の遊歩道と天窓を覗く展望はいずれも無料。船は桟橋脇の堂ヶ島マリンの窓口で買う。子供料金があり、隣のトリックアート館との共通券も出ている。料金は窓口に掲示されているが、現金を持っている前提で行くのがいい。
- 知っておきたいこと
- 船はうねり次第で、海が立てば欠航する。晴れていても止まる日がある。岬は遮るもののない吹きさらしで、照明はなく、三方が切れ落ちている。凝灰岩は縁がもろい。島へ渡る石の道が現れるのは干潮の前後だけで、潮が動けばまた海に沈む。
- 別ルート
- 南からなら松崎から海岸を北上するバスがある。車の場合は国道136号が現地の前を通り、大型車の枠を含む駐車場がある。町の観光協会は、沼津IC・長泉沼津ICで高速を降りて半島を下るルートを案内している。
- 降りたあと
- 堂ヶ島バス停で国道136号を海側へ渡り、舗装された道を岬へ入る。所要1分ほど。天窓の展望台には案内板と柵がある。桟橋は同じ岬の北側の下で、駐車場からの階段を降りる。