
福岡内陸・秋月No.736★★地図で見る →
秋月城下町
福岡内陸・朝倉の山あいにある城下町。まっすぐ延びる桜並木の先に、黒田家の居館だった堀と石垣、そして黒門が残る。一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。
- 起点博多駅
- 約1時間45分甘木鉄道+バス
- 降車博物館前(甘木観光バス秋月線)
- 徒歩
- 秋月城下町
狙い目
秋月は福岡ではよく知られた場所で、春の週末には人が多い。穴場ではない。見落とされがちなのは、混雑が二つの短い季節と日中の数時間に集中しているという点だ。その時間帯を外せば、並木だけが立派な、静かな田舎道に戻る。
場所
福岡のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 秋月博物館並木の入口、バス停のすぐそば。朝倉の歴史と美術を扱う
- 杉の馬場両側に桜が続く一本道。春は頭上でトンネルになる
- 堀と石垣並木の突き当たりに残る、黒田家居館の水堀と切石の石垣
- 黒門県指定文化財の城門。いまは神社の参道の入口として立つ
- 垂裕神社黒門をくぐって石段を上った先。かつて居館があった場所に建つ
実際の行き方
- 博多駅→基山(JR鹿児島本線)、甘木鉄道に乗り換えて甘木駅へ。
- 甘木駅→博物館前(甘木観光バス秋月線・野鳥行、約20分)。
- 杉の馬場を歩いて堀と石垣へ、黒門をくぐって石段を上り垂裕神社まで。
- 博物館前へ戻り、甘木行のバスに乗る。
- JRで基山、甘木鉄道で甘木、そこから秋月線のバス
- 博多駅→(JR鹿児島本線)→基山→(甘木鉄道)→甘木駅→(甘木観光バス秋月線・野鳥行で約20分)→博物館前。全体で1時間45分ほど、うち大半は鉄道の区間になる。バスは短いが、一日の組み立てを決めるのはこの区間だ。
- 甘木へ戻り博多方面へ
- 博物館前から往路と同じ経路で戻る。秋月線は本数の少ない路線バスなので、到着したときにバス停の時刻表を撮っておくとよい。甘木からの列車も夕方以降は間隔が広がる。
どんな場所か
秋月は朝倉市の山に囲まれた盆地にある。町の背骨は杉の馬場と呼ばれる平坦な一本道で、バス停から城跡の土塁までまっすぐ延びる。ソメイヨシノが両側に約500m並び、春には頭上で枝が交わってトンネルになる。左右の路地には白壁の商家や住宅が残り、この一帯は城下町として国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。杉の馬場という名は桜より前の姿を伝えている。かつてここは杉並木に縁取られた、馬を調教する場所だった。
おすすめの楽しみ方
甘木発の早い便のバスに乗るのがいい。桜の季節でも、観光バスが着く前の並木はいちばん落ち着いている。端から端まで歩き、門をくぐって神社まで上がり、露店が立て込む前に降りてくることができる。11月下旬になると同じ道が黒門まわりの紅葉に切り替わる。午前半ばに開く博物館は、帰りに寄るとちょうどいい。
歴史・背景
この谷は13世紀から秋月氏が領有し、江戸時代には福岡・黒田家の分家が並木の突き当たりの居館から藩を治めた。残っているのは天守ではなく門で、黒門と長屋門はいずれも福岡県指定有形文化財になっている。黒門はいま、城跡に建つ垂裕神社の参道に立つ。馬場の杉並木は日露戦争の戦勝記念に伐られ、桜に植え替えられた。
行く前に
- 現金
- 杉の馬場も城跡も、門も垂裕神社も、料金のかからない屋外の空間だ。並木沿いの秋月博物館は入館料が必要。バス代と沿道の小さな店のために現金を持っておきたい。
- 行く前に
- 並木は平坦な舗装路で、神社へは石段を上る。城跡には夜間の照明がない。春の週末は谷へ入る道が渋滞するため、市はバスでの来訪を呼びかけている。
- 別ルート
- 車なら大分自動車道・甘木ICから秋月駐車場へ。駐車場から並木まではすぐ歩ける距離だ。ただし桜の時期はこちらが遅い選択肢になる。
- 降りたあと
- 博物館前で降りるとすぐ並木が始まる。秋月博物館はバス停の目の前、城跡の門までは平坦な道を10分足らずでまっすぐ進む。