あぶくま洞
実写(ライセンス済み)Σ364 / CC BY 4.0

阿武隈高地・田村No.551★★地図で見る →

あぶくま洞

nature穴場——実はすごい

福島の内陸、阿武隈高地の下に広がる鍾乳洞。照明の入った一方通行の順路を歩く。名を知られているのは規模ではなく、短い区間に詰まった鍾乳石の種類の多さのほうだ。

  1. 起点郡山駅
  2. 約1時間10分JR普通+タクシー
  3. 降車神俣駅(JR磐越東線)
  4. そこから
  5. あぶくま洞

狙い目

案内も券売所もある観光施設で、隠れた場所ではない。それでも混みにくいのは立地のせいだ。鉄道の本数が少なく、駅からのバスもなく、大半の客は車で昼前後に着く。静かなのは開洞から最初の一時間である。

場所

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見どころ(歩く順)

樹氷BrianAdler / Public domain
  1. 滝根御殿順路で最大のホール。つらら石と石筍が壁一面に立ち上がる
  2. 樹氷石筍が上のつらら石とつながった巨大な石柱。白く輝く
  3. 竜宮殿海底の宮殿の名を持つ、二つめの大きなホール
  4. クリスタルカーテン光を透かすほど薄い膜状の鍾乳石。石の縞が浮かんで見える
  5. 月の世界順路の締めくくり。主な鍾乳石の型がひととおり集まる

実際の行き方

  1. 郡山駅→神俣駅(JR磐越東線・普通列車のみ)。
  2. 神俣駅→あぶくま洞(タクシー約5分)。
  3. 滝根御殿から月の世界まで、一方通行の順路を歩く。
  4. タクシーで神俣駅へ戻り、列車で郡山へ。
JR磐越東線・郡山から
郡山駅→(JR磐越東線・全列車が普通)→神俣駅、そこからタクシーで約5分。本数はおおむね1時間に1本で、時間帯によってはもっと空く。出かける前に列車を調べておきたい。神俣駅は2024年から終日無人になったので、切符は郡山で買っておくと安心だ。
神俣駅から戻る
タクシーで神俣駅へ下り、磐越東線で郡山方面へ。バス路線はなく、あぶくま洞にタクシーが常駐しているわけでもない。見終わる前に券売所で呼んでもらうのが確実だ。夕方以降は列車が少ないので、帰りの一本は着いたときに決めておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

あぶくま洞があるのは、郡山と太平洋岸のあいだに横たわる阿武隈高地の下、田村市滝根町だ。調査で確認された総延長は4,218.3メートル、そのうち一般に歩けるのは600メートルの一方通行路にあたる。売りは長さではない。つらら石、石筍、フローストーン、リムストーン、クリスタルカーテン、形成例の少ない洞穴シールドまでが、この短い区間に次々と現れる。日本の鍾乳洞ではほとんど見かけないボックスワークもある。順路はいくつものホールを上り下りしてつながるので、平坦な通路ではなく階段の道だと思っておきたい。

おすすめの楽しみ方

洞内は一年を通して涼しい。夏は避難場所になり、冬は屋外より暖かい選択肢になる。どちらの季節でも、羽織るものと滑りにくい靴があるといい。足元は濡れている場所がある。開洞は8時30分。本コースから分かれる探検コースは、閉洞よりかなり早く受付を締め切る。

歴史・背景

釜山では以前から石灰岩が採られていたが、岩の向こうに何があるかは誰も知らなかった。1969年9月、発破が岩肌に隙間を開ける。翌年3月には日本大学の探検隊が主洞部へ入り込んだ。照明と歩道が整えられ、一般公開が始まったのは1973年のことだ。運営はいまも地元・滝根の財団が担い、入口は採石場だった土地にそのまま建っている。

行く前に

現金
入洞は有料。個人の大人料金は1,200円で、中学生・小学生はそれぞれ安くなる。探検コースはこれに追加料金がかかる。窓口のほか、公式サイトでWEBチケットも買える。駐車場は無料。
行く前に
開洞の時刻は通年同じだが、閉洞は季節で動き、真夏は遅く、真冬は早い。定休日はない。ただし電源設備や照明の工事で一日だけ休むことがあり、そのつど公式サイトで告知される。出発する週に一度見ておくとよい。冬の阿武隈は雪が深く、影響を受けるのは洞内より道路とタクシーのほうだ。
別ルート
車なら磐越自動車道の小野インターチェンジから約15分、ETC専用の田村スマートインターチェンジからもほぼ同じ。駐車場は無料で台数も多い。
降りたあと
神俣駅は谷あいにあり、あぶくま洞は北東の高いほうへ数キロ。この道にバスはない。タクシーなら約5分。駅は無人で車が待っているとは限らないので、可能なら先に手配しておきたい。