津堅島
実写(ライセンス済み)Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0

沖縄中部・津堅島No.841★地図で見る →

津堅島

〜にんじん畑の島〜

local穴場——実はすごい

勝連半島の沖に浮かぶ、畑の島。作物と風景が同じものになっている。西岸には白い砂浜、北岸には潮が引くと現れる浅瀬。船の時刻が、一日の輪郭を決める。

  1. 起点うるま市・平敷屋港
  2. 約15分平敷屋港から高速船
  3. 降車津堅港(平敷屋港航路)
  4. 徒歩
  5. 津堅島

狙い目

隠れ島ではない。本島から目と鼻の先で、夏の週末には浜もにぎわう。それでも人がまばらなのは、橋がないからだ。誰もが同じ船で来て、同じ船で帰る。午後の便が出てしまえば、畑の道はまた島のものに戻る。

場所

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見どころ(歩く順)

キャロット展望台Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0
  1. 津堅港西岸の船着き場。防波堤のすぐ裏から集落の路地が始まる
  2. 港うしろの集落商店・郵便局・レンタサイクルが岸壁から数分のところにまとまる
  3. トゥマイ浜西側に長く延びる天然の砂浜。背後にキャンプ場がある
  4. キャロット展望台にんじんの形をした展望台。畑ごしにリーフまで見渡せる
  5. ヤジリ浜北岸の浜。潮が引くと沖の小島へ向かって浅瀬が現れる

実際の行き方

  1. 那覇・沖縄市→うるま市の平敷屋港(勝連半島の先)。
  2. 平敷屋港→津堅港(高速船・約15分。フェリーはもう少しかかる)。
  3. 津堅港→集落を抜け、坂を上がって畑の台地へ。
  4. 西岸の浜と北岸の浅瀬を回り、最終便に間に合うよう桟橋へ戻る。
平敷屋港から高速船で渡る
うるま市の平敷屋港→(高速船・約15分)→津堅港。同じ航路のフェリーなら約30分かかる。どちらも地元の船会社が平敷屋から走らせていて、便数は多くない。時刻表に一日を合わせる形になる。
津堅港から戻る
帰りも同じ船だ。橋はなく、夜の便もない。最終便を逃せば、その日は島に泊まることになる。着いたその足で、津堅港の掲示で帰りの時刻を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

津堅島は勝連半島の先に浮かぶ、面積二平方キロに満たない低い島だ。その八割ほどが畑で、畑のおよそ六割ににんじんが植わっている。つまりこの島では、作物がそのまま風景になっている。畝のあいだに赤い土がのぞき、畑は崖のきわまで続く。島が「キャロット・愛ランド」を名乗るのはそのためで、畑の真ん中に立つ展望台まで、にんじんの形をしている。最後の畝の先で、地面は白い砂と浅いリーフに変わる。

おすすめの楽しみ方

早い便で渡り、時計ではなく潮に一日を並べたい。北岸の浅瀬を歩けるかどうかは潮位が決めることで、水が退いてはじめて沖の小島への道が現れる。島は端から端まで平らだから、自転車を借りれば畑はただの景色から一本の道に変わる。桟橋を離れる前に、最終便の時刻だけは頭に入れておく。

歴史・背景

島の南に灯台が建ったのは1896年のことだ。いまは跡だけが崖の上に残り、沖縄の近代建築の遺構として数えられている。もっと古い課題は、光ではなく水だった。津堅島に川はない。人々は長いあいだ、海のそばの岩肌に湧くホートゥガーから水を汲んで暮らしてきた。にんじんが入ってきたのは、ずっとあとになってからだ。水はけのいい土と、ゆるい冬がそれを受け入れた。やがて作物が、島の地図を書き替えていった。

行く前に

現金
浜も展望台も、行くだけなら無料。自転車やレンタカーは島の事業者に電話で頼む形になる。乗船券は港の窓口で払う。渡ってしまうとカードはほとんど通らないので、現金は本島側で用意しておきたい。
知っておきたいこと
海が荒れれば船は欠航する。夏の終わりから秋の台風の時期には、航路が何日か止まることもある。北岸の浅瀬を歩けるかどうかは潮次第なので、そこを目当てにするなら潮汐表を先に見ておく。
別ルート
航路は一本しかない。選べるのは船のほうで、速い旅客船か、車を載せるフェリーか。平敷屋港へは沖縄市や那覇から車で向かう。
降りたあと
津堅港が到着地点そのもの。防波堤の内側からすぐ集落が始まり、岸壁から坂を10分ほど上がると、畑の広がる台地に出る。