昭和新山
実写(ライセンス済み)663highland / CC BY 2.5

北海道南西・洞爺湖有珠No.728★★地図で見る →

昭和新山

nature穴場——実はすごい

北海道南西部・壮瞥町にある溶岩ドーム。第二次世界大戦のさなか、平らな麦畑が持ち上がって生まれた。私有地のため登山は禁止されており、麓の広場から眺めることがそのまま過ごし方になる。

  1. 起点JR洞爺駅
  2. 約30分道南バス・1日数便
  3. 降車昭和新山バス停(道南バス 洞爺駅前・洞爺湖温泉線)
  4. そこから
  5. 昭和新山

狙い目

洞爺湖めぐりの定番で、穴場ではない。日中は観光バスも入ってくる。見落とされがちなのは、この山が個人の所有地で、そもそも登ることができないという点だ。だからここでの体験は、歩いて登ることではなく、眺めることを軸に組み立てられている。

場所

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見どころ(歩く順)

有珠山ロープウェイ663highland / CC BY 2.5
  1. 麓の展望広場溶岩ドームの真下に開けた芝地と駐車場。赤い岩肌が視界いっぱいに立ち上がる
  2. 有珠山ロープウェイ山麓駅バス停から数分の下の駅。山の名をそのまま冠した駅名になっている
  3. 洞爺湖展望台山頂駅側の展望台。カルデラ湖と、見下ろす昭和新山を同じ画面に収められる
  4. 有珠山火口原展望台尾根上のもう一つの展望台。1977年の噴火が残した火口と向き合う

実際の行き方

  1. 洞爺駅前→洞爺湖温泉→昭和新山を道南バス1本で(通しで約30分)。
  2. 終点の昭和新山で下車。溶岩ドーム直下の駐車場に着く。
  3. 展望広場へ歩き、赤い岩肌を正面から見る。
  4. 全体像を見たいなら、駐車場脇の山麓駅から有珠山ロープウェイに乗る。
JR洞爺駅から道南バス
JR洞爺駅前から道南バスが出ており、洞爺湖温泉を経て終点の昭和新山まで約30分。ただし本数は片道あたり1日数便にとどまる。着いてから調べるのではなく、出発前に時刻表を見ておきたい。
同じ路線で洞爺駅へ戻る
帰りも同じ路線で、洞爺湖温泉を経由して洞爺駅へ。昭和新山発の最終便は夕方前に出てしまうため、暗くなるより先に足がなくなる。帰りの便を先に決めて、時間が押したらロープウェイのほうを削るのが安全だ。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

昭和新山があるのは、北海道南西部、洞爺カルデラの南東の肩にあたる壮瞥町だ。火山灰が積み上がってできた山ではなく、地下から溶岩が押し上げられてできた溶岩ドームである。標高は398メートル。上部の斜面には草木がつかず、赤茶色と黄土色の岩肌がむき出しのまま残っている。山そのものは私有地で登ることができないため、訪れる人は麓の芝地と広場から山と向き合うことになる。距離が近く、岩肌に走る割れ目の一本一本まで目で追える。

おすすめの楽しみ方

ロープウェイまで含めるなら1時間半ほど見ておきたい。乗車6分で向かいの尾根に上がり、溶岩ドームとカルデラ湖をひと続きに見渡せる。バスの本数が少ないので、1便で着いて広場を歩き、上に上がって次の便で出る、という組み立てが現実的だ。ロープウェイの切符を買う前に、最終便の時刻を確かめておきたい。

歴史・背景

ここはもともと平坦な畑だった。1943年に地震が始まり、地面がせり上がりはじめる。およそ2年のあいだに溶岩が地表を破って現れ、いまの姿になった。当時の壮瞥郵便局長・三松正夫は、その成長を日々追いかけて記録し、輪郭を重ねた一枚の図にまとめた。のちに「ミマツダイヤグラム」と呼ばれる資料である。国はこの山を特別天然記念物に指定した。誕生から完成までを人が見届け、書き残した火山は世界的にもごくわずかしかない。

行く前に

現金
麓の広場から山を眺めるだけなら無料。ロープウェイと駐車場は有料で、料金は運営会社の公式サイトに掲載されている。バス運賃は車内で支払う方式で、区間ごとの運賃表は道南バスが公開している。
行く前に
山体そのものは通年で立ち入り禁止。私有地であり、そもそも登山道がない。ロープウェイの営業時間は季節によって変わり、天候によって運休することもある。どの月に行くか、その日の天気がどうかで、尾根からの眺めの見え方は大きく変わる。
別ルート
車なら道央自動車道の伊達IC・虻田洞爺湖ICのいずれからも約15分で、麓に大きな駐車場がある。宿泊地になりやすい洞爺湖温泉からは、同じ道南バスの路線が後半区間でここまで来る。
降りたあと
昭和新山バス停は溶岩ドームの麓の駐車場内にあり、ロープウェイ山麓駅のすぐ隣。芝地の展望広場はバスを降りて数歩の距離で、登る場面はどこにもない。