仙巌園
実写(ライセンス済み)Kimon Berlin / CC BY-SA 2.0

鹿児島北・磯No.530★★★地図で見る →

仙巌園

〜島津家の大名庭園と桜島〜

history王道を、いちばんいい形で

錦江湾に面した大名庭園。湾の向こうの活火山を築山に、湾そのものを池に見立てて造られている。同じ敷地には、日本の近代化を担った反射炉の跡が残る。

  1. 起点鹿児島中央駅
  2. 約50分カゴシマシティビュー
  3. 降車仙巌園前(カゴシマシティビュー)
  4. 徒歩
  5. 仙巌園

場所

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見どころ(歩く順)

曲水の庭Hyppolyte de Saint-Rambert / CC BY 4.0
  1. 反射炉跡斉彬がオランダの技術書をもとに築いた炉の石積み。入口から近い
  2. 御殿明治期に島津家の本邸として使われた建物。部屋がそのまま公開されている
  3. 曲水の庭水路を曲げて流した、園内のもうひとつ小さな庭
  4. 猫神社猫を祀った社。県の観光サイトが独立した見どころとして挙げている
  5. 尚古集成館島津家と薩摩の工場群をあつかう、隣接の博物館

実際の行き方

  1. 鹿児島中央駅→仙巌園前(カゴシマシティビューで約50分)。
  2. 正門から入り、まだ道路と同じ高さにいるうちに反射炉跡を見る。
  3. 御殿、曲水の庭と上がっていき、上の園路まで出る。桜島が正面に収まるのはここから。
  4. 最後に隣の尚古集成館へ。同じ入場券で入れる。帰りのバスも列車も同じ場所から。
カゴシマシティビューで鹿児島中央駅から
市内の観光地循環バス「カゴシマシティビュー」が、鹿児島中央駅から「仙巌園前」まで約50分で走る。停留所は入口の前。直行便ではなく循環バスなので、この時間には市街地を回る分が含まれている。移動というより、道中も観光と考えたほうがいい。
仙巌園前から戻る
同じ循環バスがそのまま鹿児島中央駅へ回っていく。時刻が合えばJR仙巌園駅のほうが早いが、無人駅でホームは一面、本数も限られる。当てにする前に駅の掲示を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

仙巌園は、鹿児島市街の北にある磯の海岸におよそ五ヘクタール広がっている。池を中心に組み立てられた庭ではなく、眺めを中心に組み立てられた庭だ。湾をはさんで立つ活火山・桜島を築山に、錦江湾そのものを池に見立てている。薩摩を治めた島津家はここを海辺の別邸として持ち、のちには本邸とした。御殿も社も石灯籠も、代を重ねながら少しずつ増えていったものだ。十九世紀に入ると同じ敷地は産業の場という二つ目の顔を持つ。庭の植え込みのあいだに炉の跡が残っているのは、そのためである。

おすすめの楽しみ方

開園は9時、閉園は17時。写真を撮るだけで切り上げるにはもったいない。同じ入場券に反射炉跡と尚古集成館が入っているし、桜島が設計どおりの位置に収まるのは上の園路まで上がってからだ。庭は湾をはさんで東を向いている。午前は桜島に正面から光が当たり、時間が進むほど逆光に回る。

歴史・背景

万治元年(1658年)、島津家十九代の光久が海辺の別邸として造った庭である。以後、代々の当主が手を加えていった。なかでも二十八代の斉彬はこの庭を愛し、篤姫や国内外の賓客をここで迎えている。斉彬は庭の隣に工場群を築き、園内にはオランダの技術書をもとに反射炉を建てた。この産業の跡地が平成27年(2015年)、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録された。

行く前に

現金
確認時点で一般1,600円。この一枚で庭園・御殿・尚古集成館まで通しで見られる。駐車場は有料。券は入口で買う。
行く前に
3月第1日曜だけは鹿児島マラソンのコースになるため休園。それ以外は通年開いている。園内は坂と石段が多く、上の園路には日よけがない。暑い日の午後はそれなりにこたえる。
別ルート
JR日豊本線の仙巌園駅が入口側にあり、鹿児島駅から一駅。ただし無人駅でホームは一面、朝の下り普通列車には通過するものもある。当てにする交通というより、時刻が合えば得をする程度に考えておく。車なら鹿児島中央駅から約20分。
降りたあと
「仙巌園前」のバス停とJR仙巌園駅は、国道10号沿いの同じ場所にまとまっている。正門は道路から数段上がったところ、券売所はその内側だ。