中城城跡
実写(ライセンス済み)MaedaAkihiko / CC0

沖縄中部・中城No.678★★地図で見る →

中城城跡

history穴場——実はすごい

沖縄本島中部の尾根に、石垣だけで残る世界遺産のグスク。郭は岩の形なりに連なり、三通りの石積みが一度の道すがらに並んで見られる。

  1. 起点那覇バスターミナル
  2. 約80分路線バス+上り坂
  3. 降車中城小学校前バス停(那覇バスターミナルから路線バス)
  4. そこから
  5. 中城城跡

狙い目

入場料のある世界遺産で、観光バスも入ってくる。忘れられた廃墟ではない。それでも静かなのは、車がないと行きにくいからだ。バスは丘の下までしか来ず、個人で来る人の多くは日中に着く。だから開門直後の一時間がいちばん落ち着いている。

場所

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見どころ(歩く順)

中城城跡663highland / CC BY 2.5
  1. 正門城が示す順路がここから始まる、正面の門
  2. 南の郭野面積み。自然の岩をほぼそのまま組み合わせた、最も古い手つき
  3. 一の郭・二の郭布積み。直方体に加工した石を、段の高さをそろえて積み上げる
  4. 三の郭・北の郭相方積み。多角形に削った石を噛み合わせる、護佐丸が持ち込んだ技法
  5. 大井戸(ウフガー)城壁の内側に囲い込まれた、城そのものの水源

実際の行き方

  1. 那覇バスターミナル→中城小学校前バス停(路線バス・約50分)。
  2. 中城小学校前→城跡の入口(上り坂を徒歩30分ほど/タクシーなら5分ほど)。
  3. 料金所で観覧券を買い、正門から順に郭をたどる。
  4. レンタカーなら沖縄自動車道・北中城ICで下り、案内に従って無料駐車場へ。
那覇バスターミナルから路線バス、そこから坂
那覇バスターミナルから路線バスで中城小学校前まで約50分。城跡はその上にあり、歩けば上り坂を30分ほど、タクシーなら5分ほどで着く。歩いて上がる前提なら、ターミナルから料金所まで80分ほど見ておきたい。
坂を下ってバス停へ戻る
帰りは同じ道を逆にたどり、中城小学校前まで下って那覇バスターミナルへ戻る。この路線は本数が多くないので、坂を上り始める前に時刻を確かめておくとよい。読みが外れたときは、海側の道までタクシーで下りる手がある。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

中城城跡があるのは、中城村と北中城村にまたがる、沖縄本島中部の東側の尾根だ。石垣より上には何も建っていない。そこがこの城の見どころで、城壁はほぼ全周が残り、下の岩を削り取らずに、その形なりに曲がっていく。尾根の上には六つの郭が連なり、それぞれ築かれた時代が違うため、石の切り方も積み方も郭を移るたびに変わる。沖縄戦の被害が比較的軽く済んだ城で、目にする石の並びの多くは当時のままだ。内側の郭の壁には、アーチ状の門が抜けている。

おすすめの楽しみ方

受付が開くのは8時30分で、その最初の一時間がいちばん静かだ。5月から9月は閉まるのが17時ではなく18時になり、閉門は受付終了の30分後。郭をひと回りゆっくり歩くには十分な長さがある。夏の長い時間帯を使う理由は、低くなった日差しが石垣を横から舐めるところにある。

歴史・背景

はじめの郭を築いたのは、十四世紀から数代にわたる中城の按司たちだった。1440年、王命を受けた護佐丸がこの城へ移り、最後の二つの郭を加えて、勝連の按司・阿麻和利に備えて守りを固める。その阿麻和利が、のちに王府軍の総大将としてこの城を襲うことになる。1853年にはペリー艦隊が城跡を実測し、随行した士官たちが石積みの見事さを書き残した。国の史跡に指定されたのが1972年、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に登録されたのが2000年になる。

行く前に

現金
確認時点の観覧料は大人500円、中学生・高校生300円、小学生200円。保護者同伴の未就学児は無料。駐車場は無料。
行く前に
台風が来ると城跡そのものが閉まる。管理事務所が臨時閉園と再開の日を都度知らせていて、当たり年には一度では済まない。郭の上は日陰の少ない吹きさらしなので、暑さも風もまともに来る。
別ルート
いちばん素直なのはレンタカーで、空港側からは沖縄自動車道に入って北中城ICで下り、第一安谷屋・安谷屋の交差点をたどれば無料の駐車場に着く。高速バスで喜舎場まで来て、北中城村エリアのオンデマンド交通「mobi」を城跡まで呼ぶ方法もある。
降りたあと
中城小学校前は尾根の下、海沿いの道に面している。だから最後の一区間は散歩ではなく、じわじわ続く上りになる。バス停からタクシーに乗れば距離は短く、坂ごと省ける。