長湯温泉
実写(ライセンス済み)Belle Equipe / CC BY-SA 3.0

大分・竹田No.897★★地図で見る →

長湯温泉

onsen穴場——実はすごい

竹田の山あい、芹川の谷にある炭酸泉の温泉地。湯はぬるく、細かい泡が肌に張りつく。通りには飲むための湧き口が立ち、湯は浸かるものであると同時に飲むものでもある。

  1. 起点大分駅
  2. 大分から約2時間JR豊肥本線+大野竹田バス
  3. 降車豊後竹田駅(JR豊肥本線)
  4. そこから
  5. 長湯温泉

狙い目

長湯は湯治の地として国内ではよく知られていて、発見された場所ではない。それでも急がないのは、湯のほうがこちらに時間を求めるからだ。炭酸泉はゆっくり浸かり、合間に飲む。そのリズムでできている町は、観光温泉のように一気に混んで一気に引く、ということが起きにくい。

場所

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見どころ(歩く順)

がに湯(芹川)NY066 / CC BY-SA 3.0
  1. ラムネ温泉館焼杉と漆喰の外湯。屋外の浴槽は32℃で、泡がまとわりつく
  2. 町なかの飲泉場通り沿いに立つ湧き口。炭酸の湯をコップで飲むための場所
  3. 御前湯川べりに建つ市営の外湯。岡藩の殿様が使った場所を引き継いでいる
  4. がに湯芹川の川原の岩に組まれた無料の露天の湯船。空にも道にも開けている
  5. 道の駅ながゆ温泉町の上手にある道の駅。駐車場と地のものの売り場を兼ねる

実際の行き方

  1. 大分駅→豊後竹田駅(JR豊肥本線)。
  2. 豊後竹田駅→長湯(大野竹田バスで芹川の谷を上る。およそ40〜50分)。
  3. ラムネ温泉館から川原の湯船まで、谷沿いに歩く。外湯どうしは徒歩数分の距離。
  4. 最後のひと風呂の前に、下りの最終バスを確認しておく。
JR豊肥本線と、谷を上るバス
大分駅→(JR豊肥本線)→豊後竹田駅。ここから大野竹田バスが芹川の谷を上って長湯へ、およそ40〜50分。列車もバスも本数の少ない時刻表で動くので、着いてから考えるのではなく、出る前に両方をつないでおきたい。
谷を下って戻る
帰りも同じ路線バスで豊後竹田へ下る。ただし本数は少なく、最終は早い。降りたその場で帰りの時刻を控えておくこと。歩いて下る道はなく、谷から出る別ルートもない。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

長湯温泉は、竹田の山あい、芹川の谷にある。ここで湧く湯には二酸化炭素が溶けている。炭酸泉に身を沈めると、溶けていた気体が肌のきわで抜け出して、細かい銀の粒になって体を包む。湯温は日本の温泉としては低いほうで、それがこの土地の入り方そのものを変えている。熱い湯を一気に浴びるのではなく、長く座っていられる。町のつくりもそれに合っている。川の両岸に外湯と宿が並び、川原には石を組んだ湯船がむき出しで据わり、通りには飲むための湧き口が点々と立つ。

おすすめの楽しみ方

湯に時間を渡すこと。炭酸泉は急いで入るものではなく、ぬるい露天に長く座っているのがこの土地のやり方だ。湯と湯のあいだに通りの湧き口で一杯飲む——それも町の半分を占める楽しみで、そのあと川べりを歩いて、芹川の岩に据わった湯船を眺めに行くといい。

歴史・背景

長湯の湯は、江戸期に岡藩の殿様が湯治のために湯屋を建てさせたところから始まる。その場所に建つ市営の外湯は、今も御前湯という名を残している。竹田市は同じ炭酸泉で知られるドイツのバート・クロツィンゲンと姉妹都市の関係にあり、湯を「療養の道具」として見せる町のつくり方にもその縁が出ている。もうひとつの顔であるラムネ温泉館は、建築家・藤森照信の設計によるものだ。

行く前に

現金
川原の石組みの湯船は無料で、いつでも開いている。屋内の外湯はそれぞれ入浴料を取り、料金は各入口に掲示されている。ひとつのリゾートではなく小さな施設の集まりなので、現金と小銭を持っておきたい。
知っておきたいこと
外湯はそれぞれ休みの日を持っていて、主なところは月に一度平日を休む。一軒を軸に予定を組むなら先に確かめておくこと。川原の湯船には脱衣所がなく、道からも上の宿からも丸見えなので、多くの人は入るというより名所として眺めていく。
別ルート
車なら、大分自動車道の湯布院から入り、久住の高原を越えて谷へ下りる。町の上手にある道の駅に駐車場があり、地のものを買う場所も兼ねている。
降りたあと
豊後竹田駅は鉄道の終点であって目的地ではない。バス乗り場は駅舎の外にあり、谷を上る所要は1時間近い。長湯側の停留所は通り沿いにあって、川と川べりの外湯まではそこから数分下る。