
北海道南・むかわNo.1140★★地図で見る →
鵡川ししゃも
〜道の駅むかわ四季の館〜
日本で売られているししゃもの多くは代用魚で、本物は北海道の太平洋岸のひと続きにだけ帰ってくる。その本場がむかわ町で、線路と川のあいだに建つ道の駅が公の窓口になっている。
- 起点苫小牧駅
- 約30分JR日高本線・1日8本
- 降車鵡川駅(JR日高本線)
- 徒歩
- 鵡川ししゃも
狙い目
むかわは知られていない町ではない。ブランド名は登録されているし、魚の名は全国に届いている。知られていないのは、その名前に実物が追いついていないことのほうだ。通常の形での操業は令和4年度を最後に行われておらず、町が2026年7月に出した告知では、資源調査を兼ねた試験操業として限られた量だけを漁獲し、一部を流通させるとしている。だからここへ来る理由は「ししゃもが必ず食べられる」ことではない。自分たちの象徴を残すために獲るのをやめた町を、見にいくということだ。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- ホテル「四季の風」の塔道路から道の駅の位置を教える高い建物。宿泊施設が入る
- 物産館町の産物が並ぶ売り場。ししゃもの加工品もここに出る
- 食事処「たんぽぽ」むかわの沖で揚がるものを出す館内の食堂
- コーヒーショップ「四季」同じ館内の喫茶。館を移る合間の休憩に使える
- むかわ温泉「四季の湯」道の駅に併設された温泉。日帰りで入れる
実際の行き方
- 苫小牧駅→鵡川駅(JR日高本線・終着駅)。
- 鵡川駅から南へ歩いて道の駅むかわ四季の館。
- 物産館から食事処へ。ししゃもの扱いはその年の漁次第なので、まず棚を見る。
- 温泉まで済ませて、乗りたい列車に合わせて駅へ戻る。
- JR日高本線・苫小牧から
- 苫小牧駅からJR日高本線に乗って鵡川駅まで、およそ30分。線路はここで終わっている。鵡川より先の区間はすでに廃止されていて、途中駅ではなく終着駅だ。本数は限られていて、早朝から夜まで間隔を空けて散らばっている。駅から道の駅までは南へ徒歩8分ほど、平坦な町なかの道になる。
- 苫小牧へ戻る
- 帰りも同じ鵡川駅から乗る。間隔が空くので、一本逃すと午後がまるごと空くことがある。道の駅の前にもバス停があり、こちらがもう一つの出口になる。いずれにしても、館を回り始める前に帰りの便を決めておいたほうがいい。
どんな場所か
むかわ町は、鵡川が太平洋に出るところに開けた町だ。町の名を負った魚は、内浦湾から厚岸湾までのこの沿岸にだけ帰ってきて、ほかの海にはいない。日本固有種である。全国で「ししゃも」として食べられているものの大半は北の海から来た別種で、代用として流通してきた。だからこちらの魚は、わざわざ自分の名前を登録している。漁のある年には、割いた魚を簾のように吊るす「すだれ干し」が町の風景になる。道の駅むかわ四季の館は線路と川のあいだに建ち、物産館と食堂と温泉をひとつ屋根の下にまとめている。
おすすめの楽しみ方
漁があるのは10月から11月で、すだれ干しが町の風景になるのも同じ時期だ。ただし通常の操業は止まっているので、その年に何が棚に出るかは行ってみないとわからない。道の駅そのものは朝8時から夜まで通しで開き、温泉は午前10時から、食堂は昼と夕方に分かれて開く。日帰りなら形は決まりやすい。昼の列車で着いて、食べて、湯に入って、夕方の列車で戻る。
歴史・背景
この魚は、町がそう呼ぶより前からここにいた。名の由来はアイヌ語で、susuがヤナギ、hamが葉。いまも漢字では柳葉魚と書く。漁協は前世紀の半ばからふ化放流を続け、漁獲が落ち込んだときには自ら休漁して資源が戻るのを待った。2006年には「鵡川ししゃも」が地域団体商標として登録され、この魚は町の魚にも定められている。
行く前に
- 現金
- 道の駅に入るだけなら費用はかからない。温泉・食堂・売店はそれぞれ別会計で、料金は現地に掲示されている。ししゃもの加工品は、何がいくらで並ぶかがその年の漁で変わる。棚を見てから決めることになる。
- 行く前に
- 道の駅は通年開いているが、点検のための臨時休館が入ることがある。漁と流通は資源の状況しだいで、年によって事情がまるごと変わる。日を決める前に、町と漁協の告知を見ておくのがいちばん確実だ。冬の太平洋岸は風が強く、駅からの道は遮るものがない。
- 別ルート
- 車なら日高自動車道の鵡川インターで下りて国道へ出る。道の駅には普通車200台分の駐車場がある。目的地としてよりも、日高方面へ向かう途中に寄る人が多く、苫小牧や新千歳空港からの道すがらに置きやすい。
- 降りたあと
- 鵡川駅を出たら線路を背にして南へ。住宅と商店の並ぶ通りを歩いていくと、右手に高い塔の建つ施設が見えてくる。国道に面した側が正面になる。