熊本・熊本城下No.431★★★地図で見る →

馬刺し

food王道を、いちばんいい形で

薄切りの生馬肉を甘口醤油で食べる馬刺しは、熊本の食だ。城の石垣の下に並ぶ城彩苑なら、予約なしで昼のうちに頼める。

馬刺し
実写(ライセンス済み)Jdjuice / CC BY-SA 4.0

馬刺しは、薄く切った生の馬肉を冷たいまま食べる。熊本の料理と言い切っていい。生産量では県が全国を大きく引き離しており、農林水産省の郷土料理の台帳にも熊本の一品として載っている。赤身は空気に触れると桜色に変わるので、馬肉は桜肉とも呼ばれる。薄切りの玉ねぎ、おろしたしょうがとにんにくを添え、熊本で刺身に使うとろりとした甘口醤油につける。部位は素直な赤身から、たてがみの下の脂であるコウネまで幅がある。城の足元の城彩苑は、県内の食を一本の通りに集めた場所で、馬肉もそこにある。

歴史・背景

由来としてよく語られるのは、熊本城を築いた加藤清正の話だ。16世紀末の朝鮮出兵で食糧が尽き、軍馬を食べたのが始まりで、帰国後も好んで食べたという。これを裏づける史料は乏しい。はっきりしているのはもっと後で、馬を食べる習慣が熊本や阿蘇一帯に広がったのは明治以降、日常のものになったのは戦後の食糧難を経てからだった。城彩苑が桜の馬場に開いたのは2011年。かつて城の外構えがあった場所である。

見どころ(歩く順)

桜の馬場 城彩苑そらみみ / CC BY-SA 4.0
総合観光案内所
城側に立つ入口の窓口。熊本城への無料シャトルもここから出る
桜の小路
城下町の街並みに見立てた一本道。23の店が並び、うち7軒が腰を据えて食べられる店
熊本城ミュージアム わくわく座
通りの奥にある有料の体験展示施設。肥後と城下町の歴史を扱う
熊本城 南口
城内への入口。城彩苑から出る無料シャトルで上がれる

おすすめの楽しみ方

物販は朝から、飲食は昼前から始まるので、先に見て回って後から食べるのが素直な順番だ。頼むなら単品より盛り合わせがいい。赤身とコウネの落差こそが馬刺しの面白さで、一皿で好みが分かる。日が落ちてからの通りは灯りが入るが、厨房は灯りより先に閉まる。

実際の行き方

起点
熊本駅
所要
約25分 · 市電・熊本駅から
降車
熊本城・市役所前電停(熊本市電)
  1. 熊本駅→熊本城・市役所前電停(熊本市電・約17分)。
  2. 電停→城彩苑(城の方へ徒歩約7分)。
  3. 桜の小路で食事。馬肉の専門店が通りにあり、昼なら予約は要らない。
  4. 無料シャトルで熊本城南口へ上がるか、電停へ歩いて戻る。
熊本市電・熊本駅前から城下へ
熊本駅前電停→(熊本市電・約17分)→熊本城・市役所前電停、そこから城彩苑まで坂を下って徒歩約7分。市電は市街を貫く一本の路線なので、時刻表を細かく調べる必要はない。
城下から戻る
熊本城・市役所前電停まで戻れば熊本駅方面へ。逆方向に二駅乗れば花畑町・辛島町で、下通や新市街のアーケードに出られる。市電は夜まで動くが、通りの飲食店はそれよりずっと早く閉まるので、予定は食事の側に合わせるのがいい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
城彩苑は入場無料で、通りを歩くだけなら費用はかからない。中の熊本城ミュージアム わくわく座は別途入館料が必要。駐車場は有料で、城彩苑と熊本城南口・二の丸駐車場のあいだを無料シャトルが10〜15分間隔で結んでいる。
定休
確認時点では、桜の小路の物販が3月〜11月は9時〜19時、12月〜2月は1時間早く閉まる。飲食は11時から。夜間の利用は予約制。年末年始は休みになる。
別ルート
熊本駅からは熊本城周遊バス「しろめぐりん」が城彩苑まで直接入り、約23分。歩く区間がない。熊本空港からはリムジンバスで桜町バスターミナルへ、そこから徒歩10分ほど。
降りたあと
熊本城・市役所前電停から石垣の方へ西に進み、坂を下って桜の馬場へ。下りきったところに瓦屋根の家並みが見える。徒歩約7分。

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