大崎下島 御手洗の町並み
実写(ライセンス済み)柳田亮 / CC BY-SA 3.0

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大崎下島 御手洗の町並み

history穴場——実はすごい

瀬戸内の島に残る、江戸期の港町。潮が変わるのを待つ船でにぎわった湊で、その船を相手にした商家や茶屋、社寺が背後の小路にそのまま残る。鉄道はついに通らなかった。

  1. 起点広駅
  2. 半日コース広駅から路線バス
  3. 降車御手洗港バス停(瀬戸内産交バス)
  4. 徒歩
  5. 大崎下島 御手洗の町並み

狙い目

秘密の場所ではない。国が選定した保存地区で、市の観光サイトも前面に出している。それでも静かなのは、単純に行きにくいからだ。島を渡る橋を乗り継ぐ路線バスは、常時走っているわけではなく時刻表どおりに動く。訪れる人の多くは車で来るが、小路はどれも車が入れない幅なので、歩く速度のまま保たれている。

場所

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見どころ(歩く順)

乙女座Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0
  1. 御手洗休憩所港に近い休憩施設。散策マップはここで受け取れる
  2. 乙女座昭和初期の劇場を改修した展示館。港町の歴史を伝える
  3. 若胡子屋跡本通りに面した江戸期の茶屋跡。県の史跡に指定されている
  4. 満舟寺小路から石段を上った高みに建つ寺
  5. 住吉神社と千砂子波止港の西端。石造りの波止と、船を導いた高燈籠が並ぶ

実際の行き方

  1. 広島または呉→広駅(JR呉線)。
  2. 広駅前→御手洗港(瀬戸内産交バス・安芸灘とびしま海道経由)。
  3. 海沿いを西へ歩き、住吉神社と千砂子波止まで。
  4. 内側の小路を通り、乙女座と休憩所を抜けてバス停へ戻る。
広駅前から瀬戸内産交バス
JR呉線で広駅まで行き、駅前のバス停から瀬戸内産交バスに乗って安芸灘とびしま海道の橋を渡っていく。降りるのは御手洗港で、保存地区のすぐ手前になる。島から島へ順に渡っていく路線なので、乗り継ぎというより道中そのものと考えたほうがいい。
同じ路線で広駅へ戻る
帰りは同じ道を逆にたどる。時刻表は御手洗港のバス停に掲示されている。本数が限られるので、帰る段になってからではなく、着いたときに最終便を確認しておく。広駅からはJR呉線が呉・広島方面へ続いている。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

御手洗があるのは、安芸灘とびしま海道の橋で結ばれた島のひとつ、大崎下島の南岸。保存地区の広さはおよそ7ヘクタールで、家並みだけでなく港の働く部分ごと残っているのが特徴だ。大波止、石橋、高燈籠、石垣の護岸、船着きの雁木。その背後の小路には、商家、茶屋、船宿、神社、寺が、区画に分かれずに混じって建つ。鉄道も幹線道路も通されなかったため、港としての町割りがほぼそのまま生き延びた。

おすすめの楽しみ方

町は半日、午前か午後のどちらかで歩ききれる広さで、バス停が港のすぐそばにあるため遠い場所がない。着いたらまず、バス停の時刻表で帰りの便を確かめておきたい。島の路線は常時走っているわけではないからだ。海沿いを西へ進み、内側の小路を通って戻ると、同じ道を二度歩かずに地区をひと回りできる。

歴史・背景

御手洗が港として形をとったのは17世紀の半ば、風と潮を待つ船が寄港するようになってからだ。西廻りの海運路が整うと廻船が定期的に立ち寄るようになり、瀬戸内航路の中継港として昭和初期まで栄えた。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは1994年、種別は港町。西の端に建つ住吉神社は、大阪の住吉大社から神を勧請して建てられたものだ。

行く前に

現金
町を歩くだけなら費用はかからない。乙女座などの展示施設はそれぞれ入館料があり、車で来る人向けの小さな無料駐車場もある。島には機械も少なくカードが通る保証もないので、現金を用意していくこと。
行く前に
若胡子屋跡は確認時点で保存修理のため見学できなかった。ここを目的にするなら、事前に状況を確かめておきたい。小路は狭く、夜は照明がなく、いまも人が住む家が並ぶ。島に鉄道の駅はないので、最終バスを逃すとタクシーを呼ぶか島に泊まるかしかない。
別ルート
竹原港から同じ大崎下島の大長港へ高速艇の便がある。大長からは徒歩約15分で保存地区に着く。呉線の東側から動く旅程なら、広駅経由よりこちらが素直だ。
降りたあと
御手洗港のバス停は海沿いにあり、そのすぐ裏手から保存地区が始まる。一本内側へ入れば本通りで、地区のどこへ行くにもバス停から数分しかかからない。