大山祇神社
実写(ライセンス済み)Saigen Jiro / CC0

愛媛・大三島No.642★★地図で見る →

大山祇神社

〜大三島の甲冑が集まる一宮〜

history穴場——実はすごい

しまなみ海道の途中、大三島に鎮座する伊予国一宮。山の神であり海路の神でもある祭神に、武将が武具を奉納し続けた。その結果として、国指定の甲冑・武具が日本のどこよりも濃く一か所に集まっている。

  1. 起点今治駅
  2. 約1時間20分今治駅前からせとうちバス
  3. 降車宮浦(大三島・バスと船の拠点)
  4. そこから
  5. 大山祇神社

狙い目

この神社は案内も整い、しまなみ海道を走る自転車が門前を通り続けている。それでも人が溢れないのは、単純に遠いからだ。今治からのバスは片道でかなりの時間を要し、松山や尾道からの日帰りではここまで足が伸びない。季節を問わず境内が急がずに歩ける理由はそこにある。

場所

愛媛のほかの記事 31件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

楼門Saigen Jiro / CC0
  1. 楼門参道の突き当たりに立つ、内側の境内への入口となる門
  2. 大楠境内の中央で幹を広げる、伝承をまとった巨木
  3. 拝殿玉砂利の庭を挟んで大楠と向き合う社殿
  4. 宝物館境内の奥にあり、甲冑・刀剣・奉納された武具を収める

実際の行き方

  1. 今治駅前→大三島(せとうちバス・しまなみ海道経由)。
  2. 宮浦で下車。便によっては門前の「大山祇神社前」まで行く。
  3. 港から内陸へ歩き、参道と楼門へ。
  4. 境内と大楠→奥の宝物館。
今治駅前からせとうちバスでしまなみ海道を渡る
今治駅前→大三島。島々を結ぶ橋を越えて約65分の道のりになる。バス停で時刻表を確認し、帰りの便まで決めてから乗り込みたい。バスは神社の港町・宮浦に着き、便によっては門のすぐ外の「大山祇神社前」にも停まる。
大三島から今治へ戻る
宮浦から同じせとうちバスの便で今治駅方面へ。帰りの発車時刻は、出るときではなく着いた時点で読んでおくこと。境内を歩き始める前に最終便を押さえておきたい。島の路線は、街の路線ほど取り返しがきかない。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

大山祇神社があるのは、しまなみ海道が渡っていく島のひとつ、大三島の内陸だ。祀られているのは山の神であり、瀬戸内では同時に、山と山のあいだを縫う海路の神でもある。だから陸の武将も水軍の将もここを頼った。彼らが納めたのは、戦のあいだ身につけていた武具そのものだった。その積み重ねの結果、国が指定した武具類のおよそ八割が、都市の博物館ではなく瀬戸内の島の宝物館に収まっている。

おすすめの楽しみ方

宝物館には、境内と同じだけの時間を取っておきたい。この神社が特別である理由はそこにあるのに、素通りしてしまいやすい場所でもある。境内は無料で、宝物館だけが別料金なので、着いてから決めても構わない。往復の移動を数に入れると、大三島は「途中で寄る島」ではなく半日を充てる場所になる。

歴史・背景

大山祇神社は伊予国の一宮であり、日本総鎮守とも呼ばれてきた社だ。祀られる大山積神は山の神で、瀬戸内においてはそのまま、島と島のあいだを走る海の道の守りにもなる。境内の中央には、地元の祖とされる乎千命が手植えしたと伝わる樹齢2,600年の楠が立つ。その周りにも古い楠が群れをなし、境内そのものが森の気配をまとっている。

行く前に

現金
境内は無料で入れる。宝物館だけが別料金で、金額は変わることがあるので、数字を前提にせず受付で確かめたい。島の路線と小さな窓口が続くので、現金は多めに持っておくほうがいい。
行く前に
境内は屋外で、道路から参道に入るまでは天候をまともに受ける。宝物館は境内とは別の開館時間なので、着いたら先に確認して、その枠に合わせて回るとよい。島である以上、天気が崩れたときに頼れるのはバスだけになる。
別ルート
本州側からなら、しまなみ海道を走る高速バスで大三島バスストップまで来て、瀬戸内海交通の路線バスに乗り換えて大山祇神社前へ。福山・尾道方面から入る場合はこちらのほうが早い。
降りたあと
今治からのバスが降ろすのは、島の西岸の港町・宮浦。神社は港から内陸に入ったところにあり、道を東へたどると参道と楼門が開ける。便によっては入口のすぐ外、「大山祇神社前」まで行く。