甑島列島
実写(ライセンス済み)Sakoppi / CC BY-SA 4.0

鹿児島・薩摩川内/甑島No.881★★地図で見る →

甑島列島

〜薩摩川内沖の三つの島〜

nature穴場——実はすごい

薩摩川内の西の海に浮かぶ三つの有人島。高速船かカーフェリーで渡る。最後の瀬戸に橋が架かってからは、船を乗り継ぐ島ではなく、端から端まで走り抜ける島になった。

  1. 起点川内港(薩摩川内)
  2. 約50分高速船+レンタカー
  3. 降車里港(上甑島)
  4. そこから
  5. 甑島列島

狙い目

甑島は本当に旅の主要ルートから外れている。空港も鉄道もなく、一日の組み立ては船の便で決まってしまう。知られていないというより、行きにくいのだ。道が通った今でも人が少ないのは、そのためだろう。

場所

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見どころ(歩く順)

長目の浜(上甑島)At by At / CC BY-SA 3.0
  1. 里(上甑島)本土からの船が着く港集落。島を縦断する道はここから始まる
  2. 長目の浜北岸を仕切る細長い砂州。内側になまこ池・貝池・鍬崎池の三つの池を抱く
  3. 甑大橋藺牟田瀬戸に架かる橋。三つの島を一本のドライブに変えた区間
  4. 鹿島断崖下甑島の海に落ちる大断崖。日本の地質百選に選ばれている
  5. ナポレオン岩下甑島の西岸沖に立つ奇岩。横顔の輪郭からその名が付いた

実際の行き方

  1. 川内港 → 里港(上甑島)(高速船「甑島」・約50分)。
  2. 里 → 上甑島・中甑島を南下(甑大明神橋と鹿の子大橋を渡る)。
  3. 甑大橋を渡って下甑島へ。鹿島断崖、ナポレオン岩の展望所まで足を延ばす。
川内港から高速船「甑島」
薩摩川内の川内港から高速船「甑島」で上甑島の里港へ、約50分。便数は一日にわずかしかないので、行きと帰りを必ずセットで決めてから動くこと。高速船は旅客用で、車を運ぶならフェリーになる。
里港から本土へ戻る
帰りも同じ高速船で里港から川内港へ。便数は少なく、最終便は夕方を待たずに出てしまう。一日の行程はこの時刻から逆算して組む。海が荒れれば遅延ではなく欠航になり、次の機会は翌日ということもある。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

甑島列島は薩摩半島の西の海に浮かぶ。北から上甑島・中甑島・下甑島、そのまわりに無人の岩礁が散らばる。北側の二島はすでに橋でつながっていた。残っていたのは中甑島と下甑島のあいだの藺牟田瀬戸で、ここを越えるにはもう一度船に乗る必要があった。甑大橋がその隙間を埋めた。橋長1,533メートル、鹿児島県内で最も長い橋だ。これで三島は一本の道になった。北の島には潟湖と砂州、南の島には海食崖と奇岩、そのあいだに外洋が広がる。一日で走り抜けられる島の並びである。

おすすめの楽しみ方

一日の設計は船が決める。川内港からの高速船は里港まで約50分、串木野からのカーフェリーは約75分。朝いちばんで渡り、夕方の便で戻る——日帰りが成立するのはこの組み方だけだ。自分の車を持ち込みたいならフェリーを選ぶ。

歴史・背景

甑島は薩摩の本土側から治められ、漁で生きてきた島だ。だが歴史の大半を通じて、北の島々と南の島を行き来する手段は船しかなかった。鹿児島県が段階的に架橋を進め、最後の一区間が2020年8月29日に開通する。いま道が走っているこの岩は、かつての海底でもある。下甑島の断崖からは恐竜化石が見つかっており、日本で初めて確認されたケラトプス類の化石もここから出た。

行く前に

現金
乗船券は港のターミナルで買う。現金を用意しておくのが無難だ。橋も断崖も展望所も、見るのに費用はかからない。主要な集落を離れると店も給油所も少なくなるので、里で買い足しておきたい。
行く前に
海が荒れると欠航する。台風の季節には島が一日以上孤立することもあるので、日程には余裕を持たせたい。鉄道はなく路線バスも本数が限られるため、車がないと動きにくい。
別ルート
いちき串木野市の串木野新港からはカーフェリー「ニューこしき」が里港へ、約75分。車を積めるので、自分の車で島を回りたいときはこちら。
降りたあと
里港は列島の北端、甑大橋は中甑島の南端にある。徒歩ではなく車の移動だ。乗船前にレンタカーを港で受け取れるよう手配しておくとよい。