
三重・伊勢No.1242★★地図で見る →
伊勢うどん
太くやわらかい麺に、黒いたまりのたれをひと回し。参宮客を支えてきた一杯だ。内宮の参道に移築再現された一画、おかげ横丁がいちばん出会いやすい。
- 起点宇治山田駅
- 約20分宇治山田駅からバス約20分
- 降車神宮会館前(三重交通バス・内宮前行き)
- 徒歩
- 伊勢うどん
狙い目
伊勢うどんは全国に名が通っていて、隠れた一杯ではない。人がつまずくのは形のほうだ。汁がなく、こしもなく、たれは自分で混ぜる。それを知って座るかどうかで、同じ丼の印象が変わってしまう。
場所
三重のほかの記事 17件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- おはらい町通り内宮へ続く石畳の参道。両側に店が並ぶ
- おかげ横丁江戸から明治期の伊勢路の建築を移築・再現した一画
- おかげ座 神話の館横丁で唯一入館料のいる展示施設。伊勢の神話を立体で見せる
- 五十鈴川に面した横丁の東側路地が川べりへ向かって開ける一角
実際の行き方
- 名古屋・大阪→宇治山田駅(近鉄特急)。
- 宇治山田駅→神宮会館前(三重交通の内宮前行きバス、約20分)。
- 神宮会館前→おはらい町通り→おかげ横丁(徒歩1分ほど)。
- おかげ横丁→内宮の入口・宇治橋(参道を南へ少し歩く)。
- 宇治山田駅からバスで
- 近鉄の宇治山田駅が起点になる。三重交通の内宮前行きバスで神宮会館前まで約20分。同じ道を伊勢市駅からも走っている。運賃も時刻も改正で変わるので、出かける前に事業者の案内を見ておきたい。
- 駅へ戻る
- 同じ道を逆向きに走るバスで伊勢市駅・宇治山田駅へ戻れる。夕方になると本数が減り、店が閉まると参道も静かになる。二杯目を頼む前に、終バスの時刻を確かめておくといい。
どんな場所か
汁に浮かぶうどんを想像して席につくと、出てくるものはまるで違う。麺は太く、わざとやわらかく茹でてある。丼の底にたれがお玉一杯分あるだけで、つゆらしいつゆはない。たれはたまり醤油に出汁とみりん、砂糖を合わせたもので、飲むためでなく麺に絡めるためにある。伊勢の平野では稲の裏作として麦をつくってきた歴史があり、この麺はその上に立っている。おかげ横丁は内宮の参道の中ほど、伊勢路の建築を移して建て直した一画で、そのなかにも伊勢うどんを出す店がある。
おすすめの楽しみ方
横丁の店は9時半ごろに開き、夕方には閉まる。時間は季節で動く。参道が最も混むのは日中なので、早い時間か遅い時間に丼を頼むと席が取りやすい。農林水産省が出しているつくり方には、丼のなかでたれをよく絡めてから食べる、とある。
歴史・背景
江戸時代に伊勢参りが大衆のものになると、参道の店は麺を茹で続けて、腰を下ろした客にすぐ出せるようにした。長いあいだこの一杯に特別な名はなく、人はただ「うどん」と呼んでいた。食べた作詞家がラジオで「伊勢の珍しいうどんだから伊勢うどんでいい」という趣旨を語り、1972年に伊勢市の麺類飲食業組合が名前を統一して組合員の献立表に載せた。食べ方は古く、名前は新しい。
行く前に
- 現金
- 横丁に入ること自体に料金はかからず、入館料が要るのはおかげ座 神話の館だけだ。小さな店はカードが使えるかどうかがまちまちなので、現金も持っておきたい。参道まわりの駐車場は市営で有料。
- 行く前に
- 営業時間は季節で変わり、冬は閉まるのが早い。参道は屋外で、雨の日は石畳がすべりやすい。店ごとに休みの日も違う。
- 別ルート
- 伊勢市駅は外宮へ向かう道の起点で、内宮行きのバスもこの駅を通る。近鉄とJRの両方が乗り入れているので、外宮と内宮を一日にまとめられる。
- 降りたあと
- 神宮会館前で降りれば、参道までは徒歩1分ほど。内宮の方を向いて歩くと、少し先で横丁が通りから開ける。終点の内宮前まで乗ってしまった場合は、参道を北へ戻ればいい。