
慶良間諸島・慶留間No.857★地図で見る →
慶留間島
〜橋でつながる慶良間の小島〜
慶良間の、小さく急峻な島。阿嘉島とは橋一本、その先の島ともまた橋一本でつながる。集落はひとつ、見学できる重要文化財の民家があり、国の天然記念物の鹿が斜面に暮らす。
- 起点那覇・泊港
- 約1時間15分那覇から船+橋を渡る
- 降車阿嘉港(クイーンざまみ・フェリーざまみ)
- そこから
- 慶留間島
狙い目
慶留間島には自分の港がない。渡るには阿嘉島からの橋を使うしかなく、その阿嘉島じたい、船が半分素通りしていく島だ。静かなのはそれだけの理由でしかない。海は慶良間の海そのもの。違うのは、最後のひと区間を歩く人がほとんどいないことだけだ。
場所
沖縄のほかの記事 45件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 阿嘉大橋阿嘉島から渡ってくる橋。海峡の上を端から端まで歩ける
- 慶留間の集落島で唯一の村。橋を渡った先の、わずかな平地にある
- 高良家住宅国重要文化財の民家。石垣とヒンプンが今も残る
- ケラマジカ集落の上の森から下りてくる、小柄な島の鹿
- 慶留間橋外地島へ渡る二本目の橋。道はその先の空港まで続く
実際の行き方
- 那覇市街→泊港。慶良間へ渡る船はここから出る。
- 泊港→阿嘉港。座間味村の船に乗る。
- 阿嘉港→集落を南へ抜け、橋を渡って慶留間島へ。
- 集落と高良家住宅、それから二本目の橋へ。午後の便までに戻る。
- 泊港から阿嘉港へ、そこから橋を渡る
- 那覇の泊港→(クイーンざまみ・約50分)→阿嘉港。同じ航路のフェリーざまみなら約90分。どちらも座間味村の運航で、席は窓口ではなく電話か村の予約で押さえる。阿嘉港からは橋を渡って慶留間島へ、自転車なら約20分。
- 阿嘉港から戻る
- 慶留間島に桟橋はないので、帰りは来た道を戻る。橋を渡って阿嘉港へ、そこから村営の船に乗る。最終便は午後のうちに出てしまい、夜の便はない。往路と一緒に復路も押さえておくこと。
どんな場所か
慶留間島は座間味村の有人島のうち三つめで、たいていの人は渡るだけで通り過ぎる。形はほぼ四角く、そのほとんどが山だ。島の中央から西寄りへ尾根が続き、標高は157mほどまで上がる。平らな土地は南側の一角だけ。そこに集落があり、阿嘉島からの橋もそこへ着く。道はさらにもう一本の橋を渡って、慶良間空港のある無人島へ抜けていく。この島を囲む海はすべて、慶良間諸島国立公園の内側にある。
おすすめの楽しみ方
島は歩いて回れる大きさだが、阿嘉島で自転車を借りればもっと楽で、橋も数分で渡れる。高良家住宅は月曜が休みで、営業日も昼の一時間は閉まる。船の時刻よりも、こちらに合わせて予定を組むほうがいい。鹿が出てくるのは朝夕が多く、集落の上の林の縁を探すといい。冬のあいだは海峡をザトウクジラが通り、渡る船そのものが観察の時間になる。
歴史・背景
集落に建つ高良家住宅は、19世紀後半の建築といわれる。琉球王府の唐への公用船で船頭職を務めた家の住まいだった。当初は茅葺きで、のちに赤瓦へ葺き替えられている。屋敷のまわりには石灰岩の石垣がめぐり、母屋の前にはヒンプンが立つ。門から家の中がまっすぐ見通せないようにするための衝立だ。沖縄の離島の民家としては建築年代が古く、国の重要文化財に指定されている。その裏山を歩くケラマジカもまた、生息地とあわせて国の天然記念物。隣の屋嘉比島と一緒に守られている。
行く前に
- 現金
- 橋も島の道も無料。高良家住宅は入口で入場料を払う。乗船のときには入島の税が少額かかる。どちらも現金でのやりとりになる。那覇を離れるとカードは通りにくい。
- 行く前に
- 渡るのは外洋だ。海が高い日は運航が見合わせになり、夏の終わりから秋の台風の時期には航路そのものが止まる。帰りの時刻を決める前に、その日の運航状況を確かめること。
- 別ルート
- 座間味島からも村の船で渡れるので、那覇から直行せず座間味経由で阿嘉島に入る組み方もできる。島に入ってからは、道はもう一本の橋を渡って外地島へ続くだけ。ほかに行き先はない。
- 降りたあと
- 着くのは阿嘉港。集落は桟橋のすぐ裏にあり、自転車もそこで借りる。慶留間島へ向かう道は集落の南から出て、橋を渡っていく。