
沖縄・渡名喜島No.920★★地図で見る →
渡名喜島
〜沖縄に二つだけの重伝建集落〜
船が着くのは一日一便。降りた先の集落そのものが国の重要伝統的建造物群保存地区で、赤瓦とサンゴ石の石垣、掃き清められた白砂の道が続く。家は道より一段低いところに建っている。
- 起点那覇・泊港
- 約1時間55分フェリーは朝の1便だけ
- 降車渡名喜港(久米商船フェリー)
- そこから
- 渡名喜島
狙い目
渡名喜島は知られていない島というより、予定に組み込みにくい島だ。船は朝に一便着いて、その日のうちに一便出ていく。だから訪問はふつう一泊になり、観光協会も乗船前に宿を決めておくよう求めている。集落が静かなのは秘密だからではなく、この時刻表が人数を絞っているからだ。
場所
沖縄のほかの記事 6件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 渡名喜港フェリーターミナル船が着く集落の西の端。道を挟んで観光案内所が向かい合う
- 白砂の道サンゴ石の石垣にはさまれた砂の道。家の床は道より低い
- 上門家(ウィージョウ)集落でいちばん道から深く掘り下がっている屋敷
- 渡名喜番所跡のフクギ群旧番所と小中学校の跡地に残る、枝を広げたフクギの木立
- 上ノ手展望台と里御嶽集落とあがり浜を見下ろす階段上の展望台と、その上にある島いちばんの拝所
実際の行き方
- 那覇市内→泊港(とまりん)。久米商船の窓口は1階。
- 泊港→渡名喜港。久米島行きの朝の便に乗る。
- ターミナル向かいの観光案内所で地図をもらう。
- 集落の白砂の道へ。展望台の階段と里御嶽は村の上手にある。
- 那覇からの朝の便
- 久米商船が泊港から久米島行きを一日一便出していて、その途中で渡名喜島に寄る。那覇09:00発、渡名喜10:55着。村役場も観光協会も同じ時刻表を載せていて、どちらもこれが一日ただ一度の到着だと明記している。
- 那覇へ戻る
- 帰りの便は朝に久米島から上がってくる。渡名喜10:35発、泊港12:30着だ。4月から10月のあいだは金曜だけ午後の便があり、渡名喜15:35発で那覇へ戻れる。那覇からの日帰りが成り立つのは、この曜日だけである。
どんな場所か
渡名喜島は沖縄本島の北西の海にある。北に粟国島、西に久米島。海岸線はおよそ12.5キロで、島全体がひとつの村だ。もとは二つの丘がそれぞれ別の島だったところへ砂がたまり、あいだが埋まって一島になった。集落があるのは、その平らにつながった腰のあたりである。道には白砂が敷かれ、サンゴ石の石垣の向こうで、家々は道より低いところに座っている。観光協会によれば島にレンタカーはなく、集落は歩いてまわる場所として残っている。
おすすめの楽しみ方
船が昼前に着いて翌朝には出るので、集落を歩く時間は自然と二つに割れる。着いた日の午後と、出港までのひとときだ。日が落ちると道端のフットライトが灯り、昼と同じ道が別の顔になる。里御嶽は今も祈りの場所なので、道から外れず、写真も道の上から撮りたい。
歴史・背景
文化庁がこの集落を重要伝統的建造物群保存地区に選んだのは2000年のことで、分類は「島の農村集落」だった。沖縄県内で同じ選定を受けているのは、ほかに八重山の竹富島だけである。守られているのは建物だけではない。白砂の道の割り方、サンゴ石で囲った屋敷まわり、そして道より掘り下げた宅地。集落の骨格そのものが対象になっている。村の観光協会は、いまの集落ができる前は北側の高台「里」に人が住んでいたと伝えている。
行く前に
- 現金
- 那覇〜渡名喜の大人片道は2,750円と村役場が示している。往復乗船券には割引がある。宿も店もカードは使えないと観光協会が明記しているので、現金を持って渡りたい。郵便局とATMは島にあるが、コンビニはない。
- 行く前に
- 台風、冬場の時化、津波警報のときは欠航する。観光協会も、日程には余裕を持たせるようにと書いている。欠航のときにかぎってヘリタクシーが助成価格で使えるが、視界が悪ければ飛ばない。西森園地展望台は土砂崩れの影響で利用できないので、向かう前に案内所で確かめておきたい。
- 別ルート
- 久米島の側から入る手もある。同じ船が朝、久米島から北上して渡名喜に寄るので、久米島発の行程からこの島で降り、翌日そのまま那覇へ抜けられる。
- 降りたあと
- フェリーターミナルは集落の西の端に立っていて、道を挟んで観光協会の案内所が向かい合っている。村はそのすぐ裏から始まる。桟橋から内陸へ折れれば、数分で白砂の道に入る。