アプトの道
実写(ライセンス済み)Charlie fong / CC BY-SA 4.0

群馬西・碓氷峠No.953★★地図で見る →

アプトの道

〜碓氷峠の廃線跡遊歩道〜

history穴場——実はすごい

碓氷峠を越えていた鉄道の廃線跡に敷かれた遊歩道。横川から煉瓦の隧道を連ねてめがね橋へ続く。路面も照明も道標も整えられ、列車が上ったのと同じ勾配をそのまま歩ける。

  1. 起点高崎駅
  2. 約35分+徒歩JR終点から廃線跡を歩く
  3. 降車横川駅(JR信越本線)
  4. そこから
  5. アプトの道

狙い目

探し当てる廃墟ではない。路面は歩けるように均され、隧道には照明が入り、めがね橋の下には国道沿いの駐車場がある。歩かずに橋だけ見て帰ることもできる。人がまばらになるのは、単に両端が離れているからだ。隧道と切通しの続く中ほどは、写真を一枚撮って戻る時間では歩き通せない。

場所

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見どころ(歩く順)

アプトの道の隧道Toshinori baba / CC BY-SA 3.0
  1. 旧丸山変電所碓氷線の電化にあわせて建った赤煉瓦の2棟。外観と屋根は建設当時の姿に復元されている
  2. 峠の湯遊歩道が正面をかすめる温泉施設。歩き出しと戻りの区切りになる
  3. 碓氷湖道からわずかに逸れた小さな貯水池。専用の駐車場と湖を渡る橋がある
  4. めがね橋(碓氷第三橋梁)川底から31メートル、約200万個の煉瓦を積み上げた四連アーチ
  5. 旧熊ノ平駅遊歩道の終点。信号場だった時代のホームと隧道口がそのまま並ぶ

実際の行き方

  1. 高崎駅→横川駅(JR信越本線・約35分。横川が終点)。
  2. 横川駅→アプトの道入口(碓氷峠鉄道文化むらの脇・徒歩約3分)。
  3. 線路跡を上り、旧丸山変電所・峠の湯・碓氷湖を経てめがね橋へ。階段で橋の上に出る。
  4. 旧熊ノ平駅まで進むか、めがね橋で折り返して同じ道を横川へ戻る。
高崎駅からJR信越本線
信越本線はいま横川で終わる。駅に隣接する鉄道文化むらの案内では、高崎からの所要は約35分。終点なので乗り過ごす心配がない。遊歩道の入口は改札から数分、鉄道文化むらの脇にある。
横川から折り返す
帰りは同じホームから高崎へ戻り、高崎からは新幹線と高崎線が東京方面へつながる。支線の本数は多くないので、歩き出す前に帰りの列車を決めておきたい。熊ノ平まで往復するつもりなら特に効いてくる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

横川と軽井沢のあいだは、高崎から日本海側へ抜ける路線で最大の難所だった。勾配は66.7パーミル、1キロ進むあいだに66.7メートル上がる計算になる。技術者はこれにラック式と、煉瓦の隧道と橋梁の連なりで応えた。遊歩道はその線路跡を約6キロたどり、途中で10の隧道をくぐる。照明も道標も安中市が整えている。足の裏に伝わる傾きは、機関車が挑んだ傾きそのものだ。

おすすめの楽しみ方

隧道の照明は朝7時に点き、夕方6時に消える。消えたあとの中は本当に暗いので、明るいうちに歩き終える組み立てにしたい。多くは同じ線路跡を往復する形で、めがね橋で折り返せば熊ノ平まで行くより短くまとまる。自転車での走行はできない。

歴史・背景

横川〜軽井沢間が開通したのは1893年(明治26年)。ドイツの山岳鉄道に倣ったアプト式のラックレールで急勾配を上った。ラック式は1963年に新線へ切り替わって役目を終え、区間そのものも1997年、新幹線が長野へ達したときに廃止された。ただし煉瓦の橋梁5基は1993年に「碓氷峠鉄道施設」として重要文化財に指定されており、列車が消えたあとも構造物は残った。

行く前に

現金
遊歩道を歩くこと、めがね橋の上に立つことに料金はかからない。駅に隣接する碓氷峠鉄道文化むらは入園料が別にかかり、駐車場は入園者は無料だが、駐車だけの利用は有料とされている。
行く前に
隧道の照明は夕方に消え、そのあとの中は本当に暗い。安中市も夜間の通行に注意を促している。自転車での走行は不可。全区間が山の中の道なので、往復に必要なものは持って入ること。
別ルート
車なら上信越自動車道・松井田妙義インターから国道18号へ。市の案内ではめがね橋までおよそ15分で、アーチの下に普通車22台分の駐車場がある。歩き通さずに橋だけ見たいときはこちらになる。
降りたあと
横川駅から遊歩道の入口までは徒歩3分ほど、鉄道文化むらの脇を通る。あとは線路跡をそのまま上っていくだけで、最初の目印が旧丸山変電所になる。