
高知東・安芸No.850★★地図で見る →
安芸 土居廓中
〜生垣が続く武家町〜
安芸に残る武家町。戦国期の城跡を頭に据えて町割りされ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。小路の両側は塀ではなく、刈り込まれたウバメガシと土用竹の生垣。屋敷のひとつは無料で公開されている。
- 起点高知駅
- 約1時間15分ごめん・なはり線
- 降車安芸駅(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)
- そこから
- 安芸 土居廓中
狙い目
安芸には別の目当てがある。野良時計があり、三菱を興した人物の生家がある。土居廓中も案内板が出ていて、歩くのは無料だ。それでも静かなのは、ここが住宅地だからにすぎない。生垣の奥では人が暮らしていて、小路に店はなく、人を集めるためのものが何もない。平日の午前なら、通りは自分たちだけのものになる。隠されていたわけではない。
場所
高知のほかの記事 18件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 安芸城跡町の頭にあたる堀と土塁、ここから歩き始める
- 安芸市立歴史民俗資料館城跡に建つ市の資料館、隣に書道美術館が並ぶ
- 生垣の小路塀の代わりにウバメガシ・土用竹・ナギを刈り込んだ、人の住む道
- 野村家住宅江戸後期の武家屋敷、門・湯殿・納屋・井戸まで残して無料で公開
- 野良時計保存地区のすぐ南に立つ時計台、安芸の目印
実際の行き方
- 高知駅から安芸駅へ。JR土讃線と土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で行ける。
- 安芸駅から地区へ。駅で自転車を借りるか、元気バスで野良時計前まで。
- 駐車場と資料館のある城跡から始めて、南へ生垣の小路に入る。
- 野村家に上がり、そのまま南端の野良時計まで歩く。
- 高知から安芸へ、ごめん・なはり線で
- 高知駅からJR土讃線で後免へ、そこから土佐くろしお鉄道に替わる。快速は高知駅から直通だ。線路の大半は高架で、海の見える区間が長く続く。展望デッキ付きの観光列車も、安芸側を走っている。
- 高知へ戻る、あるいは東の奈半利へ
- 同じ線が東の奈半利まで続くので、安芸は往復ではなく横断の途中に置ける。夕方になると本数が減り、町から駅まではそれなりに距離がある。出かける前に帰りを決めておきたい。
どんな場所か
保存地区は安芸平野のほぼ中央、安芸川の西岸にある。地図を持たずに端から端まで歩ける広さだ。小路を仕切るのは漆喰の塀ではなく生垣で、目の高さで平らに刈り揃えてある。写真に撮ると緑ばかりが写るのはそのためだ。垣の奥には主屋が建ち、土蔵が並び、かつて蚕室に使われた低い建物も残っている。敷地の割り方も道の形も江戸期から変わっていない。町の頭にあたる一角は、いまも城跡のままだ。
おすすめの楽しみ方
小路を歩くだけなら三十分ほど。野村家と資料館に入るなら一時間は見ておきたい。館ごとに開いている時間も休みも違う。野村家は日中開いていて、入るのに費用はかからない。安芸駅のレンタサイクルを使えば往復が楽になり、市の「元気バス」は野良時計前に停まる。
歴史・背景
この地に城が築かれたのは戦国期のこと。やがて長宗我部が土佐の東へ進み、城主は替わった。関ヶ原の後に土佐を与えられた山内氏のもとで、家老の五藤家が城地に大きな屋敷を構え、その周りに武家の町が育っていく。いま残るのは江戸後期から後のものが多い。主屋、土蔵、そして戦前まで手入れされていた付属の建物だ。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは二〇一二年七月九日、高知県内では二例目になる。
行く前に
- 現金
- 小路を歩くのに費用はかからず、野村家も無料だ。城跡の資料館には入館料と休館日が別にある。駐車場は城跡の脇に無料で用意されていて、地区のなかに買い物をする店はない。
- 行く前に
- 野村家も資料館も、開いている時間と休みはそれぞれ違い、年末年始は閉まる。地区そのものは人の住む町なので、小路では静かに歩きたい。雨をしのげる場所は通りにない。
- 別ルート
- 車なら国道55号から案内が出ていて、城跡の脇に無料の駐車場がある。安芸駅の観光案内所では自転車を借りられて、暑い日はこれがいちばん速い。
- 降りたあと
- 安芸駅から地区までは、道沿いに北へかなり歩く。駅のレンタサイクルなら十分ほどで、多くの人がこれを選ぶ。市の「元気バス」を使うなら野良時計前で降りると、小路はすぐそこにある。