
会津・会津若松No.1100★★地図で見る →
会津塗
福島の漆器は会津若松の大町という一区画に集まっている。城下町の商人町だった通りに市の伝承館が建ち、椀や重箱が棚に並ぶ。ガラス越しでなく、手に取って塗りを見比べてから選べる。
- 起点会津若松駅
- 徒歩約7分周遊バス・約30分間隔
- 降車町方伝承館前(まちなか周遊バス)
- 徒歩
- 会津塗
狙い目
会津塗は無名ではない。福島の土産棚にはどこにでもある。ただ、たいていは箱に入り、ガラスの向こうにある。産地の一区画まで足を運ぶ人はほとんどいない。ここでは同じ椀が会津本郷焼や会津木綿と並んで棚に出ていて、塗りも値段も自分の目で確かめられる。
場所
福島のほかの記事 20件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 伝承館の1階会津漆器・会津本郷焼・絵ろうそくが並ぶ展示販売の棚
- 2階のギャラリー(この見どころ項目を削除)
- 大町通り城下町の商業の中心だった通り。いまも店構えが続く
- 大町四ツ角会津五街道の起点。高札場が置かれ札の辻と呼ばれた
- 七日町通り四ツ角から西へ延びる、蔵と洋館と木造商家の並び
実際の行き方
- 東北新幹線で郡山へ、JR磐越西線に乗り換えて会津若松駅
- 駅前からまちなか周遊バス「ハイカラさん」に乗る
- 町方伝承館前で降り、大町通りを進んで伝承館へ
- そのまま大町四ツ角へ歩き、西の七日町通りへ入る
- 会津若松駅からまちなか周遊バス
- 会津の玄関はJR会津若松駅。駅前からまちなか周遊バス「ハイカラさん」に乗り、町方伝承館前で降りる。鶴ヶ城や飯盛山とつなげて一日で回るなら、一日フリー乗車券が売られている。
- 周遊バスは列車より早く終わる
- 周遊バスは決まったダイヤで走り、夕方には一日の運行を終える。駅の最終列車よりずいぶん早い。着いたらバス停の掲示で帰りの時刻を見て、折り返す時間を決めておく。乗り遅れても、会津若松駅までは歩ける距離だ。
どんな場所か
会津塗は飾るための漆器ではない。椀、重箱、盆、酒器。どれも使うために作られてきた。仕上げの主役は花塗で、最後の塗りを研がずに置くから、肌はやわらかく、わずかにゆらぐ。加飾は消粉蒔絵が中心になる。乾ききらない漆に細かな金属粉を蒔き、拭き取って絵を残す技法だ。地の塗りにも会津の名前が付いている。斑に散る金虫くい塗、鉄の錆を思わせる鉄さび塗。工房は会津盆地に散らばっているが、店先と組合が集まっているのは大町である。
おすすめの楽しみ方
開館は朝9時。先に伝承館を見てから通りへ出ると、歩きが一方向につながる。館では工芸の絵付け体験もやっているので、買うより自分で塗ってみたい人は、着いてすぐ受付で聞いておくといい。見比べることそのものが目的になるから、買い物のつもりより時間を多めに取っておく。
歴史・背景
会津で漆が扱われていたのはもっと前だが、産業として立ち上がったのは天正18年(1590年)。会津の領主となった蒲生氏郷が、前の領地だった近江の日野から木地師と塗師を呼び寄せた。以後の藩主も漆の木と木地師を手厚く扱い、江戸を主な売り先として、丈夫な日用の器を出し続けた。技法が国の伝統的工芸品として並べられたのは1975年のことだ。商人が売りさばいた大町は、いまも組合と店先の集まる場所であり続けている。
行く前に
- 現金
- 伝承館の入館は無料。それでも現金は持っていく。買うために来る場所だし、この一帯の小さな店はカードが使えないこともある。
- 行く前に
- 休館日は月曜。祝日と重なった日は翌日が休みになる。閉館は冬のほうが夏より早い。会津は雪の土地なので、12月から3月は通りの足元がぬかるむ。
- 別ルート
- 車なら磐越自動車道の会津若松インターチェンジが最寄り。館の駐車場は小さいので、混む時間に着くなら中心部の有料駐車場を当てにしておく。
- 降りたあと
- 町方伝承館前は大町通りに面したバス停で、館は通りを1分ほど上ったところ。バス停の名前がそのまま館の名前なので、降りてから迷うところがない。