
沖縄・西表島No.925★★地図で見る →
由布島
〜水牛車で渡る植物園の島〜
西表島の東の浅瀬に、島まるごとが亜熱帯の植物園になった砂の島がある。渡る手段は水牛の引く車。満潮でも浅いままの海を、そのまま越えていく。
- 起点大原港(西表島)
- 約23分西表島交通バス
- 降車由布水牛車乗り場(西表島交通バス)
- そこから
- 由布島
狙い目
隠れた場所ではない。昼どきの水牛車は団体でいっぱいになる。人の入りを左右するのは季節よりも潮汐表のほうだ。潮が高い日は最初の便が後ろへずれ、そのぶん客が午後に固まる。逆に朝の潮が引いていれば一便目は定刻に出て、石垣島からの日帰り客が着く前に園を歩ける。
場所
沖縄のほかの記事 9件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 浅瀬の渡し二つの島のあいだの浅い海。牛の足の速さで越えていく区間
- ブーゲンビリアガーデン上陸してすぐの一角。花は一年を通して咲いている
- 蝶々園日本最大級の蝶オオゴマダラと、金色に光るそのサナギを見る施設
- 水牛の池仕事を離れた水牛と、その親子が休んでいる池
- マンタの浜島の東側の浜。水道をはさんで小浜島が正面に見える
実際の行き方
- 石垣港離島ターミナル → 大原港(安栄観光/八重山観光フェリー)。
- 大原港 → 由布水牛車乗り場(西表島交通の路線バス・東海岸を北上)。
- バス停横の「旅人の駅」で渡しの券を買う。
- 水牛車で渡る。潮が引いていれば歩いて渡ってもいい。
- 石垣島から大原港へ、そこから路線バス
- 大原港行きの船は石垣港離島ターミナルから一日を通して出ていて、二社が競合している。荒天では欠航するので、当日の運航状況を確かめてから動くこと。大原港からは島にただ一本の路線バスが東海岸を北へ走り、由布水牛車乗り場まで二十三分ほど。レンタカーやタクシーも同じ道を行く。
- 由布水牛車乗り場から戻る
- 帰りも同じ路線で大原港へ戻る。ただし西表島のバスは一本きりで、便数も少ない。島へ渡る前に、バス停の時刻表で帰りの時間を読んでおきたい。ここで乗り遅れれば、次のバスではなくタクシーになる。大原港から石垣島への最終便は本土の感覚より早い。船の時刻表を一日の締め切りとして扱うのが正しい。
どんな場所か
由布島は岩の島ではない。西表島の川が運び出した砂が浅瀬に溜まってできた州で、島の名もその砂州を指す土地の言葉から来ている。だから高いところがどこにもない。西表島とのあいだの海は、満潮でも深さ一メートルほどしかない。牛と車がそのまま渡れるのは、この浅さがあってこそだ。砂の上はすべて植えられている。ヤシ、ブーゲンビリア、果樹。島と庭は、いつのまにか同じものになっている。
おすすめの楽しみ方
出かける前に公式の告知を見ておきたい。潮が高い日は一便目が後ろへずれ、それだけで一日の組み立てが変わる。水牛車の券は西表島側の「旅人の駅」で、乗りたい便の十分前までに買う。列が長ければ歩いて渡るという手もある。運賃は安く、帰りだけ水牛車に乗ることもできる。
歴史・背景
由布島には長く人が住み、畑を耕していた。水牛は観光のためではなく、もともと働く家畜としてこの島にいた。転機は一九六九年の台風で、島は水をかぶり、暮らしは続けられなくなる。多くの世帯は目と鼻の先の西表島・美原へ移った。ただ一組の夫婦が島に残り、水牛車で土と堆肥を運び、ヤシを植えていった。それが今の植物園になっている。客を乗せて渡る水牛車は、昔を再現した演出ではなく、その仕事の続きだ。
行く前に
- 現金
- 券は二種類ある。往復の水牛車と入園がひとつになったものと、入園だけの安いもの。後者は自分の足で海を渡る前提だ。料金は公式サイトに掲示があり、確認時点では往復付きの大人が2,000円だった。島の店も食堂も小さいので、現金は持っておきたい。
- 行く前に
- 定休日は設けていないが、台風や強風のときは閉まる。潮位による開園の遅れも含めて、公式サイトのお知らせに出る。夏の大潮では一便目がふだんよりかなり後ろへずれることがある。渡っているあいだ、日陰はどこにもない。
- 別ルート
- 水牛車に乗らず歩いて渡る手もある。ふつうの潮位なら渡れる深さで、入園だけの券はそのために用意されている。大原港からレンタカーで来る場合は西表島側の乗り場に停める。島へ車で渡ることはできない。
- 降りたあと
- バス停は乗り場そのものの前にある。券売所も手洗いも水牛車の列も一分以内にあり、車はまっすぐ先のスロープから出ていく。