
愛媛・西予No.949★★地図で見る →
卯之町の町並み
白壁の町家が途切れずに続く、宇和盆地の商家町。国が選んだ重要伝統的建造物群保存地区で、通りの奥の高みにはアーチ窓を並べた漆喰の校舎が立つ。
- 起点松山駅
- 約1時間15分JR特急+徒歩
- 降車卯之町駅(JR予讃線)
- 徒歩
- 卯之町の町並み
狙い目
卯之町は国が選んだ保存地区で、案内板もガイドもある。隠れ里ではない。ただ四国を回る道筋からは外れていて、愛媛に来た人の多くは松山か内子で足を止め、宇和盆地までは下りてこない。ここで歩くのは博物館の通りではなく、いまも人が住んでいる町だ。
場所
愛媛のほかの記事 29件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 保存地区の通り白壁と格子、飾り瓦が続く、江戸期から昭和戦前までの町家の列
- 末光家住宅通りに面して残る商家。西予市の指定文化財
- 宇和民具館町家を使った、宇和盆地の暮らしの道具の展示館
- 開明学校アーチ窓を並べた漆喰塗りの二階建て校舎。国の重要文化財で、いまは教育資料館
- 申義堂開明学校が自前の校舎を持つ前、最初の教室に使われた藩の郷校の建物
実際の行き方
- 松山駅→卯之町駅(JR予讃線・特急宇和海で1時間あまり)。
- 卯之町駅→保存地区(東へ徒歩10分以内)。
- 町家の並ぶ通りを上り、いちばん高いところの開明学校と申義堂まで歩く。
- 松山駅からJR予讃線の特急
- 松山駅→(特急宇和海)→卯之町駅で1時間あまり。宇和海は全列車が卯之町に停まる。駅から保存地区までは東へ徒歩10分以内。運賃と発車時刻は当日、駅で確かめてほしい。
- 卯之町駅から戻る
- 通りを西へ歩いて卯之町駅に戻り、松山方面の宇和海に乗る。地方路線なので、午後を通りでゆっくり過ごすつもりなら、先にホームの掲示で最終の上りを確かめておくといい。
どんな場所か
卯之町があるのは、四国の南西部・宇和盆地の底だ。保存地区の広さは約4.9ヘクタールで、江戸期の地割りがほぼそのまま残っている。通りには桟瓦葺きの重い屋根を載せた町家が並び、妻を向けた家と平を向けた家が入り混じる。格子、持ち送り、飾り瓦といった細部は一軒ずつ違う。その列のあいだに、明治から大正にかけての洋風建築——学校と教会——が、隣家と同じ顔つきで立っている。
おすすめの楽しみ方
西予市が示す開明学校の開館時間は9時から17時(入館は16時30分まで)で、休みは月曜だ。館まで見るなら平日に合わせたい。月曜に着いてしまっても、通りそのものは門も券もない公道だから歩ける。歩くだけなら1時間、館に入るなら2時間を見ておけばいい。
歴史・背景
町の始まりは中世の伊予西園寺氏の城下町で、江戸時代には宇和島藩の在郷町として育った。宇和島街道の宿駅であり、四国霊場第四十三番・明石寺の門前でもあった。通りの上手に建つ開明学校は、当時全国に広がっていた擬洋風の意匠で1882年に建てられ、1997年に国の重要文化財となった。保存地区としての選定は2009年だ。
行く前に
- 現金
- 通りを歩くこと自体は無料。開明学校と宇和民具館には入館料が要り、確認時点で西予市は一般700円と示している。入館料と買い物のために、現金を少し持っておきたい。
- 行く前に
- 資料館の休みは月曜(祝日にあたる場合は翌日)と年末年始。通りは門のない公道なので、その日でも歩ける。全面が屋外で、雨も風もそのまま受ける。
- 別ルート
- 車なら松山自動車道を西予宇和インターチェンジで下りる。西予市は松山からの所要をおよそ1時間としている。保存地区のそばに無料の駐車場がある。
- 降りたあと
- 卯之町駅から町の目抜き通りを東へ。10分とかからず保存地区に入り、道は奥の開明学校に向かってゆるく上っていく。