
長崎・対馬海峡No.1237★★地図で見る →
対馬
〜玄関口は港町・厳原〜
九州と朝鮮半島のあいだに横たわる細長い島。福岡より釜山のほうが近い。博多からの船は南端の厳原に着き、そこから北へ、浅茅湾のリアス海岸と韓国を望む展望所が続く。
- 起点博多港(福岡)
- 約2時間15分九州郵船ジェットフォイル・約2時間15分
- 降車厳原港(九州郵船)
- そこから
- 対馬
狙い目
対馬は知られていない島ではない。税関も入国管理もある国境の港で、釜山からの航路は外国からの客を岸壁に直接下ろす。それでも急かされた感じがしないのは、距離と島のかたちのせいだ。見どころは一本の曲がりくねった道沿いに遠く離れて点在し、人が一か所に溜まらずに散っていく。
場所
長崎を地図で開く →見どころ

- 厳原の町島の南端の港町。宗氏の城下町・府中として栄え、今も対馬の中心
- 浅茅湾島の中央に深く切れ込んだ入り江。小島ごと壱岐対馬国定公園に入る
- 金田城跡城山に残る石塁と天然の断崖。浅茅湾を見下ろす国の特別史跡
- 和多都美神社浅茅湾に面した豊玉町仁位の古社。鳥居が海へ張り出し、潮で見え方が変わる
- 韓国展望所島の北端に立つ韓国様式の展望台。海峡の先に釜山の町が見える
実際の行き方
- 博多港(博多ふ頭)→厳原港(九州郵船のジェットフォイル・壱岐経由で約2時間15分。同じ航路のフェリーはその倍ほどかかる)。
- 厳原港→町なかへは徒歩数分。レンタカーは予約しておき、港か町の営業所で受け取る。
- 厳原から国道382号を北へ。浅茅湾、和多都美神社、そして島の北端の韓国展望所へと続く。
- 帰りは厳原から船に乗るか、南へ下る途中の対馬やまねこ空港から飛ぶ。
- 博多港から九州郵船で
- 博多港からジェットフォイルで約2時間15分、途中で壱岐に寄って厳原港に着く。同じ航路にはフェリーもあり、こちらは倍ほどの時間をかけて、夜にも走る。ダイヤは季節ごとに組み替えられるので、島側の予定を決める前に九州郵船の時刻表で当日の便を確かめておきたい。
- 博多へ戻る、あるいは空路で
- 帰りの船も厳原の同じターミナルから出る。町の北にある対馬やまねこ空港からは福岡と長崎へ便があり、こちらが島を離れる最短の手になる。どちらにしても復路は着く前に押さえておきたい。座席も車両甲板も限りがあり、海峡が荒れれば欠航もある。
どんな場所か
対馬は九州と朝鮮半島のあいだの海峡に横たわる細長い島で、朝鮮半島まではいちばん近いところで49.5km。島のほとんどが山の稜線で、その真ん中に海が深く入り込んで浅茅湾をつくる。沈んだ谷がそのまま入り江になり、無数の小島が浮かぶ。地図で見る対馬の輪郭は、ほぼこの湾が決めている。島を縦に貫く道は一本で、南の厳原から北端の比田勝まで続き、そこから脇道が海へ下りていく。バスはあるが本数は少なく、この島の距離は所要時間で測ることになる。
おすすめの楽しみ方
泊まるなら一泊ではなく二泊がいい。厳原から北端まで往復すればそれだけで一日が終わり、船の発着で前後の半日がさらに削れる。和多都美神社へ行くなら、出かける前に潮見表を見ておきたい。鳥居の見え方は潮位が決める。天気が崩れた日は、厳原の町を歩くだけでも一日は持つ。
歴史・背景
対馬は、記録が残るかぎりずっと、大陸に向かう日本のいちばん前に置かれてきた。唐と新羅の襲来に備えて、朝廷は667年、浅茅湾の南岸の尾根を石で囲い、守りの兵を置いた。十三世紀には元の船団がまずこの島に上陸している。江戸時代に入ると、対馬の宗氏が幕府公認の朝鮮との交易を一手に握り、朝鮮通信使は東へ向かう途上で厳原に立ち寄った。
行く前に
- 現金
- 厳原は対馬市の中心で、港のそばに市役所と郵便局がある。北へ向かう前に、現金と用事はここで済ませておくのがいい。乗船券はターミナルの窓口で扱っているが、九州郵船のサイトから予約できるのはジェットフォイルだけという点は覚えておきたい。
- 行く前に
- この島では海峡の天気がすべてを決める。風と波でジェットフォイルはフェリーより欠航しやすく、船が止まればその日の予定は動かない。内陸の道は狭く、灯りもない。空港の名にもなっているツシマヤマネコは夜に動くので、暗くなってからはとくに速度を落としたい。
- 別ルート
- 空路なら福岡と長崎から対馬やまねこ空港へ。空港は厳原と島の中ほどのあいだにあり、南へは対馬交通のバスが走る。島の北端にはもう一つ比田勝港があり、こちらにも博多からのフェリーが着く。北から入って南へ下れば、順路がそっくり逆になる。
- 降りたあと
- 船は厳原地区のターミナルに着く。出口を出ると臨港道路で、そこから数分歩けば町の目抜き通りと市役所、バス乗り場に出る。レンタカーの営業所も近いが、車は着いてから探すのではなく、乗る前に押さえておきたい。