
東三河・豊川No.1059★★地図で見る →
豊川稲荷
〜稲荷と呼ばれる曹洞宗の寺〜
「稲荷」の名で全国に知られながら、実体は曹洞宗の寺。本殿の裏には奉納された狐の石像がびっしり並ぶ窪地があり、境内で最も古い門は戦国大名の寄進による。
- 起点豊橋駅
- 約15分JR飯田線・豊橋から
- 降車豊川駅(JR飯田線)
- 徒歩
- 豊川稲荷
狙い目
東三河でこれ以上ないほど名の通った場所で、駅からの参道も人出を前提に作られている。知られていないのは知名度ではなく、ここが何であるかのほうだ。神社ではなく禅寺として見た瞬間、境内の鳥居も狐も意味が変わって見えてくる。
場所
愛知のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 総門駅からの参道が境内に突き当たる場所に立つ、外側の門
- 山門総門をくぐった奥に構える、境内で現存最古の建物
- 大本殿吒枳尼真天を祀る、境内で最も大きな本殿
- 奥の院大本殿の造営にともなって現在地へ移された、奥まった一棟
- 霊狐塚願解きに納められた千体を超える狐の石像が埋め尽くす、境内奥の窪地
実際の行き方
- 豊橋駅→豊川駅(JR飯田線の普通で約15分)。
- 豊川駅→総門(参道を徒歩約5分)。
- 総門→山門→大本殿と進み、その奥の奥の院へ。
- 霊狐塚をまわって、来た参道を豊川駅へ戻る。
- 豊橋からJR飯田線
- 豊橋駅→(JR飯田線の普通で約15分)→豊川駅。そこから総門まで徒歩約5分。豊橋は東海道新幹線の停車駅なので、東京からも名古屋からも京都からもこの経路がいちばん素直だ。この区間の普通列車は日中も1時間に数本走っている。
- 豊川駅から戻る
- 同じ飯田線で豊橋に戻れば、新幹線にも東海道本線にも乗り継げる。JRのホームのすぐ隣に名鉄の豊川稲荷駅があり、国府経由で名鉄名古屋本線へ抜けるもう一つの帰り道になる。夜は本数が減るので、夕食まで残るなら発車案内を確かめておきたい。
どんな場所か
東三河・豊川駅から歩いてすぐ、境内は堂宇と門と池が並ぶ小さな町のような広さがある。正式名は円福山妙厳寺、宗派は曹洞宗だ。ここで祀られるのは豊川吒枳尼真天。稲穂を担ぎ、狐を従えた姿で描かれる仏教の護法神である。だから禅寺でありながら「稲荷」と呼ばれ、狐がこの寺の顔になった。愛知県の公式ガイドは日本三大稲荷の一つに数え、年間の参拝者をおよそ500万人としている。
おすすめの楽しみ方
横から入らず、総門をくぐって参道の順に進むと、堂宇が寺の意図した順番で開けていく。境内の参拝そのものは自由だが、諸堂の拝観は有料で、時間帯も決まっている。公式サイトに出ている時間を先に確かめてから一日の組み立てを決めたい。奥の霊狐塚は門から最も遠く、多くの人がここを目当てに来る。時間を残しておくといい。
歴史・背景
妙厳寺の創建は1441年、曹洞宗の僧・東海義易による。鎮守として祀られた吒枳尼真天は、以来この寺の信仰の中心であり続けた。境内に現存する最古の建物は山門で、今川義元が1536年に寄進したものだ。いま境内を圧するように立つ大本殿はずっと新しく、長い工期を経て1930年に完成した。法堂はさらに近年建て替えられ、新しい堂が2024年に落慶している。
行く前に
- 現金
- 境内の参拝は無料。諸堂の拝観は有料で、改札機ではなく寺の受付で扱う。飯田線の豊橋〜豊川はTOICAをはじめ全国相互利用の交通系ICカードが使える。参道の店の支払い方法はそれぞれなので、現金も持っておくと確実だ。
- 行く前に
- 境内は屋根のない屋外で、堂と堂のあいだの移動もすべて外歩きになる。本殿の裏手にある霊狐塚には雨宿りできる場所がない。寺務所と諸堂拝観は境内そのものより短い時間で閉まり、正月の数日はきわめて混み合う。
- 別ルート
- 名古屋からは名鉄だけで来ることもできる。名鉄名古屋本線で国府へ行き、豊川線に乗り換えて豊川稲荷駅で降りれば、門までの距離はJRの豊川駅とほぼ変わらない。
- 降りたあと
- 豊川駅では寺側の出口を出て、線路を背に参道を進む。総門はおよそ西へ徒歩5分の位置にある。