伊平屋島
実写(ライセンス済み)Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0

沖縄北部・伊平屋島No.664★地図で見る →

伊平屋島

〜沖縄でいちばん北の有人島〜

local穴場——実はすごい

沖縄でいちばん北の有人島。橋も空港もなく、渡る手段は村営のフェリーだけだ。待っているのは、横へ枝を張って国の天然記念物になった松と、岩戸伝説の南限と伝わる洞窟である。

  1. 起点運天港(今帰仁村)
  2. 約80分村営フェリー・1日2便
  3. 降車前泊港(フェリーいへやIII・運天港航路)
  4. そこから
  5. 伊平屋島

狙い目

静かなのは、秘密だからではなく、行きにくいからだ。橋もなければ空港もなく、本島北部の港から1日2便の船が出るだけ。日帰りを試みれば、一日の大半を海の上で過ごすことになる。そのふるいが、この島を島のまま残している。

場所

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見どころ(歩く順)

久葉山と伊平屋島灯台Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0
  1. 前泊港島でただ一つのフェリー桟橋。暮らしの用も観光の窓口もここに集まる
  2. 念頭平松田名に立つ国指定天然記念物の松。枝が上ではなく真横へ張る
  3. クマヤ洞窟北海岸にある県指定天然記念物。天の岩戸伝説の南限と伝わる
  4. 久葉山と伊平屋島灯台島の北端に残る県指定の天然林と、その上に立つ灯台

実際の行き方

  1. 那覇→運天港(今帰仁村)。やんばる急行バスの直通、または名護まで高速バス+タクシー。
  2. 運天港→前泊港(フェリーいへやIII・約80分・1日2便)。
  3. 前泊港→田名の念頭平松(港で手配した車・原付・自転車で)。
  4. さらに北へ、クマヤ洞窟から久葉山の灯台まで足を伸ばす。
今帰仁村・運天港からフェリー
運天港(今帰仁村)→(フェリーいへやIII・約80分)→前泊港。船を動かしているのは村そのもので、往復とも1日2便。那覇から運天港までは、やんばる急行バスの直通に乗るか、名護まで高速バスで出てタクシーに乗り換える。
前泊港から戻る
帰りも同じ船が1日2便。遅いほうの便でも午後のうちに出てしまい、夜の便はない。車は積めるが、乗船前に自動車航送券を買っておく必要がある。人だけなら当日でも乗れることが多いが、事前にネットで予約もできる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

伊平屋島は本部半島の北、約41キロの海上にある。ここから先は鹿児島の海で、人の住む島はもうない。島の背には山並みが走り、集落は山と海のあいだのわずかな平地に並ぶ。島の看板は一本の木だ。田名にある念頭平松は、上へ伸びるのをやめて枝を真横に張った松で、人の背丈ほどの高さから四方へ広がっていく。国の天然記念物になっているのは、樹齢ではなくこの形のためだ。島を支えるのは今も農業と漁業で、本島とを結ぶフェリーさえ、海運会社ではなく村が動かしている。

おすすめの楽しみ方

確認時点の時刻表では、船が島に着くのは昼過ぎ、そして最終便はその少しあとに出てしまう。日帰りだと、上陸していられるのは1時間に満たない。伊平屋は、はじめから泊まる島だと思っておいたほうがいい。港に迎えのバスは来ないので、車か原付か自転車は乗る前に手配しておく。島の北端は夕方にとっておきたい。西の海から光が横に差してくる時間だ。

歴史・背景

田名の松は、樹齢が記録ではなく諸説として語られるほど古い。国が天然記念物に指定した理由は、年数ではなくその形にある。幹を離れた枝が頭の高さあたりから水平に走り、四方へ平らに広がっていく。もう一つの指定地がクマヤ洞窟で、こちらは県の天然記念物だ。日の神が岩屋にこもったという話は日本各地に伝わるが、ここはその南限とされている。

行く前に

現金
松も洞窟も海岸も、見るだけなら無料。フェリーの運賃はターミナルで払い、これとは別に環境協力税がかかる。島にはカードが使える店もATMもほとんどないので、必要な現金は本島のうちに持っておきたい。
知っておきたいこと
夏の終わりから秋にかけては台風で航路が止まる。村は、悪天候や軽石の漂着で急に欠航したり時刻が変わったりすることがあると案内している。止まったときに代わりの渡り方はない。冬は寒さより風が強い。
別ルート
南西に浮かぶ野甫島へは橋が架かっていて、車でそのまま渡れる。北側の海岸が風で歩きにくい日は、こちらへ回るのが半日の使い方になる。
降りたあと
前泊港が島で唯一の桟橋であり、到着地点そのものでもある。船を待つバスはないので、レンタカーか原付か自転車を、乗る前に観光協会へ頼んでおく。念頭平松は港から海沿いの道を北西へ、クマヤ洞窟と灯台はさらにその先、島の突端側にある。