脇町うだつの町並み
実写(ライセンス済み)Araiyasushige / CC0

徳島西・美馬No.653★★地図で見る →

脇町うだつの町並み

〜藍商の富が残る防火壁〜

history穴場——実はすごい

徳島県美馬市に一本だけ残る商家の通り。江戸中期から昭和初期の町家が並び、見どころは隣家との境に立ち上がったうだつ——防火のためであり、同時に見栄のための壁だ。

  1. 起点徳島駅
  2. 約1時間JR徳島線+タクシー
  3. 降車穴吹駅(JR徳島線)
  4. そこから
  5. 脇町うだつの町並み

狙い目

重要伝統的建造物群保存地区で、県のガイドには必ず載っている。知られていない町ではない。ただ、行きにくい。駅は川の反対側にあり、町そのものに鉄道は通っていない。ふるいにかけているのは無名さではなく、この一手間のほうだ。

場所

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見どころ(歩く順)

南町のうだつAraiyasushige / CC0
  1. 道の駅藍ランドうだつ町並みの入口にある駐車場と案内所。蔵造りの建物が併設されている
  2. うだつ隣家との境から屋根の上へ突き出した瓦と漆喰の防火壁。一軒ずつ形が違う
  3. 吉田家住宅藍商「佐直」の屋敷。この通りでもっとも間口の広い商家
  4. 脇町劇場オデオン座西へ数分の戦前の木造芝居小屋。修復され、内部を見学できる
  5. 吉野川の河畔藍を積み出した舟運の跡。町から少し下ったところにある

実際の行き方

  1. 徳島駅→穴吹駅(JR徳島線・特急「剣山」または普通列車)。
  2. 穴吹駅→脇町(吉野川を渡ってタクシー、徒歩なら約40分)。
  3. 道の駅藍ランドうだつを起点に、町並みを西へ歩く。
  4. 数分先のオデオン座まで足を延ばしてから引き返す。
JR徳島線で穴吹へ
徳島駅から徳島線を西へ、穴吹駅で降りる。特急「剣山」なら約40分だが、一日に数本しかない。普通列車はこの区間で1時間に1本ほど。穴吹駅からは川を渡ってタクシーで10分ほどだ。
穴吹から戻る
徳島方面の列車は夜まであるが本数は減っていき、特急は数えるほどしかない。帰りのタクシーは町並みを歩き出す前に手配しておくか、駅まで歩いて戻るつもりで動きたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

脇町があるのは吉野川の北岸、淡路からの街道と讃岐へ抜ける峠道が交わる場所だ。川の氾濫原は藍の栽培に向き、舟で下流へ運ばれた藍がこの町を潤した。最盛期には百軒を超える藍商が軒を連ねたという。稼ぎは表構えに注がれた。漆喰の壁、格子戸、そして何より、隣家との境から屋根の上へ突き出したうだつ。やがて鉄道は対岸に敷かれ、商いは川向こうへ移っていった。町並みが建て替えられずに済んだ理由の多くは、そこにある。

おすすめの楽しみ方

通りには門も閉門時間もないので、着いた時間に歩けばいい。ただし公開されている町家とオデオン座には開館時間があり、おおむね日中に限られる。中まで見たいなら、午後の早い時間には脇町に入っておきたい。通りを歩くだけなら1時間、劇場と吉田家住宅を加えるなら2時間ほどみておくといい。

歴史・背景

脇城の城下町として開け、やがて阿波藍の集散地となった。藍は当時の阿波を代表する産物である。この通りが重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは1988年12月、全国で28番目のことだった。西へ数分の脇町劇場オデオン座は、それより後に救われた建物だ。松竹映画のロケ地になったのをきっかけに修復され、いまは催しのない日に内部が公開されている。

行く前に

現金
通りを歩くだけなら無料。公開されている町家はそれぞれ少額の入館料を取り、金額は各戸の入口に出ている。穴吹駅は無人駅なので、乗車券は事前に用意し、タクシー代の現金も持っておきたい。
行く前に
通りには雨をしのぐ場所が少なく、日が落ちると照明も乏しい。昼のうちに歩く町だ。公開されている町家は夕方に閉まるが、道の駅の駐車場はその後も使える。
別ルート
車なら徳島自動車道の脇町インターから10分ほど。道の駅に無料の駐車場がある。四国を車で横断している途中なら、こちらが現実的だ。
降りたあと
穴吹駅は町から見て吉野川の対岸にある。駅前からタクシーに乗るか、橋を渡って川沿いの道を歩く。歩けば40分近くかかる。