島原城
実写(ライセンス済み)663highland / CC BY 2.5

長崎東・島原No.1231★★地図で見る →

島原城

history穴場——実はすごい

雲仙岳と有明海のあいだ、島原の市街のまんなかに立つ城。白い天守には町の資料館が入るが、その足もとの高い石垣と水堀こそ、領民が重い年貢で築かされたものだ。

  1. 起点諫早駅
  2. 約1時間20分島原鉄道・日中は毎時1本
  3. 降車島原駅(島原鉄道)
  4. 徒歩
  5. 島原城

狙い目

案内板も券売所も整った、市街のまんなかの城で、忘れられた廃墟ではない。見落とされやすいのは、たいていの人が中の展示だけを見て帰ってしまうことのほうだ。堀端の道は公道で、無料でいつでも歩ける。江戸時代のものが残っているのは、むしろその外周のほうにある。

場所

長崎のほかの記事 20件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

水堀と石垣そらみみ / CC BY-SA 4.0
  1. 堀端の道水堀をぐるりと回る公道。無料でいつでも歩ける
  2. 屏風折れの石垣江戸時代のまま残る石垣。折れ曲がりが横からの射線をつくる
  3. 天守五層で建て直された天守。城の主な展示はここに入る
  4. 巽の櫓南東の三層櫓。町出身の彫刻家の記念館になっている
  5. 丑寅の櫓北東の三層櫓。古い民具がぎっしりと並ぶ

実際の行き方

  1. 諫早駅→島原駅(島原鉄道・約1時間10分・1,750円)。
  2. 島原駅→城の東側の入口(徒歩約10分・道は平坦)。
  3. 先に堀端を一周し、それから本丸へ入って天守と二つの櫓の資料館へ。
  4. 帰りは同じ路線。出発前に最終の時刻を確かめておく。
諫早から島原鉄道
長崎からも博多からもJRで諫早に集まり、その先は島原鉄道が引き受ける。半島の東海岸を下るローカル線で、島原駅は終点の少し手前。所要は約1時間10分、運賃は1,750円。日中の発車はおおむね1時間に1本だ。
諫早へ戻る
帰りも同じ路線。ただしローカル線の時刻表は早じまいで、平日ダイヤの諫早行き最終は21時前に島原を出る。歩きはじめる前に帰りの便を決めておきたい。行ってしまえば、あとに列車はない。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

島原城は、雲仙岳と有明海のあいだの低い丘の上にある。本丸・二の丸・三の丸が南から北へ一列に並ぶ細長い縄張りで、いちばんの特徴は石垣だ。屏風を立てたように何度も折れ曲がっていて、近づく相手を正面からも横からも狙える。白い天守のまわりには、三層の櫓が三棟。江戸時代からそのまま残っているのは石垣と水堀で、その上に載っているものはすべて近代に建て直されたものだ。

おすすめの楽しみ方

展示は日中のみなので、先に中を見て、堀端の一周はその前後に回すといい。公道なので時間を選ばない。島原駅からは平坦な道を徒歩約10分。城内には雲仙普賢岳の噴火とその後の復興を伝える記念館もあり、このあと山へ向かうなら寄っておきたい。

歴史・背景

築城を始めたのは松倉重政で、元和4年(1618年)のこと。主要部が整ったのは寛永2年(1625年)ごろだ。幕府が新規の築城をほとんど認めなくなった時代に、例外的に生まれた城だった。その普請と軍役の負担、そして厳しいキリシタン取り締まりが重なって、寛永14年(1637年)、島原と天草の農民が一揆に立ち上がる。城の建物は明治9年(1876年)に取り壊された。天守が建て直されたのは昭和39年(1964年)、城跡が国の史跡に指定されたのは2025年のことだ。

行く前に

現金
天守と櫓の資料館は共通の券で、確認時点で大人700円。入口で買う。城内に入らず堀端を歩くだけなら無料だ。敷地内の駐車場は有料。
行く前に
展示は日中のみ。石垣と堀の外周は屋外で、雨をよける場所はない。半島は活火山の足もとにあるので、山のほうへ足をのばす行程に組むなら、出かける前に現地の告知を確かめておきたい。
別ルート
熊本からは海路がある。有明海を渡るフェリーが島原港に着き、そこから鉄道で町なかへ上がれる。鉄道会社は長崎空港との直行バスも走らせている。
降りたあと
島原駅から海を背にして西へ。数分で堀が見えてくるので、そのまま堀沿いに回り込むと、城の東側に入口がある。