
群馬・甘楽No.954★地図で見る →
城下町小幡
群馬の山あいに、江戸の町割りがそのまま読み取れる城下町がある。石垣の続く武家地の道、中に入れる復原屋敷、そして町なかをいまも開渠のまま水が流れる用水路。
- 起点高崎駅
- 約40分上信電鉄+自転車かタクシー
- 降車上州福島駅(上信電鉄上信線)
- そこから
- 城下町小幡
狙い目
小幡は隠れた町ではない。散策路には町が案内を出しているし、無料の駐車場も整っている。ただ小さく、鉄道から少しだけ外れているだけだ。最寄りは単線のローカル駅で町までは数キロあり、この一帯を訪れる人の多くは富岡の製糸場へ向かう。
場所
群馬のほかの記事 20件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 雄川堰町なかを開渠のまま流れる江戸期の用水路。名水百選に選ばれている
- 中小路武家地を貫く幅の広い道。北側は東西に長い石垣で区切られている
- 松浦氏屋敷県指定史跡の武家屋敷。雄川堰から水を引いた池をもち、無料で公開されている
- 高橋家小幡藩の勘定奉行の屋敷と庭園。武家地のなかでも昔の姿をよく残す
- 楽山園群馬で唯一の大名庭園。背後の山を借景に取り込んだ池泉回遊式の庭
実際の行き方
- 高崎駅から上州福島駅へ(上信電鉄上信線・約30分)。
- 上州福島駅から小幡へ(約3.7km・無料の貸自転車かタクシー)。
- 雄川堰から中小路へ入り、松浦氏屋敷と高橋家を見る。
- 坂の上の楽山園まで歩き、同じ道を戻る。
- 上信電鉄・高崎駅0番線から
- 高崎駅から上州福島駅まで、上信電鉄上信線の単線ローカル列車で約30分。駅から小幡までは約3.7kmで、タクシーのほか、駅で無料の貸自転車を借りて向かうこともできる。
- 上州福島駅へ戻る
- 自転車かタクシーで3.7kmを戻り、上信電鉄で高崎駅へ。夕方以降は本数が細く、深夜の便はない。歩き始める前に帰りの列車を決めておくこと。駅前にタクシーが待っている前提では動かないほうがいい。
どんな場所か
小幡は高崎の南、山あいの甘楽町にある。二万石の藩庁が置かれた土地で、この規模の城下町としては珍しく、江戸期の町割りがほぼそのまま残った。石垣の続く武家地の道、坂の上の大名庭園、そしてその真ん中を流れる開渠の用水路。この雄川堰は景観のために復元されたものではなく、いまも水を通している現役の施設で、名水百選に選ばれ、国際かんがい排水委員会のかんがい施設遺産にも登録されている。点在する見どころではなく、町全体がひと続きの構造として読める。
おすすめの楽しみ方
用水路から歩き始めて、坂を上っていくといい。道、二軒の屋敷、そして頂の庭園という順番には意味があって、水路を見てから歩くと屋敷の並びが分かり、屋敷を見てから上ると庭園の位置が分かる。ゆっくり歩いて一時間半ほど。水路沿いには桜が並び、見頃はおおむね四月上旬から中旬にかけてだ。
歴史・背景
小幡が藩庁の地になったのは江戸の初め、織田信長の次男・信雄がこの地を与えられたときだった。藩の政庁であり居館でもある陣屋が整ったのが1642年で、中小路の北側をいまも支えている石垣も同じころの普請にあたる。織田家のあとは松平家が代々おさめたが、最初の順序は変わらなかった。水を先に通し、その両側に屋敷を割る。歩いているのは、そのときの地割りである。
行く前に
- 現金
- 松浦氏屋敷は入館無料。楽山園は確認時点で高校生以上300円・中学生以下無料、開園は3月から10月が9時から17時、11月から2月が9時から16時だった。上信電鉄の乗車券は駅で買うので、現金を用意しておくとよい。
- 行く前に
- 道は平坦で舗装されているが、ほぼ屋外で、水路沿いに雨宿りできる場所は少ない。楽山園は冬季の閉園が早く、年末年始は休みになる。水路には柵のない縁もあるので、子ども連れは内側を歩かせたい。
- 別ルート
- 車なら上信越自動車道の富岡ICから約10分、甘楽スマートICからは約5km。楽山園に無料の駐車場があり、町が案内する散策路の起点は道の駅甘楽に置かれている。
- 降りたあと
- 上州福島駅から南西へ、役場方面の道を進む。通りの脇に用水路が現れたあたりから城下町の区域で、庭園は坂を上りきった奥にある。歩道のない区間もあるので、出発前に駅の窓口で貸自転車を尋ねておくとよい。